俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)
(25)(27)(30)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)、桃井章(3)(5)(12)
(17)(22)(29)
水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26)
(28)(29)
出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31)
土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)、恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎
(10)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第31話 大嫌いがやってきました
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ワカメは食堂いろはで食事していると、そこにアルバイト帰り
のカースケと仕事帰りのオメダがやってくる。
店の電話がかかってくると、オメダの様子が何処か変だった。
どうしたのか尋ねると、
電話が怖いのだという。最近一日中
電話番をさせられていて、対応の仕方に神経を使い緊張のしっ
ぱなしだという。それを聞いたワカメは新入社員に良くある
一種のノイローゼではないかという。それを聞いたカースケは
こんな湿気た食堂ではなく美味しい物を食べに行こうとオメダ
を外に連れ出す。

しかしどの食堂も電話が設置してありオメダの気の休まる場所
が無い。仕方なくアパートで食事を取ることにする。
オメダを元気づける為に歌を歌うカースケ。ワカメは先日の
旅行の時にカースケが田舎の子に大嫌いと言われたことを語り
オメダを元気づけようとする。しかしカースケはそれに反論し
彼女は今に俺のことが忘れられず飛び込んでくるはずだという。
そんな中、まさに噂の彼女である
浜田玲子がやってくる。

カースケはやっぱり俺のことが気になってきたのかと呟くが、
彼女は貴方には関係ないという。親が経営する旅館のチェーン
店に宿泊しているのだと告げ、ワカメに仕事を手伝って欲しい
という。話を聞くとアメリカで日本料理店を出店することになり
その為に料理人を面接するために来たという。アシスタントを
して欲しいというがワカメは断る。玲子は一万円を出すという
と、カースケはそんなにもらえるのならば自分がやるという。

翌日、オメダは電話のことが気になり眠れず朝を迎える。
部屋にやってくる玲子に対して、カースケは寝起きのまま上半身
裸で対応する。

面接は
東京ヒルトンホテルのカンファレンスルームで行うと
いう。カースケは待合室にいると外国人の女性・
ローラ
目を奪われる。彼女は板前で有り面接に同行して貰うローラ
だと紹介される。下関で修行しフグの調理免許を持っている
事を知る。

いざ面接が始まる。カースケはアシスタントだが、面接に勝手
に口出しする。上着を脱いだカースケはベルトがなくヒモを
巻き付けている事を知って玲子は彼を追い出す。レストランの
信用に関わると非難する。
面接が一段落すると、カースケは自分にも面接に参加させて
くれという。玲子が選ぶのは学歴とか家柄ばかりだと告げ、
大切なのはやる気だと語る。

カースケはローラから食事に誘われ、仕事が終わった後に
一緒に行くことにする。玲子の元に行くカースケに対して
玲子は彼をお茶に誘うが先約があるとして断ろうとする。
ローラとは日米の親善だというカースケに対して、玲子は書類
の仕事が残っているとして残業させようとするが・・・

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繊細な神経の持ち主オメダは、会社での電話番で神経をすり減
らし、仕事上でミスを犯す中、先日ワカメの実家で出会った
我が儘な女性・浜田玲子が東京に出てくる。カースケは彼女の
アシスタントとして働くことになるが・・・

オメダが今回随分神経質になっていたのでどうかなってしまう
のではないかと不安になるも大事に至らなくて良かった。

今まで忘れ物とミスはしたことはないという玲子。
オメダが失敗した際にはボロカス言っていた彼女が自らそんな
状況に陥るのは想像に難くない展開。

正直今回のカースケは単に遊んでいただけで、仕事らしい仕事
もしないままに、一万円を貰おうとしている。生きたいように
生きる彼らしさといえば間違いないが、仕事に一生懸命向き合う
という姿からはほど遠い姿があった。

ツンツンした玲子がカースケに気を引かれていく事は明らかだ
ったけど、カースケを非難しつつ視線の先には常にカースケが
居るというのも悪くない展開。
そんな彼女に映るカースケの姿は、常に隣には女性を引き連れ
ている感じがする。

前回の展開と同様に、彼女の姿勢を注意する人物がこれまでに
居なかったためにカースケの態度に気を寄せられていく。
彼女を非難しつつも彼女のために書類を探す姿。
もっとも彼女のためではなく、面接で合格した人たちの為って
事なのかもしれないけどね。

壇ふみさんが若いな。
ふぞろいの林檎たちの石原真理子を彷彿とさせるような
清楚さが有った。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")


浜田玲子 …… 檀ふみ (ワカメの従姉妹)
ローラ …… スーザン

小瀬格、有崎由見子、田辺しげる、針谷雄平、山口純平
中道進、郷浦澄人、村上一男


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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