俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)(25)(27)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)、桃井章(3)(5)(12)(17)(22)(29)
水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26)(28)(29)
出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)、土屋統吾郎(7)(8)
(20)(21)(27)
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第29話 生きるのがへたな男もいるのです
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ワカメの誕生日をみんなで祝う。
ワカメはみんなの前で今日から考え方を変えることを告げ、
恋をして身を固めるという。視線の先には奈美が居ることを知
り、父・大五郎はダメだという。親子共に面食いだと告げる。
涙するワカメに対して、みんなで仲良く歌を歌う。
そんな中、オメダだけはパーティーから抜け出すと、必死に
仕事のことを考えていた。営業セールスの為のセリフを必死に
なって覚えようとするも、パーティーでの声が五月蠅くてなか
なか覚えられない。

翌日、オメダは会社である東名不動産へと出社する。
新人の特訓だとして、係長から屋上に呼び出されると、営業前に
声出しの練習をさせられる。セールスマンの基本は歩き回る
事だとし、夕方までに100件の家を回れと指示される。

オメダはマンションを営業で回っていると、一人の女性が重そう
な荷物を階段から下ろしているのを目にして手伝う。その姿を
見た住民は、オメダに対して家を探している人物が居る事を
教えてくれる。しかしそこには同じ営業仲間に先を越されてし
まう。

帰社するオメダは、真面目に言いつけ通りに100件の家を回って
来たことを話すと、同僚達は皆係長の前だけ頑張っているフリ
をしていただけだと言われる。しかしその中でも早くも契約者
を取ってきた人物がいて、係長から誉められる。

オメダは帰宅するとカースケに対して建て売りを探している人は
居ないか?と尋ねる。カースケは人間は雨風を凌げる所が有れば
良いわけで、無理して家など購入することは無いという。しかし
オメダはそんなカースケの価値観に苛立ちを覚える。

オメダは翌日洋子に会うと、彼女の父に誰か建て売りを探して
居る人がいないか聞いて貰う。しかし洋子から見つからなかった
事を言われる。家を買う人なんて早々居る訳はないと呟くオメダ
に対して彼女は、なんだか酷く疲れて居るみたいだと語る。
カースケとはペースが違うので余計に疲れるのではないか?とし
カースケとは友情のためにも別れた方が良いと言われる。

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オメダはなかなか仕事が上手く行かず、自由に生きたいように
しているカースケの事を羨ましくも思うも、それが逆にスト
レスに感じていく。洋子に相談すると、カースケの元から離れ
るべき事を言われる。

これまでにも何度も描かれてきた自由人カースケと、社会の
ルールでしか生きられないオメダの対立の構図。

ただでさえ不器用なオメダに、カースケの様な保証もない生活
を求めるのは無理があり、なんとかして今の仕事にしがみついて
いく姿があった。

オメダの持つ優しさや正直さが上手く活かされると良いのだけ
ど、セールスマンの仕事の厳しさを実感するものが有った。

冒頭で老女を助けたオメダにチャンスが回って来るも、同僚に
功績を奪われてしまうし、セールスの文句が現実からは違って
いると知れば、どうしても納得いかない彼。

上司の優しさの中にも、何処かハメられた感じがしてしまう辺り
も大人の世界って感じがして、今までのような学生時代のなれ
合いの世界とは違う現実がある。

どうしても社会人とフリーターの違いからすれ違いが多く、
カースケとオメダの同居関係の解消が時間の問題になっている
感じがしてくるのがちょっぴり寂しいかも。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")


家を購入しようとしている夫 …… 加藤嘉
家を購入しようとしている妻 …… 赤木春恵
係長 …… 片岡五郎

金内喜久夫、飯田テル子、
五十嵐美鈴、和泉喜和子、西朱実、大原穰子、町田幸夫
野路きくみ、小川吉信、鷲津遼子、井熊典子、渡辺次雄
中道進、宮本茂


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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