クローザー The Closer (シーズン5) http://lala.tv/programs/closer/

Jun. 15, 2009
第2話 血塗られた身代金 Blood Money

脚本／ Steven Kane 監督／Rick Wallace
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ポープはブレンダたちを呼び出し、事件の概要を語る。
昨日ロサンゼルス国際空港で撮影された防犯カメラの映像を
見せる。カメラに写るのは元不動産業者・アラン・サマーズで
詐欺と横領の疑いでFBIが調査している最中だという。建てても
居ない家を売り、欠陥住宅を販売した事で被害者たちから
訴えられ、そのお陰で新規事業が着工は頓挫し会社は倒産。
被害者からは賠償を求められ、更には従業員たちから退職金の
要求の訴訟を起こされていた。その為にFBIはアランの銀行口座
を凍結していた。昨日サクラメントからロサンゼルスの空港に
降り立ち、送迎サービスを使って空港から自宅に向かう最中に
運転手共々居なくなってしまったのだという。
今朝8時にサマーズの妻子が夫を身代金目当てで誘拐された事を
銀行の支店長に話しており、119万3476ドル19セントを要求して
いるとのこと。妻子は警察に話せば夫を殺すと脅された為に
警察には話せずにいたが、相談を受けた銀行の支店長が詐欺対策
課に通報してきたという。詐欺対策課のミッキー・メンドーザ
刑事が空港のVTRを持って来てくれたとのだという。
しかしブレンダは詐欺で訴えられている事を考えれば、自分から
逃げた事も考えられないか?と問い、逃走には家族も関与している
可能性を指摘する。
空港の出口から駐車場までの防犯カメラも有る事を告げ、
それを再生してみると、運転手が居るにもかかわらずカメラには
アラン自らがハンドルを握って運転し、運転手の姿は無かった。

運転手の名前は車両局の登録によればマリオ・ゴメス(50歳)。
前歴は無いというサンチェス。マリオの上司によると半年前から
この仕事に就いたとのこと。
そんな中プロペンザが12時半になって重役出勤する。とても
ご機嫌でハイになっているプロペンザはのっぴきならない
用事が有ったのだとして理解を求め、フリンに再度彼にも事件
の概要を語らせる。

運転手のマリオの送迎サービスの常連だったキャサリン・オルテガ
という人物が居る事を告げ、5ヶ月の契約をしたが今朝は来なか
ったとして電話が入ったという。
マリオの車は何処かで乗り捨てられているのかも知れないので
ご機嫌なプロペンザにタオと一緒に車を捜してくれと頼む。

ブレンダはサマーズ妻子に遭わせて欲しいとするが、警察と
接触したら殺すと言っている以上、近づくことは許さないとし、
現時点では誘拐事件として捜査するよう要求する。しかし家族
ぐるみの誘拐事件の可能性も有るのだとすると、せめて法的会
計士にサマーズの資産の開示請求をしたい事を告げる。
一方ミッキーやサンチェスたちには運転手の家を監視するよう
告げる。
フリンはブレンダに対して耳打ちする形でプロペンザが新しい
ネクタイをしているぞと告げるが、その捜査は後でするという。
FBIに捜査ファイルの開示を求めるガブリエル。ブレンダは
オルテガにも同時に連絡を取るよう告げる。

オルテガは快く捜査協力に応じてくれて署に話をしに来てくれる。
自分は法律事務所のデータ入力の仕事をしているとし、マリオ
とは特に仕事の話をすることはなかったという。彼の妻は一年前
にガンで命を落としており、恐らく看護の関係で前の仕事を
辞めて亡くなった為にロサンゼルスに来て今の仕事に従事したの
だろうという。何処から来たのか言っていたのか?と問うと、
オルテガは話しづらそうにするが、不法入国者であり、彼は毎晩
誰かに尾行されている気がすると言っていたという。警察に話すべき
ではないかと話していたが、メキシコに戻る事だけは嫌だと
言って話を聞かなかったとのこと。無理にでも連絡しておけば
後悔する。

