ドレスデン・ファイル
(2007年、The Dresden Files)

原作・脚本 ジム・ブッチャー
製作総指揮 ニコラス・ケイジ
製作総指揮・脚本 ハンス・ベイムラー
監督 デヴィッド・カーソン


第12話 第二の街 Second City

脚本/Barry M. Schkolnick
監督/Nick Copus
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シカゴ中心部。PM9:23。外は雪が降る中、コンビニから出てきた
男性・コナー・レイエスは突然すれ違う男性に襲われ亡くなっ
てしまう。

ハリーとマーフィーは二人で休暇の為、バーで飲みながら話す。
マーフィーはハリーと関わって事件を解決することで、みんな
が噂しているという。事件の報告書に於いて、現実には証明
出来無いような事が書いてあることで、周りの視線が厳しくな
っているという。ハリーは警察の仕事を減らした方が良いか?
と尋ねると、マーフィーは私と別れたいのか?とジョークを飛ば
す。副収入は有り難いが、トラブルになっているのならば手を
引くという。しかしマーフィーは事件を解決するのが好きだと
告げる。
そんなマーフィーの元にシドから電話が鳴る。
非番だというのに近くで殺人事件が有ったとのこと。
ハリーと共にすぐに現場に駆けつける。

被害者は2児の子供の父のコナー・レイエス。コンビニで買い物
をした後に亡くなったという。しかし被害者の死因というのが
溺死だという。近くに海や湖は無いのに、どうして溺死したのか?

ハリーは帰宅すると、ボブに対して今後はマーフィーとは距離
を置こうかと告げる。この事件も有り触れた事件だと思いこみ
今まで協力しすぎていた事に自粛するという。

警察は被害者の身元を調べる。
10年前ロシアン・マフィアのTサイドクルーに所属していたが
司法取引をしている事。その時に事件を担当していたのは
マンザー刑事だという。検視医のバターズから呼び出される
ハリーとマーフィー。被害者の体には何らかの焼き印が押され
ているという。不自然なのは服が焼け焦げる跡が無く刻印が
押されている事だった。しかも溺死の原因である水は海水で、
太平洋の水だという。

そんなマーフィーの元に、刑事をしている父・ジョーがフロリ
ダからシカゴにやってくる。クリントが自殺した為に元妻に
遺品を届ける為に出てきたというジョー。

ハリーはみんなの前で、死体は原因と結果を物語っている事
を告げる。
更に検死室には記者のDWヘリックと刑事のマンザーがやって
くる。現在ヘリックはマンザーの自伝を書くために同行取材
していた。マンザーは組織犯罪対策課の刑事。数々の武勲を
収めた優秀な刑事だった。

ジョーはシドと話し合う。
ハリーの事について色々と聞く。ハリーのせいで彼女の立場が
悪くなっていること。彼は自称魔法使いで日当500ドルで雇って
居るのだという。コニーはカモにされているのか?とジョー。
ジョーは心臓の病気を患っていた。ジョーは昔、娘のコニーが
17歳の頃、心臓発作を起こした際に助けて貰ったという。あの子
に第二のチャンスを貰ったと告げる。

現場近くの監視カメラを調べる。
被害者が誰かに襲われる映像はなかったが、被害者とすれ違った
であろうコートを着た人物が通りかかる映像がある。手には
焼きごてらしいものを手にしていた。

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今回の被害者

一度は悪いことをして死の淵を彷徨い、二度目のチャンスを
得たという人物ばかり。そんな情報を知っているのは、記者か
刑事だという事で、疑いは自然とそういう人物に向かう。

ハリーの協力はコニーにとって害なのか?

ハリーが協力してくれるのは喜ばしいが、何と言っても説明の
付かないことばかり。報告書に素直に書くコニーにとって、
逆に上司からは不審な目で見られていく。
それを知ってコニーの父・ジョーは、ハリーと彼女を突き放そう
とする。

容疑者の足跡を追う

アリの粉を使った追跡方法。
それを容疑者の足跡に振り掛け、そしてサングラスにも振り掛
けるものだった。
強い感情の高ぶりが必要だとして、コニーにキスするハリーの
姿があった。ハリーはコニーに殴られるためにキスしたのか、
それともキスするだけで感情は高ぶると思ったのかな。
結局その場面をヘリックに写真を撮られて立場は悪くなっていく。

最終回は意外とあっさり味

コニーの父が出てきた所と、ハリーが今のままコニーの手伝い
をしていても良いのかどうかを精査する点では興味深いものが
有った。でも最高評議会がらみのエピソードではなかった所
が意外と言えば意外かも。まぁ前話で最高評議会とのエピソード
は激しいものが描かれたからね。

容疑者はヘリック

ハリーとコニーがキスする場面を写真に撮ったことで意図的に
外そうとしたものではないか?と疑う。
ヘリックのオフィスを捜索していると彼が現れ、問い詰めると
写真を撮るよう命令したのはマンザーである事を知る。

犯人はマンザー

セカンドチャンスが訪れた人物の命を奪うことで、自分の
セカンドチャンスに転嫁出来るみたい。
命を張る刑事には、命の保障みたいなものが必要みたい。
まぁ都合の良い設定だし、ジョーが生き返ってしまう辺りも
不自然と言えば不自然か。

ジョーとコニーの親子関係

二人とも刑事と言うことですれ違いが続いている。
でもコニーも刑事と言うことで、父の苦労というのは分かる
というのではないか?
ジョーがわざわざシカゴに来たのは、コニーとのコミュニケー
ションを図る目的だった事を知って一件落着。
ハリーの事を嫌っていたジョーも最後は、娘の事を任せると
して去っていく。


ハリー・ドレスデン (Paul Blackthorne) 私立探偵
コニー・マーフィー (Valerie Cruz) 刑事
ボブ (Terrence Mann) ハリーに協力
シド・キルマーニ (Raoul Bhaneja) 刑事

ジャスティン・モーニングウェイ (Daniel Kash) 叔父
コルム・ドレスデン (Jonathan Higgins) 父、マジシャン
若い頃のハリー・ドレスデン (Matthew Knight)
モーガン (Conrad Coates) 最高評議会
エーシェント・マイ (Elizabeth Thai) 最高評議会

ダレン・マンザー (Yannick Bisson) 組織犯罪対策課
コナー・レイエス (Chad Camilleri) 被害者
ワルド・バターズ (Matt Gordon) 検死医
ハケット (Bill Lake) 警部
D.W.ヘリック (Dan Petronijevic) 記者
ロミノ・ハンリー (Cheryl Quiacos) レストラン従業員
ジョー・マーフィー (Chuck Shamata) コニーの父・警察官


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