俺たちの旅 (1975年度10月期・日曜20時枠) 企画：岡田晋吉 プロデューサー：中村良男、奈良邦彦、山本剛正 脚本：鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23) (25)(27)(30)(32) 畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)、桃井章(3)(5)(12) (17)(22)(29) 水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26) 監督：斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26) (28)(29)(32) 出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31) 土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)、恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎 (10) 音楽：トランザム http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/

第32話 愛するってどういうことですか？
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玲子はこの日羽田東急ホテルの一室にいた。
食堂いろはに電話するも、奈美が電話に出ると玲子は何も話さず
切ってしまう。今日二度目の無言電話だという奈美。話を聞い
ていたワカメは大五郎の愛人からの電話ではないか?とからかう。

一方カースケは同じ工場で働くカスミに自転車の後ろに乗せて
もらう。しかし工場の外には洋子が来ていて二人が仲良くして
いるのを目撃し、何も言わず立ち去ってしまう。カースケは
洋子に気がつき追いかけるが既に居なくなっていた。

カースケはアパートに戻り話をすると、オメダは恐らく洋子は
何か話があったのだとし、困っている時くらいは話を聞いて
やれという。カースケは洋子が来ていることを知らなかった
のだという。店にかかってきた電話も恐らく洋子からでは
無いか?という。そんな中電話が鳴ると、カースケはみんなに
急かされて出る。しかしなかなか相手から声が聞こえず、
話しかけると津村くんか?と声が聞こえ、そのまま電話が切れる。
その声を聞いてカースケは"大嫌い"玲子だという。
カースケはワカメに実家の身延山に電話して確かめてみろと
告げる。
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洋子はラジオ局の上司・矢沢からプロポーズされる。一方玲子
はアメリカに行く前にカースケに逢いに上京するが・・

カースケのモテ期が描かれる話だった。
仕事・生き方に於いて自由人ぶりを発信しているカースケは
恋愛に於いても当然その価値観はカースケっぽさを臭わせる。

洋子も好きだし、玲子も好きだとする中途半端な態度は、
それぞれに好意を寄せている男性たちのカンに触れる態度
である事は明らかで、そんな彼らに追いつめられたカースケは
恋愛について真剣に考えていく。

北海道に出張していたグズ六が久しぶりに登場。
どちらか選べないのならば両方とも辞めろというグズ六。
他人を不幸にしてはダメだとするけど、人は他人に迷惑を
かけずに生きてはいけない。どちらか選ぶにしても、一方は
不幸になる事は必至だしね。

個人的には洋子を幸せにして欲しいけど、珍しく彼女が泥酔
するシーンが描かれた時は、現代的ドラマならば間違いなく
介抱したオメダと関係を持ったりするんだろうね。

洋子に対して矢沢と結婚しろと言った後に後悔して心情を
吐露するカースケ。フリーターを続けて社会的責任の無い彼が
洋子を選ぶのを躊躇っていたり、人を愛せないのかもしれない
と言っていたけど、カースケの家庭の事情が他人を愛する事に
躊躇いを持たせる性格へと成長させてしまったのか。