俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)
(25)(27)(30)(32)(34)(37)(39)(41)(43)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)(35)(36)(38)(40)(42)
桃井章(3)(5)(12)(17)(22)(29)(33)
水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26)(38)
監督:斎藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26)
(28)(29)(32)(33)(37)(38)(41)(42)
出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31)(36)
土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)(34)(35)、(43)
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)、木下亮(39)(40)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第43話 愛しているから別れるのです
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カースケたちは洋子に紹介された仕事をするために伊香保
来ていた。宿泊費を浮かすために、車で寝泊まりする四人。
暑くて寝苦しい夜を過ごすが、朝は湖の前で気分が良い思いを
する。グズ六はまるでドサ周りだと呟く。

ワカメは今日のスケジュールを発表する。
グズ六はオメダと仕事、カースケはワカメと共に
旅館"轟"
プール掃除の仕事だった。旅館に行こうとする途中で写真館
が有り、その店頭に一枚の写真が飾られているのを目にする。
なんとそこに写っていたのは、カースケが高校時代まで
過ごした実家・
那珂湊の駅前でウェイトレスをしていた節子
だと分かる。写真店の人に事情を尋ねると、アパートの二階に
住んでいるという。カースケはそこを尋ねると、節子の姿が
ありしかも悪友だった
正一の姿があった。こんな所で再会する
とはとして再会を喜び合う。しかも二人が結婚していること
を祝福する。

カースケはワカメに、彼らとの関係を語る。
昔節子を巡って正一と張り合っていたのだという。節子は
駅前のフルーツパーラーで働いていたと。愚連隊だった自分
たちも節子の前では不思議と大人しくなったという。

その頃正一は徹夜麻雀明けで布団に入り、節子だけは仕事に
行く事になる。

カースケたちはプール掃除の仕事をしていると、そこに節子
がやってくる。節子もこのホテルで正一と共に働いている事を
知る。
ここに来て半年だという節子。その前は水上や高崎にいたと
いう。どうして那珂湊を出たのか?と尋ねると、両親が反対
していたために駆け落ちして出てきたのだと告げる。しかし
カースケは節子が落ち込んでいるのを知り事情を聞くと、今は
そんなに幸せではないことを聞く。

仕事が終わるとカースケは正一のアパートを尋ねる。
寝ている正一に対して、節子のことを幸せにしていないのか?
と尋ね、博打や喧嘩で街を転々としている事を非難。惚れた
相手を何故幸せにしてやらないのかと激怒する。そして幸せ
にしなければ俺が承知しないとカースケは語る。

節子は帰宅すると正一に、今晩カースケたちを夕食に招待した
事を聞かされる。すると正一は節子に対して、カースケに二人
の関係を言いつけたのか?として突然殴り飛ばすのだった。

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仕事先の伊香保で、カースケは那珂湊時代の親友と再会する。
二人は駆け落ちだとするが、そんな情熱とは逆に、二人の関係
に暗雲が立ちこめていることを知る。

竹下景子さんが若いな。
竹下さんって随分前から役者として活動されているのね。
相手役の小原秀明さんが角度によってはマツケンこと、松山
ケンイチさんに似ていた。

例え離れていても、例え長いこと会わないで居ても親友は親友
とばかりにカースケ節が描かれた。
カースケは他人行儀に自分に相談してくれない事に、ちょっ
ぴり寂しさを覚えるものだけど、二人の関係がカースケの事を
発端として喧嘩していることで、ちょっぴり言い出しづらい
ものが有ったのかも知れない。

那珂湊時代に、節子はカースケの事が好きだったこと。
石原裕次郎で有ったり、ジェームズ・ボンドのように
逢う女性はみんな主人公の事が好きになってしまう辺りが
羨ましいところだけど、駆け落ちまでして一体何をしている
のかという感じがする。

洋子も休みを貰って伊香保に来たけれど、一日の休みだと
言いつつも三日くらいはこの場に留まっていたぞ。

カースケを除いて、今回はなんでも屋の仕事として、節子と
正一の別れさせ屋を演じる。洋子を正一の愛人に見立てて
別れさせようとする物だけど、演技しているウチに洋子が
笑い出してしまいウソが発覚してしまう。確かに笑えるような
三文芝居だったけど、なかなか面白いものが有った。

最後は正一との別れでなく、カースケとの別れをさせる
辺りがなんとも言えない。


カースケが見送るシーン。年代物の電車だね。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")
桜井時江 …… 結城美栄子 ("たちばな荘"住民)


節子 …… 竹下景子 (カースケの親友)
正一 …… 小原秀明 (カースケの親友)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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