クローザー The Closer http://lala.tv/programs/closer/

 Jun. 13, 2005
第1話 偽りの素顔 Pilot

脚本／James Duff 監督／Michael M. Robin
--------------------------------------------------------
優秀なコンピュータ技師でセキュリティ会社を経営するコリアー
博士の自宅で女性の遺体が発見されたのである。秘書をして
いるエレン・パークスは、博士は技術者であり人を殺すような
人ではないと説得するが、強盗殺人課のフリンとウォーターズ
は、寝室で女性が銃で殺害されているのであり、無関係とは
言えない事を告げる。本人は何処に行ったのか?と問うと、
休暇でハワイにいくと言っていたのだという。ウォーターズは
エレンから彼の車の鍵を受け取ると殺害した証拠が無いか
ガレージを調べるという。
室内からはパスポートが2つ見つかるが、いずれも偽造されたも
のだと告げる検死官のタナカ。

そんな中、ガブリエルと共にブレンダが現場にやってくると
一緒に被害者のことを聞く。
タナカはフリンたちに自分が到着した時には被害者は裸だった
事を告げ、死後二週間ほど経過しているという。後頭部を4、5回
鈍器で殴られた形跡が有り、髪の毛を切って服がはぎ取られて
いるという。ブレンダは愛情のもつれによる犯行だろうとの
事だった。
ガブリエルは強盗殺人課の捜査員達に、アトランタから新たに
やってきた殺人特捜班のチーフのブレンダの事を紹介する。
ブレンダはタナカに性的暴行の形跡は有ったかと尋ねるが、
現在分析中だという。私は報告書を書きに来ただけだが、何者
かが監察医に現場で調べさせろと連絡してきたのだという。
ブレンダはそれは私が直訴したことだと語る。

ブレンダは遺体をのぞき込むと、遺体が嘔吐した形跡が有り、
更には床は嘔吐で変色していて、洗剤で洗い落とされている
事が分かる。これは計画的犯行とは違うわねとのこと。
ブレンダはすぐに検死解剖することを要求する。

ブレンダはフリンたちに、この事件は強盗殺人課から、殺人特
捜班が引き継ぐ事になった案件である事を告げるとフリンは
激怒する。ガブリエルはポープの命令である事を告げる。フリン
はブレンダの元に詰め寄ると、俺たちはテイラー警部に任せら
れているのだという。ブレンダはアナタは感情的になっている
ので一度家に戻った方が良いとし、捜査資料は全てガブリエル
に渡してくれと告げ、捜査はウォーターズが行うと言う。

しかしブレンダはウォルターがガレージを勝手に捜査している
のを見てブレンダはそれを止める。L.Aでは捜査の根拠が有れば
令状など要らないのだと告げるが、ガレージ内の捜査は令状の中
には許可されていないとして、ブレンダは止める。ウォーターズ
は同じ敷地内だし、秘書が鍵を渡してくれたので、問題は
無い事を告げ、ブレンダの捜査方針に対して"クソ女"だと告げる。
ブレンダは聞き捨てならないとし、クソ扱いされて平気ならば
離婚などしていないわよと語る。

ブレンダは捜査本部の戻るとタオからコリアーの母親を捜した
事を告げる。しかしコリアーの息子は19歳の時に既に亡くなって
いる事を告げ、今のコリアー博士は、コリアーの社会保障番号
を利用している別人である事を告げる。

そんな中ブレンダのオフィスにポープがやってくる。
また引っ越して来たばかりでオフィスは汚れていた。
ポープからは、強盗殺人課にスタッフたち全員が戻りたい
と異動願いを出して居る事を告げる。テイラーが煽ったこと
だろうとし、ポープは新しいチームの設立に外部から来た部外者
をチーフに添えるのは考えが甘かったという。ポープは
もしもブレンダが辞退したいのであれば止めないとするが、
ブレンダは私は国家安全保障省の誘いも、FBIに戻る話も
捨てて、家を売ってまでアトランタから来たのだと語る。
アナタが雇ったのに突然辞めろというのがと告げると、どうせ
新参者を嫌われることは分かっているとし、これから私の
働きぶりを見せれば良いと語る。
--------------------------------------------------------

