リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班 Re:Genesis (2004年カナダ) シーズン2 http://www.bs11.jp/drama/1292/

第13話 終焉 The End

脚本／Jocelyn Cornforth 監督／Ken Girotti
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州兵たちが突然倒れる事件が発生し、コナーからノーバックに
原因調査の依頼が来ると、デビッドは嗜眠性脳炎だと結論づけ
る。しかしそれと共に何処からともかく治療薬が出てきて、
一瞬治ったかに思えた。しかし再び州兵達は悪化し、亡くなる
ケースが相次ぐ。そんな状況の中で、研究員の一人・ジルも
同様の病気で倒れてしまう。意識不明の状態に陥った彼女に
取りあえず治療薬を投与するが、州兵たちのケースを見れば
再び悪化し亡くなるのは4、5日後だった。

デビッドは父・トーマスを預けている介護センターへ足を運ぶ。
そこでは介護士のジェセフィーナが面倒を見てくれていた。
アルツハイマーであるトーマスは、人間の愚かさを忘れられる
のが唯一アルツハイマーの良さだという。

デビッドはボブの元にいく。ジルの研究日誌を見ると、ジルが
研究していたレトロウィルスの流れが嗜眠性脳炎に繋がっている
事が分かる。問題はレトロウィルスが再活性化した原因が何な
のか。
メイコは病気にかかった州兵たちを時系列に並べ、何処から
発症したのか調べる。すると軍の演習の最終日に行き着いてい
た。
そんなメイコに対してキャロラインは、ウェストンのコンピュ
ーターの中身を内密にコピーして欲しいと頼む。

デビッドは嗜眠性脳炎が第一段階と第二段階に分かれる原因を
考えていた。何処からともなく出てきた治療薬によって、第一段階の
危機的状況を脱したかに思えたが、第二段階へと病状が進行する
患者で溢れたのである。両者は免疫応答の違いに出ていた。しかし
その違いが何なのかは以前として掴めなかった。

デビッドは入院しているジルの元を尋ねると、ベッドの彼女に
話しかける。デビッドはジルの事を愛していて、ただ彼女が
傍に居るだけでそれ以外は何も要らないと語る。
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嗜眠性脳炎で次々と州兵たちが倒れ、ついには1万人以上に
発症していく中で、州兵とは全く接触の無かった研究員の一人
ジルも倒れてしまう。応急措置の薬が存在するが、それを
投入しても州兵たちの例を見れば僅か4、5日の延命措置だと
いう。それまでに研究員たちは治療薬を作ることが出来るのか。

なかなか緊迫感に溢れて面白いものだった。
何よりもアメリカ政府職員の誰かが中東での利権を獲得する
為に、意図的にアラブ諸国に戦争を誘発して、それを止めない
為にアメリカの軍隊を病気にさせる必要があったという事で、
病気・ウィルス以外にも政治的駆け引きが面白い要素として
浮上する。

予防の注射が逆に免疫システムを狂わせ過剰に体内で反応させ
ているということで、暴走したシステムを止めるために、
改めて嗜眠性脳炎を作り出し、それを体内に埋め込むという、なんとも
皮肉な展開が用意される。

第8話 死の雨 Hazeの中に出てきた謎の科学者・マンフォード
兄弟の意図も判明し、彼らが何故ワインの中に菌を混入させて
いたのかが明らかになる。

また今回はウェストンの怪しい行動にも有る一定の結論を用意。
結局彼は研究所を守るため、そして国を守るためにしていた
事だけど、誰が何を求めているのかよく分からない状況の中
で手を貸していたという事で、悪気はないみたいだ。
デビッドが持っていた研究データのソースをウェストンが
盗み出して、製薬会社に渡していた件についても、赤い雌牛を
作る為のデータだったという事で、結論づけた。

今までドラマに関わってきていたコナーが一連の件で指揮を
取っていたのはなんとなく分かるものが有ったけど、
ブライアン・コヒー将軍とは彼のことなのか?それとも彼は
T・マーティンを演じていたのか。

デビッドが随分と人間らしい感情をむき出しにし、ジルに対する
愛情や認知症が進行する父に悲しみを覚え感情を露わにする
ところなど、これまでの私生活のだらしないイメージが有った
彼の印象ががらりと変わる物が有ったな。