俺たちの旅 (1975年度10月期・日曜20時枠) 企画：岡田晋吉 プロデューサー：中村良男、奈良邦彦、山本剛正 脚本：鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23) (25)(27)(30)(32) 畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)、桃井章(3)(5)(12) (17)(22)(29)(33) 水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26) 監督：斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26) (28)(29)(32)(33) 出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31) 土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)、恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎 (10) 音楽：トランザム http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/

第33話 妹の涙をある日見たのです
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オメダとカースケは渋谷へ。
カースケは現在喫茶店でアルバイトしていた。
店には同僚であるケイコも働いていた。
ある時、カースケは店の客の一人・朝子に目が留まる。
ケイコによると彼女は常連客で既に彼が居るからアタックして
もダメだという。朝子が喫茶店を立ち去った後に、カースケ
は彼女がライターを忘れていったことに気がつき、急いで彼女
に届ける。朝子はカースケに貴方はタバコを吸うのか?と
問われ吸うことを話すと、それならばこれを使ってと言われ
ライターをプレゼントされる。

喫茶店に戻るカースケの元に客がやってくる。
なんと妹のみゆきが水戸から出てきたのである。急に兄ちゃんに
逢いたくなったという彼女は現在18歳・水戸の短大に通って
いた。カースケはこの前来たときには相手をしてあげられなか
ったので今回は一緒に過ごそうと語る。夕方までアルバイトが
有ると告げるとみゆきはその辺をブラブラしてくると語るの
だった。
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カースケの元に突然妹のみゆきが現れる。
週末を利用して上京した彼女だが、カースケたちには友達と
逢うと話しておいて、実は内緒で男性と会っている事が判明
する。それを知ったカースケは妹を殴り飛ばすが・・・

妹がらみの話ということで、実はオメダと真弓のエピソード
かと思っていたけど、実際にはカースケとみゆきの物語だった。

いつまでも子供だと思っていた妹が周りから見れば女性として
の扱いを受けているという事で、ちょっと本人からしてみれば
複雑な心情のする話だったのかも知れない。

なんと言っても良かったのは、洋子がこのエピソードに絡んで
きた点かな。女性同士の方が話しやすいところは有るだろうし
この時代の人たちは、友達や恋人と言っても本人同士の付き
合いだけでなく、きっちり親兄弟とも友達同様に付き合う姿
が合って、今はなき失われた世界という感じがする。

失恋で自殺する女性の話が挿入されたり、年上の子持ちの男性
との関係が描かれたりと、学生時代には無かった様な大人の
過酷な世界というものが有って、都合の良い世界ばかりを見せ
られる現代のドラマと違ってとても上手く構成されている。

結局藤本先生はみゆきを襲ったとしたけど、私には出来なかった
、眩し過ぎたと締めくくる辺り、本当に襲ったのかどうかイマ
イチよく分からない所もあった。みゆきが求婚して藤本先生
が断ったような言い回しにも見えるしね。

見せるシーンには特別なカットと演出が施される所がこのドラマ
の特徴だね。