グレイズ・アナトミー
Grey's Anatomy (Season3)

http://www.tv-asahi.co.jp/harikore/grey2/index.html





Nov. 30, 2006
第10話 寄り添える相手 Don't Stand So Close to Me

監督/Seith Mann
脚本/Carolina Paiz
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メレディスの母・エリスは若年性認知症でケア施設に入って
いた。メレディスは逢いに行くが、エリスはリチャードとの
関係を未だに引きずっていた。もしかして私に娘が居るから
私の事を捨てたのかとし、子供など産むのではなかったという。
メレディスはそんな母に大昔のことだと訴える。

一方バークが手術の後遺症を抱えつつ、ヤンと共に執刀して
いた事実を受けて、リチャードは関係者を自分のオフィスに
呼び出す。一番激怒しているのはベイリーであり、リチャード
に対して患者を危機にさらしたバークとヤンの処分はどうするのかと
問い詰める。
正義を貫いてもらわないと困るというベイリーに対して、リチ
ャードはここは裁判所ではない事を告げ、法的には非が無い
事だと訴える。何よりも誰も亡くなって居ないし医療過誤に
問われる患者も出しては居なかったのである。リチャードは
バークだけを部屋に残し、ベイリーたちに仕事に戻るよう告げる。
一刻も早く引退をしたいと考えていたリチャードはバークに
対してすぐに手を治すよう要求する。

手術前のハロルドの元にはジョージがやってくる。
ハロルドはもしもの時には生命保険が有ること、そして雑誌が
ガレージに有るので密かに処分して欲しいと頼む。
そんな中、カリーは容体を見に来たとして病室にやってくる。
ジョージはカリーが来たのを知ると病室から出て行く。

一方デレクはバークに対して、後遺症の件で話してくれていたら
なんとか対応できた事を語る。しかしバークはこれ以上の手術
はゴメンだという。

イジーとアレックスはロッカールームで、ヤンの事をウワサする。
ヤンも私同様に見学者リスト入りか?と告げるが、それを聞いて
いたメレディスは間違いを犯すことくらい誰にでも有るという。
メレディスはヤンとバークの関係を気にすると、二人ともその後
何も話していない事を告げる。そんなヤンに対して、ベイリーは
部長は罰することに躊躇しているが私は違うと告げる。

そんな中アディソンがメレディスの元にやってくる。
アディソンによると、メレディスの義理の妹・モリー
緊急
帝王切開
のために入院に来た事を語る。父親が同じで、メレディス
も大人になってから知った事だった。モリーの母・スーザン
メレディスに逢うと娘の事を頼むと告げる。

ハロルド・オマリー(63歳)の手術前のコンサルを行う。
食道癌で重度の大動脈弁閉鎖不全症で、弁置換術が必要だと
いう。執刀にはジョージが頼んだ
シアトル長老派病院の心臓外科
医のハーン医師とサポートにはヤンが入るとベイリーは語る。
それを聞いたイジーたちは、まるでダブルスタンダードであり、
ヤンは悪い事をしてもご褒美をもらうのねと呆れる。
しかしベイリーはイジーとアレックスを自分の助手として
病室に連れて行くと、そこにはピートジェイクという双子の
兄弟がいた。
臀部結合体の双生児で、腰仙関節の所で接合して
いる二人の分離手術を行うのだという。これ程珍しい症例は
無いでしょと告げる。
しかしデレクは半年前には分離手術を拒んだりのに何故今、この
タイミングで手術を行おうとしたのか。するとジェイクの彼女
だとするエレーナがやってくる。結合していると彼女を独占
することも出来ず、こんな暮らしはまともではないと気がついた
からだという。そして僕と一緒にいるのを嫌がっている奴と
一緒にいる意味が無いとして、二人は喧嘩していた。
ベイリーはアレックス、ジョージをこの患者の件で手伝うよう
告げる。イジーは触ったり話をしたり息もしないので私も
参加させて欲しいと頼むとベイリーは許可する。

イジー、アレックス、ジョージ・・・最高のインターンかと
呟くマークは、神経の移植と皮膚の再建をするに際して、イジー
を助手に欲しいとベイリーに告げる。しかしマークは相変わらず
彼女に執刀に際してブルーベリースコーンとドライカプチーノ
を買ってこいとして、彼女を使いっぱにしようとする。パシリ
はやらないと断るイジーだが・・・

