ジュテーム〜わたしはけもの
(BSフジ、木曜23:30分-2008年4月10日 - 5月22日)

企画:中山和記
演出:星田良子
原作・脚本:鎌田敏夫
プロデューサー:貸川聡子
音楽:松浦有希



第1話 もしも、この世が ジャングルだというのなら、
私は、けものになって生きていく
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100円ショップダイソーで働く村上由佳
会社での行き帰りは自転車を使う彼女。
今日も仕事が終わると帰り道にスーパーで買い物して帰る。
アパートは若い女性が住むには少々古い
"アパート瀧沢"

翌日は雨。由佳は部屋の中で一人・自転車の整備をしている中
山藤から電話が鳴る。由佳は生理を理由に休みを申し出る。
更に彼氏である
達也から電話が鳴る。一度は無視するが、再度
電話がなった為に出る。
達也は由佳に対してまだ怒っているのか?と問い、ヤキモチな
んだろう?と聞く。由佳はあなたが自己中だからだと告げる。
今から部屋に行って良いか?という達也に、暇つぶしにでも
抱こうと思ったのか?と問い、以前雨の日になると抱きたくなる
事を言っていたわねと告げ電話を切ってしまう。
雨が止むと、由佳は窓を開けてみる。するとなんと向かいの
ビルから女性が飛び降りる瞬間が目に飛び込んでくる。
すぐに達也に電話してしまう彼女。そして次の瞬間彼女は
女性が飛び降りたビルの屋上に行くと、そこには遺書だと
思われる一枚のメモ紙が残されていた。
そのメモ紙には
"私を勝手に理解しないでください"と書かれて
いた。

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由佳は両親が無く、友達・恋人にも恵まれていない女性。
昼は100円ショップでアルバイトし、夜は高級コールガールと
して働く。働くきっかけとなったのは、山藤から生活を変えた
いと思わないかという事だった。

名作ドラマを数多く排出している鎌田敏夫さんの作品。
2008年に放送している時に録画して置いたのだけど、収録
して置いたDVDが何処かに無くなってしまい今回ようやく
発掘したので見ることが出来た。

ドラマは背景がよく分からないので想像でしか語れない部分も
多いけど、取りあえずはコールガールを通して成長していく
物語なのか。

自殺した女性を目撃し、いきなり飛び降りた現場に走り出す
辺り、かなりの勇気があるのか、変わった人物なのかよく分か
らないけど、そんな彼女から強くなりたいという言葉を聞くと
既に十分強いんじゃないかと思わせるものがある。

お金のために我慢してやると人は汚れていくという辺りも、
既にお金のためにコールガールをしている現状を見ると
ちょっと違和感の有るセリフかもしれない。

取りあえず金を持つ男性の肉欲に溺れる醜い一面が全面的に
描かれている現状はちょっぴり寂しいものがあるかな。

最後に詩の一文が出てくるところは、俺たちの旅に通じるもの
が有るのかも。

村上由佳:芦名星 (100円ショップ勤務、コールガール)
進藤浩一郎:加藤雅也 (民生党・議員)
金子達也:和田正人 (由佳の彼氏、自己中)
千晶:唐沢美帆 (100円ショップ"ダイソー"勤務)
宏美:萬井真代 (100円ショップ"ダイソー"勤務)
山藤純子:洞口依子 (コールガール・ボス)


荒井忠隆:不破万作 (大学の経営)
柳昌弘:半海一晃 (タクツー運転手)

中島匡広


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