Dr.HOUSE ドクター・ハウス
House M.D. (シーズン4)

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Jan. 29, 2008
第10話 クリスマスの奇跡 It's a Wonderful Lie

脚本/Pam Davis
監督/Matt Shakman
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母親・マギーと娘のジェーンはフリークライミングをする。
ジェーンが今までの最高到達点に達する中、限界であることを
知って命綱を持つ母に下ろして欲しいと告げる。しかし突然
マギーは腕が動かなくなり、ロープを離してしまうとジェーン
は床にたたき付けられる。

チームハウスの面々は、これで自分たちはゲームから解放された
のか?と会話する中で、手が麻痺してやってきた女性・マギー
のことについて同時に会話する。タウブによると神経科や
免疫科でも原因は特定できないとのこと。患者は手の麻痺だけで
なく、断続的な痺れが起きて悪化しているというサーティーン。
上位運動ニューロンは正常だとフォアマン。カトナーはハウス
のゲームの件を問うがフォアマンは終わったことはハウスが
言っていたことを語る。しかしカトナーは彼は嘘つきだから
発言する中、タイミング悪くハウスがカンファレンスルームに
やってくる。
ハウスは室内がクリスマスムード一色で飾り付けられているの
を知ってこんな偽善的行事のために上辺だけの飾り付けをする
のはカトナーだろうという。古株(フォアマン)は大人だし、
ユダヤ人(タウブ)は祝わないし、ハンチントン(サーティーン)
ならもっと綺麗に飾るハズだという。ハウスにゲームは終わった
のかと尋ねるが明確に答えず、サーティーンらは、ゲームの目的
は緊張感を与えることなので終わりであることを宣言しない
のでしょという。カトナーは安心するとそれならば"秘密のサン
タ"をやろうという。ハウスはそれを見てお前のためにもゲーム
は続けた方が良いのかもしれないなと語る。

患者について改めて話し合う。35歳シングル。変則的な麻痺がある
という。ドラッグの使用歴を尋ねると、無いというサーティーン
に対して本当か?と問うと患者にウソはないという。それは問題
だとするハウスは、嘘をつかないのであればそれはエイリアンだ
とし、人は嘘をつき例外はない事を語る。サーティーンはそれに
反対し、患者は幼いときに母親を乳がんで失い、知らせれぬまま
亡くなったことも有るので、娘のジェーンに対して嘘はつかない
のだという。遺伝性の乳がんだったので、患者は10年前予防のため
に乳房を切除しているという。見栄ってものがあるだろうとし、
最近は再建術も上達しているとするが、患者は再建術もしていない
事を語る。麻痺は腫瘍髄膜症ではないか?という中、ハウスは
乳房の組織の完全な除去は難しいのでMRIで胸を見て確認しろと
いう。俺は病歴を聞きに行くという。

ハウスは娘のジェーンに話を聞く。
ママはドラッグをしていることは有るのか?と問うとそれを
否定する。酒はどうか?と問うがママはどちらもしていないと
し、ママは嘘はつかず何でも話してくれることを語る。
ママの好きな体位は何だと言っているのか?と問う中、ハウス
は11歳の子を問い詰めていく。ママは騎乗位が好きだったけど
今はバックが良いと言っていたとし、胸の傷を見せなくて済む
からだという。

ハウスはウィルソンの元に行くと、俺は幼児虐待で訴えられる
かもしれないという。お前の誠実さが?というウィルソン。
ウソにはそれなりの訳があり、ウソには世の中を丸く収め、
人と獣を区別するものだという。ウソは道具であると。
なんて愛に溢れた奴なんだと呆れるウィルソン。君は大切な人
にも嘘をつくのか?と問うとウィルソンに対して、お前こそ
うそをつくとし、退屈な長話にも「面白い」と言うし、
若さを失って疲れ果てた男にも「まだ若い」というだろうという。
ウィルソンはレントゲンから、患者には腋窩は異常なし、
切除縁も正常、リンパ節肥大も腫瘍も無いとしてガンではない
と語る。