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■メレディスの場合

メレディスの前に義理の妹と、父親ザッチャーと再婚した妻の
スーザンが現れる。
自分の母は認知症で、無意識とはいえ娘なんて産むんじゃなかっ
たと告げられるメレディスの境遇と、娘の出産に寄り添うトンプ
ソン家の事情とではかなりの差が有りちょっぴり辛い状況。

スーザンからあなたも家族であり、生まれた子は姪っ子だと言わ
れるも、メレディスはろくに知らない人だとして自ら遠ざけて
しまった。

インターンがヤンを責める中で一人ヤンを庇うメレディス。
メレディスにとってはヤンだけが家族だとしていたけど、最後に
エリスとハグするメレディスの姿は、珍しくメレディスにとって
は良いシーンだった。


■クリスティーナの場合

バークの件を部長に暴露したことで関係は崩壊かと思ったけど、
意外と冷静でいる所が凄い。
ジョージとイジー、アレックスからは相当嫌みっぽく言われてきた
けど、これだけの事をして何の音沙汰もないというのは確かに
恨み・嫉妬を買うだけのことはあるかも。特にアレックスから
"長老"の部屋で、周りを出し抜く方法が上手いとチクリと言われた。
ただメレディスが語っていたように、デニーがエコーを切った際に
はエコーを読んでくれたし、アレックスがイジーを裏切った時
にも許してくれた。ジョージに関しては「007」云々のエピソード
を語っていたけど、寧ろ今回父親の執刀をしてくれたという
所が大きいのかも知れないね。

ハーン医師からは自分のインターン時代とヤンは似ているといわ
れた。集中力と力強さと冷たさを持って居ること。家族・友達・
恋人に価値は無く自分自身が大切だと思っているという性格。

■ジョージの場合

相変わらず駄々っ子状態のジョージ。
お前は全員に怒っているとハロルドに指摘され、寧ろオレが
不摂生をした事に怒っているのだろうと言われた。
ただハロルドの件が収まるまでは周りの人たちも多少の我が儘
は許して挙げて欲しいって感じ。
それが過ぎれば「007」と読んでも何をしても良いとは思う。
バークに関しては父親の執刀中に寄り添い、正視出来ない手術の
時には解説までしてくれた。

ハロルドは"ジョージー"とカリーの仲を取り持とうとして仲裁役
を買ってくれたけど、まだまだ二人の関係が戻るのには時間が
かかりそう。

■イジーの場合

相変わらず見学組の彼女だけど、マークのアテンディング
をした事で、マークはベイリーに対して、近くで見せてあげて
くれと助言されてようやく手術室に入れることになった。

ただ相変わらず、触れるな・喋るな・息するなと三無いルール
が適用され、それが正式に解除されるのは何時の時なのかって
感じ。


■その他

・自信喪失

デレクはバークの執刀に於いて完璧ではなかったことに自信を
失い、今回の患者の件でも慎重になるべき事を訴えていた。
ベイリーはリチャードがバークが犯した間違いが自分の処分の
時とは違う事を指して激怒していたが、人を死なせたかどうかの
違いを指摘されていた。ベイリーはインターンが問題を起こすのは
自分が指導医をしているからではないのかと苦悩する姿が有る。
しかし子供という言葉を使ってインターンが良い子に育っている
事を指摘された。

●入院患者

ハロルド・オマリー

3週に渡りハロルドの手術ネタ。
バークが執刀しないことでどうにかなってしまうかと思った。
更にヤンが執刀に関わることで、ジョージに対して更に嫌われて
いくものかと思っていたが、ヤンはやはりスキルアップしていて
失敗しなかった。

ピート&ジェイク

双生児であり、二人の体が結合してしまっている患者。
医師21名でこの手術を担当する事になり、メインはデレクが
行うという事になった様だ。デレクとしては今のままでも生活
出来るしリスクを犯して執刀すべきなのかと疑問に感じる。
リスクを犯してでも執刀する価値があるのか。
かなり特異な例だけど、今まで常に一緒だった双子の兄弟が
離れてしまう寂しさなんかも伝わってくるものがあった。
ただそんな感情も一瞬で、やはり人にはプライバシーは必要だ
と思う。

