俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)
(25)(27)(30)(32)(34)(37)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)(35)(36)(38)
桃井章(3)(5)(12)(17)(22)(29)(33)
水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26)(38)
監督:斎藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26)
(28)(29)(32)(33)(37)(38)
出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31)(36)
土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)(34)(35)、
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第38話 哀しい愛もあるのです
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カースケたちは花屋で仕事を手伝う中、グズ六は紀子の為に
花を購入。カースケは街を行き交う女性に目を奪われる。
オメダは一人子守の仕事をこなしていた。

仕事が一段落し食堂"いろは"でくつろいで居るところにカースケ
に話があるという女性から電話が鳴る。待合い場所である公園
にいくとそこに居たのは洋子だった。カースケは話を聞こうと
するが、洋子は何か言いたげな顔をするも、話そうとしない。
今度の日曜日の事を尋ねてデートに誘おうとする洋子だが、
結局何も言えず立ち去ってしまう。
カースケはグズ六に洋子の事を相談すると、カースケがなかなか
デートに誘わないので自分で誘いに来たのではないか?という。
女性からすれば恥ずかしいのだからカースケ側から誘ってあげろ
と言われる。

翌日、グズ六は洋子の母・綾子から、相変わらず仕事の件で
失望の目で見られてしまう。
グランド整備の仕事をする際に、グズ六は様子が変だった。
カースケたちは話を聞こうとするが、独り者には分からないと
いう。
そんなカースケたちの事を見ている女性が居ることに気がつく。
女性は芸術家でかつてオメダを誘ったことのある
ボインちゃん
こと、
かおりだった。彼女は住んでいたアトリエから追い出さ
れたことを知り、彼女をアパートに連れて行く。カースケは
暫くワカメの部屋を使ってくれと言う。

カースケはオメダやワカメが寝た夜中に、かおりの元を尋ねる
と彼女はキャンバスに向かって絵を描いていた。彼女はカースケ
の視線に気がつくと絵を描くのを辞める。二人で酒を飲み、
そして歌い合うのだった。

翌日カースケは看板書きの仕事をしていると、そこにかおりが
やってきて自分も手伝うという。カースケは芸術家である彼女
ならば任せても大丈夫だと知ると、別の仕事のためにその場を
離れる。しかし彼女は注文通りの看板ではなく、自分の感覚で
絵を描いてしまいクライアントに怒られてしまう。
徐々にグズ六やワカメたちからかおりが来て以降の生活の
乱れを指摘されていく。

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カースケたちの前にかつてオメダと関係を持ちそうになった
芸術家のかおりが現れる。アトリエを追い出された彼女は
行くところが無く、行く場所が見つかるまで、アパートに
住んでもらう事になるが・・・

13話で登場の桃井かおりさん再登場。
アダナがいつの間にかボインちゃんになっている。

カースケの生き方に共感しつつも、1日を精一杯生きるとする
彼の意思から外れて、女性によって狂わされていく現実を目の当たり
にする。今回のカースケは随分仕事にもいい加減だし、彼らしく
無いという感じもする。

今回洋子が突然意味ありげな登場の仕方をした事で、実は
親から見合いさせられるのではないか思ってみたり、誰かか
らプロポーズされたりして、カースケとの別れを決意している
のではないかと不安に感じる所があった。
単にデートしたいだけならば自分から誘えば良かったのにね。

カースケの熱血が下手な方向へと進んでしまうのかと思った
けど、最終的には自制する姿があったし、洋子を傷付けなくて
良かったと思う。かおりの家から出て行くときに、もう少し
気の利いた言葉をかけられれば良かったかな。なんとなく
寂しさを訴える彼女を放置していくような印象にも写って
しまった。

しかしかおりが自分の心情を吐露する辺りは意外性も有り、
カースケの熱血が上手く心を引き出したのかな。
二人で海辺に行くシーンなど、自由人である二人のコラボがとても
良い雰囲気が出ていたな。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")
桜井時江 …… 結城美栄子 ("たちばな荘"住民)


画家志望の女性・かおり …… 桃井かおり (オメダを気に入る)

矢島洋子、芳賀まり子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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