空飛ぶ広報室 (2013年4月期・TBS・日曜21時枠) 原作 - 有川浩『空飛ぶ広報室』（幻冬舎刊） 脚本 - 野木亜紀子 プロデューサー - 土井裕泰、磯山晶 演出 - 土井裕泰、山室大輔、福田亮介 音楽 - 河野伸 主題歌 - 安室奈美恵「Contrail」 http://www.tbs.co.jp/soratobu-tbs/

第11話 ２年後の再会〜二人で大空に描く未来
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2013年4月。リカは珠輝たちと街角で取材をする中で松島基地に
ブルーインパルスが帰還したとの報道を耳にする。
東日本大震災から2年後の3月31日にリカは阿久津から復興の象徴
でもあるブルーインパルスの件で松島基地への取材をリカに
任せたい事を語る。
リカは震災の有った3月11日のことを改めて思い出していた。

震災の時の様子を必要以上に生々しく描かず、流れは一瞬として
リカと空井のメールのやりとりを通してさらりと描いたところ
は、まだまだ震災の傷が癒えていない人の事を配慮する意図
が有ったのかなと思う。
ただ傷跡を見て涙する流れは、現状にぴったりの演出で、
報道記者と自衛隊の立場の違いというのを改めて描いたものだ
った。

空井が亡くなってしまったのではないかとする緊迫感も一瞬
過ぎるものが有ったし、バラバラに分散してしまった空幕広報室
のその後の流れを上手い事引き寄せるところ面白く出来ていた。

詐欺師鷺坂の最後の仕事として、上手い事、足踏みしていた
稲葉と空井の関係をつなぎ止める流れも上手く出来ていた。
必要以上に恋愛要素に偏りを見せない程度の扱いで有りつつも、
上手い事ドラマの支柱として存在していたし、鷺坂の活躍を
引退後にも描いたところは、人間関係が仕事場だけではなかった
感じが描かれていて、ドラマの中で良い関係を築けていた
事を上手く裏付けたなと思う。

何か出来る事があるのは楽なことだとする空井のセリフや
スタッフの一人が被災地出身で、未だに、震災で苦しむ人たち
がいるとのメッセージ性も響くところが大きかった。