それにしてもピートのケツをオレよりも大きくして・・って
いうジェイクには笑えた。

モリー・トンプソン

夫のエリックはイラクに従軍しているようだ。
妊娠中の彼女だけど、胎児は腸閉塞で緊急手術。
メレディスとしてはかなり複雑。
因みにモリーとは、シーズン2 #22「親子の絆で一度逢っている。
とりあえずアディソンのお陰で無事子供も助かった。
シーズン3の24話「崩れゆく歯車」でもう一度再会するみたいだ
が、タイトルからして悪い予感だね。


■使用された曲

・Anya Marinaの"Sociopath"
・John Legendの"Show Me"
・Son Voltの"World Waits For You"


■検索用キーワード

・ハロルドのカリウム値がギリギリ
・赤ん坊を起こした (ジョージに対して兄弟が指摘する)
・ノックス医師 バッグバルブマスク
・家族のオペに立ち会わせたのが間違いだった
・インターンの癖にみんな何でも出来る気で居る (ベイリー吐露)
・口を挟まず15m離れていろ
・レヴィーン医師 コルシコク医師 脳神経外科ではデレクが一番だと分かっているだろ
・心室性頻脈 ペラパミルよりリドカイン
・ディケットの死亡症例検討会の後、自信を無くした (ベイリー)
・自分の力を疑い始めた
・正義とは何か
・外科医の自分を疑えば、執刀する人の命を危険にさらしていることになる
・微小血管 伏在静脈 ボーンワックス
・三角関係もメスで解決出来れば良いのに メス刃10番で俺の事を刺していただろう
・かがり縫合
・ハーン医師の仕事は完璧、オレも同じようにやった

メレディス・グレイ (Ellen Pompeo) 母が元外科医
クリスティーナ・ヤン (Sandra Oh) スタンフォードトップで卒業
イザベル・スティーブンス (Katherine Heigl) イジー/モデル
ジョージ・オマリー (T.R. Knight) 心優しいインターン

アレックス・カレフ (Justin Chambers) 意地悪
メリンダ・ベイリー (Chandra Wilson) 通称"ナチ"。教育係の外科医
リチャード・ウェバー (James Pickens Jr.) 外科部長
プレストン・バーク (Isaiah Washington) 優秀な心臓外科医
デレク・シェパード (Patrick Dempsey) メレディスの彼。既婚
アディソン・モンゴメリー (Kate Walsh) 小児科医。バークの妻

ジョー (Steven W. Bailey) バーの店主
オリビア・ハーパー (Sarah Utterback) 看護師
テイラー・クリスチャン (Moe Irvin) 看護師
リンダ (Linda Klein) 看護師
デビー (Cathy Lind Hayes) 看護師
ケイト (Kate Anthony) 看護師
ヴィヴィアン (Noelle McCutchen) 看護師
マリア (Maria Elena Maglari) 看護師 #24
ラジ・セン (Anjul Nigam) 精神科医師
シドニー・ヘロン (Kali Rocha) 新しいレジデント
エリス・グレイ (Kate Burton) メレディスの母
ミルトン (Marty Lodge) 麻酔医
アデル・ウェバー (Loretta Devine) リチャードの妻
ジル (Brooke Blanchard) 救急医療士
レイ (Ray Ford) 救急医療士
カリー・トーレス (Sara Ramirez) 医師。ジョージに好意
フィン・ダンドリッチ (Chris O'Donnell) 獣医。メレディスの彼
マーク・スローン (Eric Dane) 形成外科医、元デレクの親友
マシュー・サヴォイ (Todd Babcock) s3 #5 ベイリー非難の医師
タイラー (Moe Irvin) 看護師 s3 #5#6
ジンジャー (Patricia Bethune) s4 #6

ハロルド・オマリー (George Dzundza) ジョージの父
ルイーズ・オマリー (Debra Monk) ハロルドの妻
ジェリー・オマリー (Greg Pitts) ジョージの兄
ロニー・オマリー (Tim Griffin) ジョージの兄
エリカ・ハーン (Brooke Smith) シアトル長老派病院の心臓外科医
エレーナ (Jennifer Aspen) ジェイクの彼女
モリー・トンプソン (Mandy Siegfried) メレディスの義理の妹
ジェイク・ウェイツマン (Jason Sklar) 双子
ピーター・ウェイツマン (Randy Sklar) 双子
スーザン・グレイ (Mare Winningham) モリーの母、メレディスの父と再婚
エリス・グレイ (Kate Burton) メレディスの母・認知症
--- (Jack Axelrod) Really Old Guy

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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