離婚弁護士

脚本/田渕久美子(1)、林宏司(2)(3)(4)(5)(7)(8)(9)(10)
武田樹里(6)

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon/index_frame.html


第10話 セクハラされた女


--------------------------------------------------------
山岡から今の事務所を辞めて大手の事務所に行かないと誘われ
る。大手精密機器メーカー・十和興産の法務部長・木崎健一郎
が直々に二人をリチャードソン澤田法律事務所に推薦してくれる
という。山岡にとって最後のチャンスだというが。

そんな折り貴子の事務所に依頼人が訪れる。
十和興産の秘書室に勤務する真壁由里は社長・小沼吉之助から
セクハラを受けるようになったという。半年前からその言動が
目立ち始め、ある時秘書室という密室の中で20分のセクハラを
受けたというのだった。それを法務部に報告したところ、すぐに
子会社に出向になってというもの。

貴子は柳田にも協力を仰ぎ、この件に取り組もうとする。
しかし社長は全面否定し、密室の中のセクハラということで
目撃者がいなく立証は困難を極めると思われた。
由里の目的は社長自らの謝罪と元の職場に戻してもらう事に
有った。

十和興産は現在合併交渉を重ねている大事な時期でもあり
スキャンダルには慎重を期していた。

早速柳田や貴子たちは社員達に事情を聞きに行く。
しかし返答として戻ってくるものは、社長の潔白さを証明する
証言と由里の素行の悪さなどが聞こえてくるだけだった。
しかも由里の発言には幾つかの矛盾が含まれていることから、
この件は由里の狂言にも思えてくるものだった。
--------------------------------------------------------

貴子に引き抜きの話が来る中で、その引き抜きを斡旋してくれる
人が勤めている会社で不祥事が起こる。貴子は依頼人のために
その会社を訴えるという話。

ドラマとしては定番のシチュエーションといった感じか。
自分の出世を邪魔するように現れた依頼人の存在。
完全に不利な状況の中、依頼人を無視して自らの出世のために
動くかどうかの駆け引きが有る話しだ。

セクハラ裁判の難しさを理解しているからか、最初は依頼人・
由里の話がなかなか信用できない。由里の話の矛盾点を付き
依頼人を傷つけてしまうものの、由里と接するようになり会社
を訪問していくうちに、会社の女性社員に対する待遇の悪さを
目にして、そこから疑惑が確信へと繋がっていく展開である。

証券マン時代の紀三郎と同期だという小沼吉之助。
紀三郎の証言により、小沼は部下をゴミ屑のように扱う人物
だと分かる。

貴子の弁護士事務所が空中分解しそうな話が混在している。
アシスタントの大介は重要なミスを冒したことから辞職を考え
柳田は貴子が移籍しようとしていたリチャードソン澤田弁護士
事務所から引き抜きの話に会う。

木崎の姑息な手段が、逆に小沼吉之助の人物像を浮かび上がら
せて居る感じ。しかし合併という大事な時期にセクハラなんか
するものだろうかというちょっとシチュエーション的には嘘臭い
部分も存在する。

巨大な勢力に立ち向かう貴子の凜とした姿。
貴子が女性だから、依頼人のセクハラの話により感情移入させた
のだろうなと思わせる部分もある。

取りあえずどんな結末が待っているのか最終回を楽しみにして
みよう。

間宮貴子(弁護士 34歳):天海祐希
本多大介(アシスタント 23歳):玉山鉄二
吉田香織(受付嬢 23歳):ミムラ
柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
山岡哲治(弁護士 42歳):陣内孝則(特別出演)
井上紀三郎(パラリーガル 61歳):津川雅彦
村井奈津子(「月の涙」店長 29歳):久我陽子

guest
木崎健一郎:西岡徳馬
真壁由里:鈴木紗理奈
小沼吉之助:岡田眞澄
相沢:筒井真理子

木下ほうか、森脇英理子、石井あみ、本田よしみ、森喜行
佐藤旭、篠永あや、鶴田倫美、稲次将人

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system