ブレンダはアトランタからロサンゼルス市警の殺人特捜班の
チーフとして就任し初の捜査か開始される。しかしLAPDには
既に強盗殺人課という部署も有り、捜査権を巡って一悶着
あるばかりかよそ者の刑事によって、新しい部署のチームを
任せることに現場職員としても懐疑的な視線で彼女に見つめる。
強盗殺人課のチーフをしているテイラーによって、ブレンダ
の部下達の中でもブレンダの下で働くのを拒む捜査官も居る
のだが・・・

なんと言っても第一話。
第一話だけエピソードガイドを書いていなかったので、今回
テレビ東京の放送を機会に見てみた。

確か第一話は放送延長のパイロット版で、普通のテレビドラマ
枠で放送するのは難しいと思うのだけど、その辺はバッサリ切った
感じだね。テレビ東京にかかると2時間半の映画も、きっちり
1時間30分くらいの放送枠に入れてくるところが流石です。

ドラマはまだブレンダがアトランタから来たばかりで、上述した様に、
外部の土地から来た人物が上に立つ事の難しさと、また女性の上司
という事も有って、暫くブレンダが上司だと認めさせるには時間が
かかりそうだ。
ポープは職場内でも絶対的存在で、その下にいる強盗殺人課の
テイラーが実質的に仕切っている感じ。
殺人特捜班とは一体何なのか、その違いは何かは、テレビ東京の
枠では説明が省略されたけどね。

ポープとブレンダが不倫関係に有り、ブレンダが離婚した途端に
ポープは別の女性と結婚したが、その女性とも上手く行かずに
いるみたいだ。
フリッツもまた今回登場し、シンディという女性と付き合っていたが
別れた事を語っていた。ブレンダは国家安全保障省からの誘いが
有ったり、FBIからも誘いが有って、キャリアアップの選択も有った様だ
がポープからの誘いでここロサンゼルスに来たみたい。ロスの良さ
は、熱いけど、夜になると涼しくなり湿度が高くないことだと告げて
いた。

各々のキャラクターとしては、ブレンダはテイラー派のフリンとは
犬猿の間柄って感じで衝突。ガブリエルは修士号を持つ頭の良い
男性だが、ちょっとゴマすりって感じの役所。
タオは比較的冒頭から協力的で、今では存在しないガース捜査官
というのが、特捜班に存在している。プロペンザは古株故にちょっぴり
配慮に欠ける部分があるかな。エイズ患者のことをレンボーだとして
いたけど、差別用語なのかな。すぐにプロペンザはレズボーだったか
として、レズビアンである事を指摘していたけど、この言葉もまた
差別だったのかな。

さて事件としてはコリアー博士は何処に居るのかが問題になる案件
だった。同じ日にみた「LAW&ORDER SVU2」の19話で、失踪した女性
が何処に居るのかを探る内に、双子が入れ替わっていたというオチ
が用意されていたけど、このドラマでは、なんと男性だと装っていた
コリアー博士は、実際には整形した女性だという事が判明する。
過去に起こした殺人事件で使用された銃弾と一致。秘書は敬虔なカト
リック教徒であるということで、中絶手術を行う医師に対してストーカー
して捕まり、男女間の関係に於いても嘘偽りで一緒に過ごしていた男性が
実際には女性・レズビアンで有ったという事を知り咄嗟的に殺害してしまっ
たようだ。

ブレンダは彼女が敬虔なカトリック教徒であるという事を知りつつ
相手をコントロールして自供させるという取調室での妙というのを上手く誇示
出来た格好だけど、まだまだ能力を見せつけて味方につけるには険しい道が
待っていそうだ。
祝杯を一緒にあげる事もとりあえずは拒否した格好だった。
スイーツ好きのブレンダが、タオの差し出すドーナッツに相当見とれて
いたところが印象的。スイーツとブレンダは今後とも切っては切れないもの
として存在していきそうだ。

■検索用キーワード

・アラナ・デボン 40歳 = コリアーは博士
・1991年 アクトアップ(エイズ支援団体)の抗議活動中 製薬会社前で警備員を射殺。
・あなたもレズビオン? この私に向かってよく言えるわね!!
・スティーブ・ジョブズ カーキ色のズボン 黒いタートルネック
・タートルネックはのど仏を隠す為に着ていた