俺たちの旅 (1975年度10月期・日曜20時枠) 企画：岡田晋吉 プロデューサー：中村良男、奈良邦彦、山本剛正 脚本：鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)(25) (27) 畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)、桃井章(3)(5)(12)(17)(22) (28) 水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26) 監督：斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26) (28) 出目昌伸(3)(4) 小山幹夫(13)(14)(22)(23)、土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27) 恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10) 音楽：トランザム http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/

第28話 木もれ陽の中に想い出が消えたのです
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オメダは上司に怒られ意気消沈。
一方グズ六は北海道に出張していた。

カースケは紀子にグズ六が出張で寂しいでしょう?と問い、自分
が居るから大丈夫だと彼女に迫る。しかし夫からカースケだけ
は近付くなと言われているという。紀子は今の時期の北海道は
とても景色も綺麗で素敵だと語ると、カースケは、若い女性
だって素敵だとし、グズ六はあれでも持てるからと紀子を不安に
させる。

カースケは帰宅すると紀子を不安にさせたときの話をオメダに
聞かせるが、オメダは落ち込んでいた。グズ六は出張する程
仕事を任せられているのに、自分は未だにデスクワーク。
何時になったら重要な仕事を任せてもらえるのかと吐露すると、
最初は誰だって雑用から始まると告げる。しかしオメダは突然
お前には人の気持ちなんて分からないとふてくされる。

そんな中、アパートの前に救急車が到着する。
なんと運ばれるのは腹痛を訴える、大家の大五郎だった。
恐らく盲腸だという奈美は一緒に救急車に乗って病院について
いく。病院は医王病院だとして、あとで荷物を届けて欲しいと
頼まれる。

ワカメが騒動を聞きつけ、カースケたちの元にやってくる。
ワカメはまた親子喧嘩をして、奈美が父親のことを包丁で刺した
のかと思ったと告げ盛り上がっていると、突然オメダは怒り出し
端から見れば大したことはなくても、当人にしてみれば大した
事は有るのだという。ワカメはカースケに、最近のオメダは
ちょっと変ではないか?と問う。

オメダは病院へ行く。待合室で奈美と一緒に手術が終わるのを
待つ。無事手術も終わるが一週間程度の入院が必要との事。
オメダはそれを説明する看護師の姿を見ると、高校時代に一緒
だった女性・平野幸代だと分かる。
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今まで何でも話してくれていたオメダだが、徐々にカースケ
もオメダの行動や態度が分からなくなっていく。突然何も言わ
ずに出かけたりするオメダに、カースケも寂しさを覚えていく。

久しぶりにオメダ主役の話。
淡い感じの高校時代の青春映像が心地よく映るけど、見方によ
っては少々気恥ずかしいものが有るのかも知れない。
まぁ青春なんて当事者以外は案外そんなものなのか。

結構二人の間に共通する思い出が存在して、逢った瞬間に
高校時代の映像が思い出されたり、ハンカチを拾ったりテニス
ボールを受け渡すシーンなど、上手い具合にオーバーラップ
するものが有った。

ヒロインを演じた浅野真弓さん演じる平野幸代がとても綺麗。

グズ六が居ない変わりに今回はワカメの活躍も見られた。
ワカメの存在も随分三人の中にとけ込み、違和感が無くなり
つつある。

カースケとオメダのこれまでの関係を見ると、オメダの行動を
把握していないカースケが何処か寂しく見える所もあったが、
大人になるほど秘密が増えるとする洋子のセリフの通り、
仕方がないのかも知れない。