俺たちの旅 (1975年度10月期・日曜20時枠) 企画：岡田晋吉 プロデューサー：中村良男、奈良邦彦、山本剛正 脚本：鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23) (25)(27)(30)(32)(34) 畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)、桃井章(3)(5)(12) (17)(22)(29)(33) 水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26) 監督：斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26) (28)(29)(32)(33) 出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31) 土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)(34)、恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎 (10) 音楽：トランザム http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/

第34話 気楽に生きればなんとかなります
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ワカメはいろは食堂の棚を作ると、意外にも器用な一面を知り
大五郎たちは驚く。それを知り八百屋などに頼まれ本棚を
作ったりして、謝礼として1万円をもらう。生まれて初めて
稼いだ金だとして感動のワカメ。カースケはその金で飲みに行
こうとするが、それを拒否する。

翌日ワカメは浜田大造事務所を設立し、食堂いろはの電話を
勝手に使わせて貰う。やたらと食堂に電話が鳴る為に大五郎
たちは不思議に感じるが、近所にビラを貼ってきたのだという。
何でも仕事を請け負う"便利屋"の仕事。大五郎達は、何の
断りもなく店の電話を使って冗談じゃないと告げると、ワカメ
はまさか注文が来るとは思わなかった事を語る。みんなに話して
何の注文もなければ恥を欠くことになるし、このまま何もしない
で生活することは出来ないと思ったというワカメ。それを聞いた
大五郎は、電話を使うことを許可する。自分の手で働こうと
しているのだから応援しようと娘の奈美も説得する。

ワカメは電話を受け、ドブの清掃、犬の散歩、草むしりなど
次々と依頼を受けては仕事をこなしていく。
ワカメはカースケに対して今のバイトを辞めてこっちの仕事
をしないか?と問う。カースケはそんな仕事は出来ないとするが
相談している最中に、ワカメのビラを見た女性がワカメに仕事
を依頼するのを見て、カースケは一転して仕事を手伝うと
言い始める。女性はホステスで仕事の間に子守をしてほしい
との事だった。カースケは8時から12時まで月4万円で請け負う。
それを知ったワカメは社長の意見を無視して勝手に料金を
設定するなと文句を告げる。
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カースケはワカメが始めた"便利屋"の仕事に便乗し、一緒に
商売を始める。会社で息苦しい生活をしているオメダとグズ六
はカースケたちのしていることが、いい加減だと非難するが・・

カースケの生き方に羨ましいと感じるが、自分たちにはそんな
生き方は出来ないとするオメダとグズ六の関係を描いた話だ
った。
カースケと衝突する時には、定番のネタって感じの話だね。

ただオメダにしてもグズ六にしても、目の前の事実から逃げだ
そうとしないところは偉いし、カースケに対して非難している
手前、自分たちの生き方も貫き通す必要は有るのだろうけどね。

しかし生きることがそう簡単なことではないとしながらも、
辛そうにしている彼らにカースケは、どうしても納得がいかず
人間は自由に生きることが出来るとする彼の主張が今回は
ずっと優勢を保っているような流れだった。

洋子もいつの間にかカースケのしている事に否定的ではなく
なった事は喜ばしいのだけど、結婚相手としてカースケの事を
見なくなってしまうのだろうか。

この時代性を考えると便利屋というのは着眼点が良く、商売
を続けていれば大成しそうな感じがするね。