俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)
(25)(27)(30)(32)(34)(37)(39)(41)(43)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)(35)(36)(38)(40)(42)(44)
桃井章(3)(5)(12)(17)(22)(29)(33)
水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26)(38)
監督:斎藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26)
(28)(29)(32)(33)(37)(38)(41)(42)
出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31)(36)
土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)(34)(35)(43)(44)
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)、木下亮(39)(40)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第44話 友情ってなんでしょう?
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ワカメは突然みんなの前で勤務評定なる紙を見せる。
どれだけ会社の為に働いたのかがグラフで一目瞭然。
1位カースケ、2位ワカメ、3位グズ六、4位オメダ。
会社の発展のためには競争心を煽ることが必要だとするが、
カースケはウチはそんな会社ではないとし、貢献度がこんな
もので図れるかと紙を破る。かばい合ってやるのがウチの会社
だと。

ビルの窓ふきのバイトが入り、カースケとオメダは仕事をする。
オメダはいつも以上に張り切っていた。学校でも会社でも俺
はダメ夫だというオメダ。そんな中、窓ふきしながら見える
オフィスを見て、ついこの前まで自分もネクタイを締めて働い
ていた事を呟く。俺はアイツらに負けたのだと。

そんな中、偶然大学のバスケ部時代の仲間・
松井と再会する。
彼は
東欧商事で働いており、得意先回りをしていたという。
カースケは自分たちは会社を作って働いている事を報告する。

帰宅し、みんなで食事を取る中、ワカメから明日の仕事の
割り当てが読み上げられる。珍しく忙しいスケジュールが入って
いるという。そんな中、オメダが元気がない事に気がつく。
グズ六によると先ほど逢ったという友達のことが羨ましいのだ
ろうとし、友人達が出世することで、自分が取り残された感じ
がして寂しいのは自分も一緒だという。しかしカースケは友達
のしていることは関係ないと告げる。しかしオメダはホントは
俺もアイツみたいにしたかったと告げる。

そんな中、店に松井がやってくると仕事を頼みたいという。
倉庫から荷物を運んで欲しいというもの。しかし明日は既に
スケジュールが手一杯だと告げると、松井は既に係長に報告
してしまったという。しかしカースケは既に予約が入っている
ので取り消せないと告げると、俺はお前らならばなんとかして
くれると思ったとし、俺が躓いても良いのか?と問う。もし
かして足を引っ張ろうとしているのではないかとし、二人を
非難する。そんな松井にカースケたちは憤怒する。

松井は店に資料を置き忘れていく。
仕方なくオメダとカースケは自宅まで届けに行く。すると
彼の母親と久しぶりに再会し、お茶を飲みながら雑談する。
すると彼は母親が腎臓を患い働けないのを知って、仕事に精を
出していることを知る。母思いの良い奴だったとして、誤解
していた事を恥じるのだった。

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オメダは今の仕事に於いてもダメ夫っぷりを見せることで
落ち込む中、背広を着てネクタイを締めて働くかつての仲間
松井の姿を見かけて羨ましいと感じる。松井との関係を深めて
行くウチに有る大事な事故が起きてしまう。

友人ならば、こういう時にどんな態度を取ってあげることが
ベストなのか。そんな問いかけを投げかける様な話だった。

それぞれに家庭が有るために、何とも複雑なものが有り、
松井の抱えている背景で有ったり、被害者であり事故の原因
を作った酔っぱらいの家庭だったり、一筋縄ではいかない
ところがドラマを面白くさせた感じ。

持つべき者は友達であり、困っている時には助け合うのは
当然だとしても、車で人を轢いた際に、運転していたのを
偽るのはまた違った話だ。

オメダやグズ六が劣等感を抱く理由もよく分かるし、オメダ
に至っては今回一つのチャンスも生まれ、再び人生のレール
に乗るチャンスが訪れるが、やはりそのまま就職しても同じ
事の繰り返しだと感じたのだろうか。

ちょっとカースケはオメダに過保護すぎるところもあるけど、
カースケの強さが少しずつでもオメダに伝わっていくと良い
んだけどね。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")
桜井時江 …… 結城美栄子 ("たちばな荘"住民)


松井昭 …… 山西道宏 (元バスケ部員・)

今井和子、門岳五郎、赤司まり子、鳴海吾郎
鵜沢秀行、上田正雄


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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