マリオの社会保障番号は2年前に亡くなっている人物の物だと
分かり、確かに不法入国の線が強かった。

マリオの自宅を調べると私物が一切にない事が分かる。
サンチェスによると不法入国者ならば身軽にしているものだろ
うという。風呂場には血の付いたタオルが有ったが、少量の血
なのでカミソリで間違って切ったのではないかという。ブレンダ
はその血をDNAと血液検査をするよう要求する。
そんな中プロペンザから車両が発見されたとの連絡が入る。
現場に行くと、マリオの車の車内は激しく血が飛び散っており、
これだけの量の血が流れているならば、マリオかサマーズの
どちらかは生きていない可能性が高いという。
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ブレンダたちは失踪してから12時間後に誘拐事件が起きたと
して呼び出される。FBIも詐欺事件で捜査していた不動産王の
アランが空港から自宅に向かう際に居なくなったのだという。
数々の訴訟を抱えている事から自ら逃走した可能性も有り、
判断にも迷う中で、犯人からの要求額が119万3476ドル19セント
という中途半端な額であることを知ってその数値の意味は
何なのかを考える。しかしポープからは警察が捜査している
事を知ればアランが殺害される事も有るために、家族との接触
は避けるよう言われ、捜査はなかなか進まなかった。

ミッキー捜査官が今回捜査に加わった。
ダニエルズ無き今、彼女が再び女性的キャラとして加入する
のかなと思ったけど、エピソードとしては今回のエピソード
以外には以下の2つのエピソードにしか登場しないらしい。

Season 5, Episode 7
Season 6, Episode 5

「リゾーリ&アイルズ〜ヒロインたちの捜査線〜」でラテン系
捜査官のリゾーリに結構好感度があるので、ミッキーも
なかなか格好良い刑事だなと思わせた。男勝りの捜査で、
彼女もまたドアを蹴破り中に入るという辺り、アメリカ刑事
ドラマのお約束になっているのか。
演じているPaola Turbayは、「救命医ハンク セレブ診療ファイル
/ロイヤル・ペインズ」のシーズン2でボリスが経営支援して
キューバで医療活動し、ボリスとも夫婦関係に有るマリサ・カサ
ラス役を演じていた。

ネタ的にはなんだろう。
やはりプロペンザのネクタイネタか。
二日間女性と一緒に良い事をして寝ていないのではないか?と
する流れが有り、ソファーにもたれかかる際のプロペンザの
姿が印象に残る。

またブレンダが職場にネコのキティを連れてきていて点滴を
している程に弱っているところが有った。ポープに手伝っても
らう際に手を握る際のコミュニケーションがなんともポープ
にしてはナチュラルに刺激されているし、ブレンダがおねだり
モードに入ったのではないか?とする感じで"私、FBIに嫌われて
いるから〜"と涙している姿にちょっぴりクスリとさせられる
ものが有った。フリッツがタイミングよく入ってくるも、
流石にあれくらいじゃ誤解はされないだろう。

ポープとガブリエルは相変わらず。
ガブリエルもブレンダに習って、"僕もポープに嫌われていますか
ら〜"と語っても良かったのではないかという感じがするけど、
あの場面に於いてガブリエルの責任に問うようなことは何も無い
と思う。

さて事件は誘拐事件だった。
偽装事件だろうなと思うところが有ったけど、サマーズ一家では
なくマリオが偽装していたものだった。
ただなんでヒョイヒョイと最後、家に戻ってきたのかまるで
意味が分からなかった。血痕で偽装している事はすぐに分かる
モノが有った。タオも語っていたけど、外に引きずり出した跡が
無いんだよね。
そんなマリオを演じたのは「ミディアム」のデバロス検事役の
Miguel Sandovalだった。写真だけが冒頭から提示されていたので
何処かで見た顔だと。
弁護士事務所でデータ入力している常連客が何らかの手を貸して
いるのかと思ったけど、単なる情報提供だけだった。

サマーズの妻がブレンダたちの取り調べを受けた際には、
言われない屈辱を受けたとして、"地獄に落ちるが良い"と語って
いたが、この妻は夫のしたことに何の疑いもないのか。息子の
方が現実を見ている。
捜査官が地獄に落ちろと言われるシーン、今週の「LAW&ORDER :
性犯罪特捜班 」のシーズン2 #6 "幻想との狭間"でもエリオット
とオリビアが全く同様のことを言われていたのを思い出す。
まぁこのドラマと違ってLAW&ORDERの方では、警察が証言を引き
出すが為に薬を投与した事がキッカケで息子が自殺してしまった
ので分からないでも無いんだけどね。