Wの悲劇
(2012年4月期・テレ朝・木曜21時枠)

原作 - 夏樹静子「Wの悲劇」(光文社文庫)
脚本 - 寺田敏雄
演出 - 片山修、植田尚
ゼネラルプロデューサー - 内山聖子
プロデューサー - 飯田爽、清水真由美

http://www.tv-asahi.co.jp/w-higeki/





第3話 悪女の条件 私、おじい様を殺してしまった!!
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さつきは祖父・与兵衛から、摩子には双子の妹が居た事を
聞かされ、知り合いの医大生に頼んで、DNA鑑定してもらうと
自分が妹である事が判明する。
生きるのに必死だった自分とは対照的に、何不自由なく過ごし
てきた摩子に対して憤りを感じる中、自分の事を捨てた和辻家
の財産の全てを奪いたいと考える。

映画版でも有名なシーンが今回描かれた。

二人の同じ顔をした人物がこの世に存在する事が簡単に明らか
にされそうな状況の中で、この事実が公になった後でも、ドラ
マとしては上手く機能していくのだろうか。

摩子の前に立ち塞がる弓坂や一条が、明らかに性格の変わった
彼女の事を不思議そうな眼差しで見ている現在が、ドラマと
しては一番楽しい時期なんじゃないだろうかという気がする。

CSI:科学捜査班のシーズン7の8話シンクロニシティ
の中では、双子が双子の存在を知らずに生活していたという
エピソードが存在していたし、「CSI」の中でも一卵性双生児の
犯罪が扱われたことが有るが、DNAが全く同一なので、殺人罪と
して起訴するにしても、明確な証拠としてはDNAが使えないとい
う事情が存在する。
日本のドラマでもハンチョウのシーズン2の8話
遺留DNA…完全一致する容疑者が2人!?では双子の一方が
容疑者として捕まるが、それを検挙するのは難しい事情が
存在していた。

さつきが摩子の変わりに和辻家に潜り込んだことで、次々と
家の事情を知識として蓄えて行っている感じがするのが不気味
だし、野心を持つさつきだけが一方的に知り得ている情報が
そんな不気味さを増幅させている事は明らか。

双方育ちの差が現れて、貞操観念が緩かったり、清純さだった
りが極端に違うところが展開上面白く利用されそうだし、
互いに持つスキルが上手く今の状況に合致している辺りがドラマ
として面白く写る。

和辻摩子 …… 武井咲 (20歳、孫)
倉沢さつき …… 武井咲(二役、売春)
弓坂圭一郎 …… 桐谷健太 (34歳、刑事)
一条春生 …… 松下由樹 (41歳、ショーパブ経営者)
立花綺羅々 …… 福田沙紀 (20歳、ショーパブ)
御堂沙耶香 …… 剛力彩芽 (20歳、ショーパブ)
レイラ …… 森田彩華 (21歳、ショーパブ)
クララ …… 昆夏美 (19歳、ショーパブ)
ソアラ …… 山口恵 (ショーパブ)
和辻与兵衛 …… 寺田農 (65歳、和辻製薬社長)
和辻みね …… 野際陽子 (62歳、与兵衛の妻)
和辻淑枝 …… 若村麻由美 (44歳、与兵衛の娘)
和辻道彦 …… 中村俊介 (42歳、叔枝の三番目の夫、准教授)
和辻卓夫 …… 武田航平 (28歳、繁の息子、会社の秘書室)
和辻繁 …… 金田明夫 (60歳、与兵衛の弟)
間崎鐘平 …… 高橋一生 (35歳、与兵衛の主治医)
木村志乃 …… 広岡由里子 (32歳、和辻家のお手伝い)
西田喜直 …… 岸博之 (刑事)

日高賢一 …… 阪田マサノブ (被害者)
浅川 …… 橋爪遼 (静岡城北医科大)
幼少期の摩子とさつき …… 石井萌々果

根本貴美子、徳秀樹、宮崎あすは

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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