俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)
(25)(27)(30)(32)(34)(37)(39)(41)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)(35)(36)(38)(40)(42)
桃井章(3)(5)(12)(17)(22)(29)(33)
水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26)(38)
監督:斎藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26)
(28)(29)(32)(33)(37)(38)(41)(42)
出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31)(36)
土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)(34)(35)、
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)、木下亮(39)(40)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第42話 男は生きがいをもとめるものです
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相変わらずカースケたちは仕事がない。
売り込みはしているが、カースケはこういうのは波が有るもの
だという。ワカメは月給日だとして封筒に入れて給料を手渡す。
しかし予定していた額よりもだいぶ少なかった。
グズ六は帰宅するもなかなか家に入りづらかった。
紀子が優しく迎えてくれる。しかも義母・綾子は隣の家の赤ち
ゃんを抱えてやってくる。紀子はそろそろ孫が欲しいと言って
いる事をグズ六に語るが、先ずは生活を安定させないといけな
い事を告げる。綾子によると、紀子の方が本当は子供を欲しが
っていると聞く。

紀子はいつも母に食事を分けて貰ったり良くして貰っているの
で、給料日くらいは母にご馳走するとして、紀子は料理を
作る。紀子は明日
冷蔵庫が来る事を告げると、グズ六は紀子
に対してもう少し今の冷蔵庫で我慢しないかと告げる。
予定していた給料が大幅に下回ったことを告げる。それを聞い
ていた綾子は、私がお金を払うと告げる。

グズ六は翌日、カースケたちの前でこれ以上仕事が無い状態
を悠長に構えては居られないとし、東京には一千万人の人口
が有るので全員に売り込むくらいの気構えを持とうとして
宣伝活動するよう語る。

グズ六も街頭でビラを配ったり、一件一件チラシを配って
回っていると、そこでかつて同じ会社で働いていた
田島から
声を掛けられる。彼は現在仕事を辞めて独立し、
フランス
の商社の代理店
をしているという。グズ六達にも代理店に
ならないか?と言われる。

グズ六はみんなが集まる中で、その事を話する。
しかしそれを聞いたカースケは結局会社使われることになる
とし、グズ六やオメダが会社を辞めたのも、それが嫌だから
だろうと告げる。しかしグズ六は理想だけでは食えない事を
語る。

そんな中、明日から江戸浴衣で有名な
松上染工から仕事の
依頼があるとワカメから言われる。グズ六とカースケがそれを
担当することになる。

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みんなで立ち上げた"なんとかする会社"では、連日仕事のない
日が続き、ろくに給料も出なくなる。家庭を持つグズ六は、
かつての仲間から外国企業の代理店になる話を持ちかけられ、
自分たちもその仕事をしないか?と告げる。
そんな中、染め物工場での仕事が入り、そこで働いていると、
サラリーマンを辞めて染め物にハマる一人の男性と出会う。

男性が夢を追い続けて仕事をすること。
独り身ならば誰からも文句は言われないが、家庭の有る者
たちは、家族に負担がかかり犠牲の上で成り立つ事を理解して
いく。それでも夢や信念を貫くのか。

これまでカースケが主に主張してきた生き方だけど、既に
この会社の人たちは、そんなカースケの主張に有る程度納得
する形で引き込まれてきている。
しかしそれでも家庭を持つグズ六は、家族が居る身という事も
有り、理想と現実の間で揺れ動いていく。

カースケはこういう伝統工芸のようなものが好きみたいだ。
以前ガラス細工でアルバイトした時にも、真剣に向き合う姿
が有った。
ただカースケも興味が有るとしながらも、女性のことを
考えていたし、矢島と出会うまでは、結構チャラい役割だった。
相変わらず洋子の存在は?と突っ込み処が満載。

矢島のすることに共感するも、矢島自身も家庭を背負う身で
ある有ることから、妻子からの圧力を感じていく。
今回、この手の主義・主張の先鋒役を果たしてきたカースケも
矢島家の家庭の姿を見て、かなり揺らぐものが有ったけど、
逆にグズ六が決意を見せた所が興味深いところだ。
矢島の決断も立派なものだし、誰にも否定できないこと。
本人の中で、ここで働いたことを糧にして生きていくというのだから
立派な態度だと思う。

紀子さんが出来すぎな妻で、彼女の母もグズ六に対して
プレッシャーを掛けるような事をしなくなってきたね。
金はなくても、人が集まる家庭っていうのは、とても微笑ましく写るな。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")
桜井時江 …… 結城美栄子 ("たちばな荘"住民)


矢島啓一 …… 浜畑賢吉 (妻は道子、息子は清)

進千賀子、纓片達雄、和沢昌治、有田奈穂子、安田泰三


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