サーティーンはウソはないと認めたらどうかとハウスに語る。
素直に認めないことくらい分かっているだろうとし、あの
母親は「尻軽」だという。独断ではなく病歴から一目瞭然だと
いう。サーティーンは確かに複数の男性との関係を認めている
事を告げ性感染症の検査をしたが、すべて陰性だったと語る。
セックスのリスクは性感染症だけではないとし、行きずりの
男は一体何をしているか分からないという。それならば寝た相手
に尋ねる事を告げると、フォアマンとタウブにそういう事は
任せろという。ウソを見抜くのがうまいと。
ロジャーから話を聞くと彼はドラッグのことを認めなかったが、
二人が偽の病気をでっち上げて、エクスタシーを使用したことを
認めさせる。しかしあくまで彼女が使ったのだという。

一方外来患者として、ハウスの元にはメラニーという女性が
やってくる。喉がヒリヒリする事を告げ、お腹の調子が悪い
のだという。リンパ腺も腫れている事を告げる。
ハウスはメラニーの首から聖ニコラスのネックレスをしている
のを目にする。おそらく溶連菌だとして、抗生物質を処方する
ので今日は寝ていろというが、それは困るという。
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今年もやってまいりました。クリスマスネタ。
シーズン3の頃は、10話の時にクリスマスネタを持ってきて
当時はトリッター刑事と激しいやりとりが行われていたけど、
ユダヤ人であるハウス先生にとっては、クリスマスを祝う
こと事態に違和感は有るのかも。

何でも語り合う正直親子に対して、子供に母親の死を宣告させたり
母親のセックス事情を子供に語らせたり、そして血のつながらない
親子関係に言及するなど、内容的にはエグイドラマだけど、
イマイチ心に響いてこないところも有った。
ドラマとしては、付いても良いウソはあるとするものを問うところに
つながったり、クリスマスの奇跡と称してはいるけど、意外とあっさりと
した病気が原因で引き起こされていたところなど、やや面白味が
伝わりづらいところも有った。
ハウス先生は何でも尻軽とか売春婦につなげてしまったけど、
先入観なのか、それとも症状からして分析した結果なのか。
ユダヤ人・ハウスが教会にいくことこそが奇跡だったというオチは、
THE O.C.に見る、クリスマカー(クリスマスとハヌカー)的オチで
悪くはないけどね。

寧ろドラマとしては、ハウスにプレゼントを渡す渡さないで、
部下たちの出し抜き合っている姿を見ている方が面白いね。

そしてウィルソンとハウスの会話が面白いかな。
患者と向き合う流れはちょっぴりパターン性も有るので、フローチ
ャート化して対応出来るんじゃないかみたいな感じにも思える。

■ハウス&ウィルソン

今回は嘘に関するテーマだった。
患者が嘘をつくものだというのは日頃から唱えているのがハウス
の持論。
今回の患者は母親が乳がんで死亡していることも有って、
その疑いが有り、ウィルソンに診断を仰ぐというシーンが
描かれた。あんまりウィルソンとは多くの絡みはなかったけど、
今回は新しくできあがったチームとハウスの絡みがメインだったので
仕方が無い。

ハウスはチームの面々と行う秘密のサンタに関して、自分の名前を
全て書いていた事をウィルソンに語っていた。
チームとしてあんまり仲良くされると注意・批判するものがいなく
なるとして互いの医師たちに不信感を募らせて、距離を取ら
せる様仕向けたようだ。その際、ウィルソンが用意していた
ケータイ電話を勝手にハウスは自分に贈られたものだとして、
チームの前で開けて、互いの不信感を煽っていた。

