アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~ 脚本／岡田惠和 出演／滝沢秀明、椎名桔平、藤木直人、小雪、えなりかずき 八千草薫、阿部寛、西野妙子、辻萬長、眞鍋かをり、小西真奈美 生田悦子、木村翠、小林すすむ、野仲功、青木忠宏、上原鉄平 石井洋輔

第11話 終わりなき旅

橘圭一郎はエイジの作ったケーキの味を覚えていた。
誘拐された時に食べたケーキの味。そこから連想されるもの
としてエイジの父親が犯人ではないかと疑う。圭一郎が向かった
先は、エイジが育った孤児園だった。

クリスマスイヴの日に店で起こったことは何なのか。
一人一人にカメラが向けられ、次々と証言するような形で
物語が語られていくという斬新な形で進行する最終回。

なんといっても気になるのはエイジの父親が犯人なのかという
事と、アンティークを辞めてしまう理由は何なのかと言うことに
つきる。

エイジが一番最初に店を辞める理由が語られる。
ケーキ職人を目指すが為のパリへの海外留学。
ケーキ職人以上にアンティークの従業員たちとの家族のような
関係に離れがたいものを感じるが、結果として留学を選ぶ。
内野茜との関係も気になるところで、展開の中で少しだけ
彼女との関係を絡ませて演出した。

小野が辞める理由は、これまで店を転々としてきた理由と同じ
ものだった。意外にも男性に好かれてしまう為のもの。
女性好き好きのオーナーが何故彼を好きになったのかはよく
分からないが、話半分って感じのものだろう。
飯塚桃子との関係に発展がなかったのはちょっと残念か。

小早川千影の辞める理由は、降ってわくように出てきた結婚話。
相手は師岡美恵子だ。嘘臭い展開の中にもそれが許せてしまう
のがこのキャラクターの特徴なのかも知れない。
去り際にデコマフラーをなびかせていたのが印象に残る。

橘圭一郎が店をたたむ理由は女性絡みか。
結局この場所でイタリアンを開店するが、ケーキ屋の常連達に
実に失礼なものかもしれない。
エイジの父親の写真を見たのか見ないのか三者三様の答え
をしているところが面白い。結局桃子のセリフによってエイジ
の父親の潔白は証明されるんだけどね。いい加減さと勘が外れる
ってところを言いたいのかも知れない。

クリスマスの時期にひっかけた演出も良かったね。やっぱり
ケーキといえばクリスマス。クリスマスといえば、家族であり
恋人の関係を描くことがしっくりと来る感じ。

で、オマケ程度に正太と珠美のエピソード。
この頃の眞鍋かをりは最高だな〜

guest
細川直美、升毅、鈴木砂羽、小西真奈美、今井恵理、長塚圭史
森康子、みやなおこ、田村順子、柳さおり、永嶋洋子