バースデイ こちら椿産婦人科
(1999年10月期・テレビ東京・水曜20時枠)

脚本:松原敏春(1)(2)(3)(5-10)、田中ひろみ(4)、松本稔(8)
演出:中山史郎(1)(2)(7)(9)(10)、西本淳一(3)(4)(6)(8)、大垣一
穂(5)
プロデューサー:橋本かおり、照喜名隆、越智貞夫
音楽:寺嶋民哉
「STAY GOLD」緒川ヒロタカ

http://www.bs11.jp/drama/1580/





第6話 初孫抱く47才独身女教師の告白妊娠3カ月
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秋も深まった頃、彩は息子の豊作と共に帰り道に小山田家の
スーパーに立ち寄ると、彩が一年と二年生の時の担任の教師
上島加代子先生が買い物をしているのを見かける。彩は挨拶
すると、息子夫婦が現在椿産婦人科でお世話になっていると語
る。もうすぐ息子・延義嫁・早苗が出産なので、炊事洗濯を
任されているのだという。彩と小山田弓子は、先生の姿を見て
何処か若返っている感じがすると呟く。
先生は夫を亡くしてから15年が経過。一人で息子を育てて来た
が、これからは母親ではなく女性として一花咲かせようとして
いるのではないか?という。

彩は帰り道に豊作から、恋人って何?という問いかけに、好きな
人の事だとするが、僕とママは恋人なのか?とかママとパパは
恋人なのか?と質問され、戸惑う姿が有った。

夜食事をしている歳に、万作から早苗はいつ出産してもおかしく
はない状態である事を聞かされる。彩は万作に、先ほど上島
先生と会った事を語り、学生時代いつも励ましてくれた先生だ
と語る。

そんな中、椿家の電話が鳴る。
いよいよ産気づいたのか?と思わせたが、吉田看護師によると
芦川夫婦が来ているという。
診察室へと赴くと、妊娠中の妻・理佐は、目がチカチカして
頭痛が酷い状態だという。万作は足のむくみ方を見て、確かに
酷い状態だとするが、なんと先日彼女の我が儘で東京ディズニー
ランドに行ってきたのだという。臨月が近いのに一体何をして
いるのかと万作は激怒する。
妊娠中毒症は恐い病気で、母胎さえ
命を落とすことが有ると告げ、全く自己管理が出来ていないと
一喝する。そして今日からでも入院だと語る。理佐は
週末に
クラス会
がある事を告げるが、出席はとんでもない事だと語る。

翌日早苗が一人で病院を訪れる。いよいよ産気付いたものだっ
た。しかし助産師のセツはこれからが長いので、気長に待つこ
とを告げる。そこに知らせを聞いて夫の延義、そして母親も
やってくる。セツは延義を見ると、彼を取り上げたのも自分だ
と語る。出産の立ち会いが恐いとする延義に対して、変わりに
母・加代子が立ち会うことに。そしてついに男の子が出産され
る。

後日、母の加代子が診察室へとやってくる。
二ヶ月生理が来ないというもの。なんと
妊娠している事が発覚
する。47歳という高齢で、しかも昨日孫が生まれたばかりの
状態故に一同驚かされる。
その事を夕食の歳に椿家では話し合う。
一体父親は誰なのか。平藤は記事になるかもしれないとして、
興味を持ち始める。

一方加代子は、出産して入院している息子夫婦にも妊娠して
いる事実を告げる。すると相手は校長なのか?父親は誰なのか?
不倫なのか?と色々と質問される。加代子は相手のことは詮索
されたくないとして、意見だけを聞きたいという。息子は世間体
も有るし、処置すべきだとつげ、未亡人で独身で47歳の女性が
お婆ちゃんになった翌日に妊娠・出産するなんてと避難するの
だった。

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■彩の小学生時代の教師

彩が26歳との設定で、先生が47歳との事なので、21歳の時の
担任の先生だったのか。
初めて担任になったということで、思い出深い所もあるのだろ
う。学校以外でも当時の先生などと交流を持っていたりする
関係はなんか不思議な感じがするね。

■先生の息子の妻が出産

結構早いときに生まれた子なんだね。
晩婚化が叫ばれている今、47歳にして既におばあちゃんだと
いう事にも驚くけど、今回はそれ以上に驚きのエピソードが
待ち受けている。

■3話に登場したミレニアムベイビー・芦川理佐再登場

このドラマの良さは、過去のエピソードに出てきた人物を
繰り返し登場させているところか。近年のドラマは、同じ街の
住民といえども、一度出たら終わりというパターンも多いんだ
よね。

3話の時にも出産予定日を調整して欲しいと言っていた彼女
だけど、今回もまた臨月前でディズニーランドに遊びに行ったり
言いつけを守らずクラス会に出席してしまうなど、とんでもない
行動が目に付いた。これぞヤンママの典型的な人物像なのか!?

■先生の妊娠

なんとお婆ちゃんになった次の日に自らも妊娠している事実が
発覚。47歳にしても妊娠できる事実に驚くけど、田中美佐子
さんが主演した生まれる。では51歳が出産するという
展開だったし、一応可能ではあるのね。その辺の高齢出産と
いうリスクは全く描かれなかったけどね。

■堕胎して、一人暮らし?

なんとなく堕胎したと嘘をついているんだろうなと思ったけど
やっぱりその通りの展開だった。
しかしそんな状態で一人暮らしして、出産しようとするなんて
相当無謀出来ないのかという感じがする。
父親役には、先週の日本テレビ「メレンゲの気持ち」でお宅
訪問された中原丈雄さん。まだ髪の毛が黒かったし、随分と
若い姿が有ったな。

■元教え子から教わる事

先生が生みたいのであれば生むべきこと。息子夫婦は関係が無く
正直になれば良いという。ただし子供に母親としての責任が取れ
るならばという条件がついていたけど、教え子から教わるという
ところはなかなか面白いシチュエーションだなと思わせた。

椿彩 …… 田中美里 (26歳、椿産婦人科)
椿万作 …… 伊原剛志 (36歳、椿産婦人科・院長)
椿豊作 …… 池田仁 (5歳、息子、しらゆき幼稚園)
平藤光一郎 …… 肥後克広 (36歳、新聞記者)
島田明 …… 林家こぶ平 (35歳、外科医)
花田知子 …… 松原智恵子  (52歳、彩の母、彩は養子)
青葉セツ …… 佐々木すみ江 (64歳、助産師)
菊地静枝 …… 大島蓉子 (看護師長)
坂崎梢 …… 舟木幸 (看護師)
吉田香織 …… 小林恵 (25歳、万作先生が好き)
桑山政江 …… 山本みどり (不妊治療中)
土屋礼子 …… 吉村涼 (看護師)
立花さゆり …… 中野若葉 (看護師)
藤田マサ …… 二木てるみ (真由子の母)
小山田弓子 …… 宮地雅子 (八百屋、1話で出産、不妊治療)
小山田耕作 …… 遠山俊也 (八百屋)

上島加代子 …… 久野綾希子 (47歳、八王子の小学校教師)
上島延義 …… 土屋大輔 (24歳、加代子の息子、中学の教師)
上島早苗 …… 山田玲奈 (延義の嫁、妊娠・出産、子は雅勝)
秋山竜二 …… 中原丈雄 (画家、加代子の恋人)
芦川理佐 …… 丸久美子 (妊婦、妊娠中毒症)
芦川孝一 …… 松田朗 (理佐の夫)

阪上和子、鈴木良孝、木曽麗子、名取幸政

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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