刑事ナッシュ・ブリッジス Nash Bridges (1996-2001) シーズン2 製作総指揮：ドン・ジョンソン、カールトン・キューズ

第21話 動く標的 MOVING TARGET

脚本／Carlton Cuse
監督／Scott Brazil
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ナッシュは組織の大物・ビック・ウォルシュの元に行くと、
最近若い者がサンフランシスコでウォルシュの組織の乗っ取り
を企んでいると聞いたとして訪れる。ウォルシュは心配ない
とするが、豪華クルーザーに居たウォルシュを襲撃するもの
たちの姿があった。ナッシュは応戦し襲撃する者達を全て射殺
するが、ウォルシュも撃たれて亡くなってしまう。

ナッシュとジョーは彼らのお抱えの情報屋・ハリー・ブライム
スから情報を聞き出すために電話すると、町中でハリーが
リック・ベティーナと会話しているのを目撃する。リックは
かつてSIUの一員であり、リストラされ現在は保釈人連行官
所謂バウンティハンターとして賞金を稼いでいた。
リックから話を聞くと、レイ・ゲイツを捕まえラスベガスの
週明けまでに連れて行けば5万ドルになるという。しかし現在
ナッシュたちはウォルシュを殺害したと思われる組織のNO.2
のドワイヤーを追っているので捜査の邪魔はするなと忠告する。

その頃ゲイツとドワイヤーは密かに逢っていた。
ウォルシュは二人を育ててくれたボスだった。二人は牽制
し合いながらも、現在二人に共通する利益は組織を維持して
いくことだとして協力関係を確約する。しかしドワイヤーは
密かにゲイツを殺そうと画策する。

ナッシュとジョーは、スザンヌが働くバー"パリ"へと行くと
ナッシュはスザンヌから電話番号のメモを渡される。ジョーは
それを見て俺も結婚指輪さえなければ女性が寄りついてくる
とし、指輪は女性除けになっているという。ナッシュはそれ
ならば外したら良いとするが、ジョーは23年間2度しか指輪
は外していないとし、外したときはまるでマタタビ状態だった
と語る。しかし外したと分かるとインガーからただでは済まな
いと告げる。

ハリーはナッシュの元に来ると、ベティーナからはゲイツの
情報を聞かれたという。ドワイヤーはウォルシュを殺害し、
更にはゲイツを殺害しようとしている事を語る。ゲイツのアジト
は町はずれのビリヤード場だと聞くと、ナッシュとジョーは
そこに向かう。
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ナッシュは顔見知りの組織のボス・ウォルシュが殺害された
件でNO.2のドワイヤー指示による犯行だと疑うものの、証拠が
無く、そこでドワイヤーと協力関係を結ぶゲイツを捕まえ
証言させようとするが・・・

シーズン1で密かに捜査官として出ていたリック・ベティーナ
が再登場。シーズン1の第7話「休暇中の大事件 ALOHA, NASH」
までは比較的コンスタントに出演していたけど、この回を
機会にリストラされ、現在はフリーランスのバウンティハンター
として活動して居るみたい。

笑えたのは事件そのものよりも、ジョーの結婚指輪をなくす
エピソードだった。特に指輪が見つかった際に、家に届けに
いくスザンヌを止めようとして車を走らせるけど、その時の
ジョーの行動力、カースタントシーンは格好良いというよりも
笑えるものがある。
インガーに対しては全く頭が上がらない所が、ジョーの性格を
表していて良いな。

今回はナッシュは結構砕けたセリフ回しが多かった。
リックが先にSIUが追っていたゲイツを捕まえた際に、
俺にはお前らに無い物を持っていると電話してきた際に、
"脳みそ"では無いだろうと突っ込みを入れたり、ゲイツが
SIUに取引を持ちかける際に、名刺を渡したナッシュに電話
するのではなく、ジョーに電話してくる辺りのやりとりは、
「ナッシュ・ブリッグス」の良さが出ている点だよね。

ちょっと今回はナッシュの銃の腕に頼りすぎる所もあったけど、
ジョーも最後に画廊で襲われた際に、犯人の一人プロッカーを
撃ち殺す姿があった。

因みに今回ゲイツ役のLouis Mandylor。
昔NHKBSで放送していた「レリックハンター」でデレク・ロイド
役で出演していた。それよりも「LA大捜査線 マーシャル・ロー」
の刑事ルイス・マローン役の方がメジャーかな。
ドワイヤーとゲイツは今後もナッシュの方に出演するエピソード
が有るので期待かな。