刑事ナッシュ・ブリッジス Nash Bridges (1996-2001) シーズン2 製作総指揮：ドン・ジョンソン、カールトン・キューズ

第20話 シカゴの女刑事 OUT OF CHICAGO

脚本／Carlton Cuse
監督／Greg Beeman
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ボートの販売店で突然銃撃戦が起こる。
刑事のジョンはナッシュたちがやってくると現状を報告。
犯人がバリケードを作って人質を取って立て籠もっていると
いう。
そんな中、シカゴからやってきたとする女性刑事・カレン・
デッカーがやってくる。自分たちはシカゴから容疑者を追って
サンフランシスコまでやってきたと告げ、犯人は刑務所から
逃亡したフリオ・セラーノだという。
ナッシュは催涙弾を撃ち建物内へと潜入する。オーナーの
ジョーンズは撃ち殺されていた。
ジョーと共に連携して容疑者を追いつめようとするが、カレン
が突然犯人目がけて銃を放ち殺害してしまう。
殺害したのはセラーノではなく、彼のNO.2で用心棒のアレック
ス・ガーザだった。
ナッシュはカレンから一体セラーノたちは何故サンフランシスコ
に来たのか?と尋ねるが、カレンはこっちの捜査に関わることな
ので何も話せないという。ナッシュはそっちが捜査に割り込んで
来たのだと告げると、私たちは署長や市長から許可を得て
SIUの捜査に自由に出入り出来る確約を取っているという。
男性2人とオーナーを殺害しているのは何故なのか問うと、
セラーノはドラッグのディーラーで国外逃亡の準備をするため
にここに来たのだろう事を語る。ナッシュもジョーンズが
資金洗浄を請け負っていた人物だとし、恐らく殺害されたのは
ジョーンズが直前に要求する金をつり上げたのが原因だと
いう。ジョーンズは金を洗浄させるだけでなく、偽装IDも作っ
てパッケージとして海外逃亡の手助けをしていた事を語る。

そんな中、エバンがナッシュの元にやってくると彼はカレンの
事を知っていた。彼女の薦めでサンフランシスコに来たという
エバン。ナッシュはガーザの通話記録を調べるよう告げる。

一方ジョーはこれから競走馬のMr.ウディがデルマからやって
来るので競馬場に行かないかとナッシュを誘う。その競走馬
はナッシュの父・ニックが30万ドルで購入した馬で、今週末に
特別なレースが有るという。

そんな中、ガーザの通話記録を調べていると、アイザイア・
ペーパーに亡くなる前に6度も電話していることが分かる。
ペーパーは麻薬・メセドリンのディーラーだという。

ナッシュとジョーとカレンはペーパーの元にドラッグの売人
として接触。アジトに入るとセラーノの事を尋ねる。すると
相手は用心深く、いつも向こうから買いに来るだけだという。
明日の10時にイエロージャケットと呼ばれる麻薬を取りに
来る事を聞く。
取りあえずエバンとハーベイにアパートを見晴らせ、明日
みんなでセラーノを捕まえに来ようと語る。
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刑務所を飛び出し国外逃亡を図る犯人のフリオ・セラーノが
シカゴからサンフランシスコへと逃げてくる。そんな犯人を
追って女刑事・カレン・ディカーがSIUの前に現れるが・・・

「The O.C.」のジュリー・クーパー、Melinda Clarkeが今回
汚職警官・カレン・デッカー役を好演する。
10年近く後に撮影された「The O.C.」のジュリー役の方が有る
意味若く見える所が凄いな。

カレンは容疑者を見かけるとすぐに町中でも銃を取り出し
発砲するという暴挙に出ているが、シカゴ流の捜査を色濃く
出したのかと思っていたら、なんと彼女自身が汚職警官で、
フリオを殺害しようとしていた。
汚職警官から金を奪い取る事こそ最高の資金洗浄だとするけど、
フリオはこの事を証言する変わりに、司法取引すれば良かった
んじゃないか?という気がする。

エバンとカレンの繋がりというのが意外では有ったけど、
エバンの親族はシカゴでみんな刑事として働いているのだろ
うか。カレン曰くコルテスファミリーは30人は居るので
エバンの事は覚えていないという。

一方ジョーとニックは競走馬ネタ。
シーズン2の「第14話 刑務所潜入捜査 INSIDE OUT」の中で
ニックが戦争の時に賭けポーカーで巻き上げた土地が
もの凄い値が上がった為にそれを売って購入した競走馬。
その馬が競馬のレースに出るというエピソードだった。
馬にも人間と同様に催眠術が利くという事だが、そんな事で
催眠術が利いて力を発揮するのならば誰もが利用しそうだね。

ナッシュはカレンにアリバイとして利用されるが、それでも
一晩を過ごせたので役得か!?

捜査自体は地味に容疑者を追っていくものだったけど、
カレンの目的を知り、汚職の証拠を掴むために泳がして
自ら汚職を証言する様子をカセットレコーダーに録音して
おくというのは、刑事ドラマにはありがちなものだったね。