ただ結果としては逆効果だった気がするエンディングの仲睦まじい
姿が有り、それを横目にハウスが病院を去っていく姿が印象的
だった。

■ハウス&カッディ

カッディ先生は今回殆ど登場せず、ナースへのホリデーサービス
に50ドル出してとハウスに迫られるシーンで一度出たくらいだったか
な。

■その他

キャメロン、チェイス、フォアマン

この三人の出演も今回は少なかったな。

フォアマンがチェイスに対して、キャメロンに嘘をつくことはある
のか?と問うシーンが有った。フォアマンはチェイスがハウスに
俺への当てつけでプレゼントしたのではないか?と疑う姿があり、
有る意味ではハウスの作戦大成功の構図が有ったのかも。


サバイバル戦

サバイバル戦も終了し、結局残ったのは、フォアマン、
タウブ、カトナー、サーティーンだった。それぞれにあだ名
を付けて呼ぶ所が印象的だったけど、サーティーンのことを
ハンチントンと呼ぶのはちょっと意地が悪いかも。
今回のサーティーンはハウスと大局的立場にいて、患者の中でも
嘘をつかない人は居るということを唱えていたところが有った
ね。
タウブとカトナーはあんまり区別が付かないところもあるの
だけど、タウブはマジメでちょっとお堅い印象があるのに
対して結構カトナーは天然っぽいところが有るかな。

秘密のサンタ、最初に折れたのはカトナーだった。
最終的にはタウブもサーティーンも贈ることになったけどね。

■今回の患者

メラニー

外来で来た患者。
ハウスは彼女が定期的にエイズ検査を受けている事を知って
娼婦だと勘違いしたようで、クリスマスはかき入れ時なので
休めないのではないかとされていたが、当初は溶連菌を疑い
赤い発疹が出た際には淋病を疑う。ただメラニーはHはして
いないと否定。口紅も付けていないことやドンキーショー
に出演している女性だということで、ロバやラバに触れる
機会が有った事も有り、伝染性膿そうだという結論を出して
いた。

マギー

今回のメインな患者。
ドラッグや神経を疑ったり、検査の結果何も出ず、何か嘘をついて
いるのではないかと探っていく。
恋人が変なドラッグを使ったのではないかとしたり、本人が病状
をウソついているのではないかとするところも有った。

結果的に乳がんのガンが関係していたものだったのか?
ガンならば血液検査で数値としてすぐに分かる訳だし、結局乳房
組織が別の部位に残っていたとしても、なんで骨全体が石のように
なるのかよく分からなかった。
その間、病状としては
多発性硬化症、血管障害、てんかん性障害、サルコイドーシス、
ゴーシェ病、TPP、溶血性尿毒症候群、脾臓の壊死巣分離、結核、
炭酸脱水酵素2型欠損症、大理石骨病など色んな病状が出た。
ハウスは病名でしりとりでもしたら楽しいだろうなと病状ばかり
名をあげる部下たちに皮肉っていた。

最後はリスペリドンを投与。

■その他

マギーの恋人役・ロジャーを演じたAnthony Starkeは、
跳べ!ロックガールズ 〜メダルへの誓いで娘のためには金で
何でもやる男・スティーブ・ターナーを演じていた。

ロバに乗って教会にやってくる女性・メラニー役には、
ザ・ホワイトハウスで次席補佐官秘書・ドナ・モス役としてレギュラ
ー出演。



■使用された曲

・The Staple SingersのWho Took the Merry Out of Christmas
・The Fab Four (Beatles Tribute)のThe Little Drummer Boy

■検索用キーワード


グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

アンバー・ボラキス (Anne Dudek) 性悪女
ジェフリー・コール (Edi Gathegi) "BIG LOVE"、モルモン教、子
クリス・タウブ (Peter Jacobson) 整形外科医
ローレンス・カトナー (Kal Penn) 中東系
サーティーン (Olivia Wilde) ERから来た医者

ジェーン (Liana Liberato) 11歳、娘
メラニー (Jennifer Hall) 外来患者
ロジャー (Anthony Starke) マギーの恋人
マギー (Janel Moloney) 35歳、母親
--- (Cheyenne Wilbur) Minister
--- (Scott Maguire) 見物人
--- (Bobbin Bergstrom) Nurse


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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