独身貴族
(2013年10月期・フジ・木曜22時枠)

演出:武内英樹、平野眞、宮木正悟
脚本:佐藤嗣麻子
プロデューサー:牧野正、草ヶ谷大輔
主題歌:SMAP「シャレオツ」

http://www.fujitv.co.jp/dokusinkizoku/index.html




 

第5話 もう恋なんてしないと決めた夜…
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守は映画誌ではなく女性誌に"独身貴族"としてのインタビュー
を受け、結婚観、恋愛観を聞かれる。しかし結婚や恋愛は
不要なものかと問われると、守としては否定できるものは無か
った。視線の先にはオフィスで働く春野 ゆきの姿が有った。

毎回のように過去のドラマの一場面を引用しているのだけど、
今回のドラマで引き合いに出されたのはメグ・ライアン&トム・
ハンクス主演の映画「めぐり逢えたらだった。

この映画「めぐり逢えたら」というのは元々は「めぐり逢い」
をモチーフとして描かれており、「めぐり逢い」自体が何度か
リメイクされている事も有るので、昔は映画好きの間で「めぐり
逢い」の話題が上がる際に、主演が誰だったのか真っ先に思い浮かぶ
俳優によって、視聴者の世代が分かるとされていた事が有る。
今回の守は「めぐり逢い」と聞いて真っ先にケーリー・グラント
とデボラ・カーに引き合いに出したが、ゆきはメグ・ライアン
の事を口にしている。

最後にタクシーを下りて守が走ってパーティー会場にいくシーン
はまさにそんな映画を踏襲した格好だったのだろう。
ゆきが映画のメグ・ライアンの台詞を引用して
「ふれあった瞬間、帰り着くべき家を見つけた感じだった」
と称していたり、サンドラ・ブロックの映画「あなたが寝ている
間に
の台詞で「一目惚れのような衝動的な恋はしない」を引用
しながら、今欲しいものが恋である事を説いていた。
その二つに共通するのは「運命のマジック」であり、守的に語れば
熱病だということだった。

二人は映画好きというだけ有ってとても良い台詞のオンパレードで
自分で感情をコントロール出来ないもの。そんな時に感情に逆ら
っても無駄だとしていることからも、まさに今の守のことを示唆
している感じで面白く出来ている。

相変わらず独身貴族というには難しい内容だが、一人の女性を
巡って二人の男性が恋をし、その女性もまた二人の男性の間で
揺れ動く心情が面白く描かれている。
最初からこの路線でいけば間違いなく面白く機能したのだろうし、
寧ろ設定を奇抜にせず、シンプルに三角関係を描いていくドラマ
の方が面白かったのだろうなと思う。

誕生日に於いてゆきだけがこれだけ優遇されるというのも
ドラマなので仕方が無いのだろうけど、周りのスタッフは相当
不公平感を感じるのかも。

エレベーターに乗った際には既にオチは分かったけど、まさか
ここでゆきが進とキスしていくような展開になるとは思わなかった。

星野 守 …… 草g剛 (映画制作会社「キネマ・エトワール」社長)
春野 ゆき …… 北川景子 (脚本家を夢見ながら)
星野進 …… 伊藤英明 (守の弟で「キネマ・エトワール」の専務)
川越裕太 …… 藤ヶ谷太輔 (「キネマ・エトワール」のラインプロデューサー)
緒方須美花 …… 蓮佛美沙子 (「キネマ・エトワール」守の秘書)
小原沙織 …… 西原亜希 (ゆきの親友。ハウスクリーニング「リトルメイド」で働く)
現王園玲子 …… 平岩紙 (大手映画配給会社「日本映画」会長の令嬢)
小林征嗣 …… 篠井英介 (「小林法律事務所」の進の妻の弁護士)
星野亜希子 …… デヴィ・カスルノ (「キネマ・エトワール」経営)
高倉雄二…… 津川雅彦 (大物脚本家)
水島 …… 梶原善 (「日本映画」)
和正 …… 和泉元彌 (ゆきの見合い相手)
彌 …… 品川徹 (守の父)
さち …… 市毛良枝 (ゆきの母、青森、膝が悪い)

三浦真椰、福本伸一、長野美郷、山崎満、滝川恵理、篠原真由子
宇賀神亮介、逢澤みちる

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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