トッカン 特別国税徴収官
(2012年7月期・日テレ・水曜22時枠)

原作 - 高殿円『トッカン 特別国税徴収官』(早川書房刊)
脚本 - いずみ吉紘
音楽 - 佐藤史朗
演出 - 水田伸生、長沼誠
チーフプロデューサー - 大平太
プロデューサー - 福井宏、下山潤
主題歌:Mr.Children「hypnosis」

http://www.ntv.co.jp/tokkan/





第10話 コンビは解散?辞めないで!毒舌上司は私が守る
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食堂の店主唐川が税金を滞納している為に、トッカン案件として
深樹と共にこの件に対応していると、突然店の主人・成吉は
走り書きのような遺書を残して自殺未遂をはかる。店が乗ったら
れるという内容で、トッカンが恫喝したせいで自殺に追い込まれ
たとして、弁護士の吹雪はマスコミを使って国家の体裁の悪を
訴えていく。

まぁ前回の感想に書いたとおり、妻の裏切りで、妻さえも騙されて
いたとするような展開。悪いのは税務署でありお役所の人間だと
訴えるほどに、原告である詠子の心が深く傷ついていくという
段取りで進行している感じ。

トッカンがすべての事実を知っているのに黙して語らない辺りの
あざとすぎる演出がやたらと鼻につくものでは有るけど、逆に
反論しないことで、原告側に対する配慮にも見えるところだし、
トッカンの中の優しさみたいなものを感じる部分だったのかな。

子供が生まれようとしているのに自殺しようとするものだろうか。
深樹と父親のちょっとした流れの中で、遺書に対する別の意味合い
を突き止める辺りは上手くできていると思うし、全体を通して
ドラマはなかなか計算高くて面白く構成されていた。

女は自分を守るためには何でもするという耀子の台詞がまさに
実感こもっていた感じだね。
最後は深樹と千紗と芽夢が良い感じの関係に見えたし、千紗の
整形ネタはやり過ぎだけど、確かに前髪は変だという突っ込みには
納得するモノが有ったぞ。

弁護士の責任もまた問われずに終わってしまう辺りも、結局
吹雪が主張していた事と反射的に、税務署員と変わりないじゃん
かみたいなオチだった。まぁ時間延長すればその辺の事情
も描けたのかもしれないけど、きちんと時間枠で収めた辺りは、
良くできていたと思う。

鈴宮深樹 …… 井上真央 (宝町税務署の新米徴収官"ギョウニン")
鏡雅愛 …… 北村有起哉 (宝町税務署の特別徴収官)
鍋島木綿子 …… 鈴木砂羽 (宝町税務署の特別徴収官)
南部千紗 …… 木南晴夏 (国税局査察部"ナサケ")
相沢芽夢 …… 美波 (派遣社員)
金子長十郎 …… 池田鉄洋 (宝町税務署の特別徴収官)
池戸則夫 …… おかやまはじめ (宝町税務署の特別徴収官)
釜地亨 …… 笠原秀幸 (宝町税務署の特別徴収官)
鈴宮益二郎 …… 塩見三省 (宝町税務署の特別徴収官)
清里肇 …… 岩松了 (宝町税務署の特別徴収官)
白川耀子 …… 若村麻由美 (銀座のママ)

内藤典彦、藤森賢治、五十嵐麻朝

吹雪敦 …… 及川光博 (弁護士)
唐川成吉 …… 野間口徹 (大衆食堂"からかわ"、滞納)
唐川詠子 …… 堀内敬子 (成吉の妻)

八幡朋昭、市川千恵子、スマイリーキクチ、枝元萌
国枝量平、高松克弥、大川ヒロキ、藤倉みのり
吉田エマ、高橋弾

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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