俺たちの旅 (1975年度10月期・日曜20時枠) 企画：岡田晋吉 プロデューサー：中村良男、奈良邦彦、山本剛正 脚本：鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23) (25)(27)(30)(32)(34)(37)(39)(41) 畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)(35)(36)(38)(40) 桃井章(3)(5)(12)(17)(22)(29)(33) 水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26)(38) 監督：斎藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26) (28)(29)(32)(33)(37)(38)(41) 出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31)(36) 土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)(34)(35)、 恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)、木下亮(39)(40) 音楽：トランザム http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/

第41話 生きている限りせつないのです
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今日で三日仕事が無かったカースケたち。
グズ六は俺には家庭があるのだからなんとかしろとワカメに
問いつめるが、こういう時は社長が何とかすべきだという。
そんな中、ドブさらいの仕事が一週間の期限で入る。
久しぶりの仕事にカースケは元気に働く。
仕事が終わると新宿の居酒屋で飲むカースケたち。
他の社員はみんな疲れてグッタリとする中で、カースケだけは
ハイテンションで周りの人たちにも話しかける。
カースケは高校時代の話をする。ヤンチャにしていた高校時代
にアルバイトしていた話。しかしそんなカースケが那珂湊の
津村だと知ると一人の男性・八木が突然カースケを殴り飛ばし
店から出て行く。
一体誰なのか。
帰宅したカースケはみんなから心当たりがないのか?と言われ
るも一切知らない。高校時代にグレていたのでその時に恨みを
持つ人物なのではないか?と言われる。カースケは必ず見つけて
殴り返すと誓う。

翌日飲み屋付近で聞き込みしていると、建築現場が近くにあり
そこで働いていた人ではないかという。現場で話を聞くと、
その人はよくBARアミーで飲んでいるという。
カースケはBARへ足を運ぶと、バーを経営する女性・トモコから
話を聞く。すると彼女からその人物は恐らく貴方の母・カズエ
の恋人だと聞かされる。
カズエが亡くなる一年前まで付き合っており、別れたという。
しかし別れても彼は彼女のことを忘れていなかったとの事。
死んでからも思い続けられるとはいい女だったのねと言われる
がカースケはとても信じられなかった。
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カースケは飲み屋で突然中年男性から殴られる。
いきり立つカースケはその男を見つけて殴り返そうとするが、
いざ会ってみると、自分の知らない母親の姿を知っている人物
であり、カースケの古傷を指摘される事で、何も反論が出来なく
なってしまう。

洋子とカースケがついに関係を成就させて行くのかと思わせる中で、
残念ながらそれどころではない展開を用意し、またしても二人の
関係にブレーキがかかってしまう流れだった。

順調だと思っていた"なんでもする会社"が早くも傾いている
辺りがちょっと先行き心細い感じがする。

カースケが高校時代にどんな生活を送っていたのかが判明
するもので興味深かったし、カースケの知らない母親の一面
を見ることで、よりカースケ自身に罪悪感を感じさせるもの
が有ったのかも知れない。

孝行したいときに親はないとする辺りの後悔の心が切なく
写り、同じ母親を知りやり残したことのある母親の恋人とカース
ケが戦友のような関係になるのも悪くはない。

ただこのドラマ、同様のケースで人が死んだり怪我するパターンが
多いかな。