NCIS:LA 極秘潜入捜査班 NCIS: Los Angeles シーズン3 http://www.tv-tokyo.co.jp/ncis_la/ 11 Oct. 2012 第16話 父親 1 Blye, K. 転落！容疑者ケンジー 脚本／Joseph C. Wilson 監督／Jonathan Frakes -------------------------------------------------------- ディークスとケンジーはボートハウスに呼び出される。 ディークスはみんなを待つ間ケンジーと雑談する。 ディークスは今まで一度も女性から捨てられたことがないと 自慢し、こんな男と別れたいと思うか?と告げる。365日面白い 男だぞという彼に対して振られると思ったら先に振る行動を 取っているのではないかと問う。 しかし会話している中でも一向にメンバーが来ないことに違和感 を唱える中、やってきたのはグレンジャーだった。 グレンジャーはケンジーにだけ話が有るとして取り調べ室に 来るよう要求する。グレンジャーはケンジーに対して容疑者側 の席に座るよう要求する。 サムとカレンはヘティを探して回る。 グレンジャーの横暴さに対してヘティにクレームを言おうと していたのである。そんな中ディークスがやってくると、 ケンジーがグレンジャーによってボートハウスで取り調べを 受けているという。一体どういう事なのか。そのタイミングで ヘティは現れ、みんなに作戦ルームに来るよう求める。 作戦ルームでは、ヘティはグレンジャーが何をしているのか 分からないが、もしかするとこの件かも知れないとして、ネル に事件の報告をさせる。 デビッド・ブレイク退役曹長がハワイからの軍用機で今日の午前 1時にL.A空港にやってきたが、4時間前に自動車事故で亡くな ったのだという。空港からレンタカーで105号線を走っていた 所ガードレールから落ちたという。 デビッドは1997年に狙撃班に所属しており、ドナルド・ブライ という狙撃兵の観測手だったという。ドナルドはケンジーの 父親であること。ヘティはエレックに対してセキュアサーバー にアクセスしてゴースト・リダックスというファイルを開いて欲 しいと告げる。ケンジーの狙撃の腕は父親譲りだったのかという。 しかしそのブレイクが亡くなり、最後に逢ったとされるのが ケンジーなのだという。 グレンジャーはケンジーのことをボートハウスでハワイで何を していたのかと尋ねる。ケンジーはその質問も三回目だとして、 揚げ足を取るために同じ質問を繰り返していると非難する。 父はキャンプ・レジェーンの狙撃班に所属していたのであり、 観測手をしていたブレイクとは親友だったと聞いたので父の 死の事実を知りたくて遭いに行ったのだという。記録では 父は飲酒運転による事故死となっているが、父の兄弟が飲酒運転 で亡くなっているので絶対に父が飲酒して運転することはあり 得ないのだと語る。真実は有耶無耶のまま結局狙撃班は解散 されたと語り、私たちに何の説明もないという。 ブレイクからはハワイで彼を探したが知らないと言われたという。 グレンジャーはブレイクの死が事故でなければケンジーに 降りかかる容疑は大変なものとなるとして、殺人の最重要参考人 である事を語る。 エリックたちはケンジーの父が所属していた狙撃班について 調べると、当時のものたち、パトリック・フィアソン、ピーター クレアモン、ジェイソン・クレンプ、レイ・デュヴォンが みんな交通事故によって亡くなっているという。 三人の死に関してはここ2ヶ月以内のものであり、生存者は ジェイ・フィッシャーだけだという。しかしそんな彼も現在 行方不明であること。最後に電話したのがケンジーであり、 それでグレンジャーが疑っているのだろうという。 デビッドら狙撃班の当日任務は夜間訓練だったこと。 しかし自動車事故で亡くなっていた。しかしグレンジャーに よると狙撃班というのは偽装であり、実際には特殊任務を遂行 する為の裏のチームだったという。ケンジーがNCISに入ったのも 父親を殺害した犯人を捜すためだろうという。ケンジーが犯人 などあり得ないとチームは語る。ヘティも疑ってはいないが 事実確認はしないといけないと語る。 ブレイクの車を調べる事になる。 ヘティはグレンジャーに対してそういう事情ならばまずは私に 話すべきだったとクレームをつける。貴方がしたのは無駄にチーム をかき乱すだけだと語る。 サムたちは車を調べる中、ブレイクは一体何の為にL.Aに来たのか ということになる。ケンジーに情報を語りに来るにしてはハワイか らは遠すぎるとして、メールなり電話でも出来ることだという。 真相を探る前に殺害されたのか・・・ カレンは車の中にブレイクの携帯電話を見つける。またサムによる とブレイキラインは爆破されている事を語る。 グレンジャーはケンジーに対して君の父は君が思っているような ヒーローではないとして、極秘ファイルを見せる。 -------------------------------------------------------- ハワイからロサンゼルスにやってきた退役曹長のブレイクが 自動車交通事故によって亡くなる。 1997年にドナルド・ブライ狙撃班に所属していた人物の一人。 ドナルドはケンジーの父だった。ケンジーが休暇を利用して ハワイまでブレイクを尋ねて父親の死の時のことを探っていた こと。そしてブレイクが最後に通話したのがケンジーだった ことからも、グレンジャー捜査官は第一参考人としてケンジー から取り調べを行う事になる。 調査しているウチにケンジーの父は単なる狙撃班に任務して いただけではないと分かり、そして当時の狙撃班に所属していた 人物が次々と交通事故死をしている事実を知り捜査を開始する。 グレンジャーがNCISに来た理由はここに有るのか?という感じ のエピソード。特殊任務についていて、その当時の任務に何らか の関わりがあることが有るのかどうか。 ケンジーはグレンジャーのパソコンを通して国防総省からの情報を 得ていたといったようなやりとりが行われていたところを見ると、 フィルター越しに事実を誘導されていたのか、それとも本当に協力者 なのかよく分からない。 もしも正しいことをしようとしてやってきたのであれば、ヘティが で語る様にあなたのした事は、チームを壊すだけで周りくどいやり方 ってことになるんだろうね。 シーズン3の中盤から突然ケンジーとハワイに関するネタが 時々ワードとして浮上してきていたのでいよいよそのネタに迫って いくというところなのだろう。シーズン2がカレンの血縁とサム と亡命者の少年のエピソードが描かれたけど、シーズン3はケンジー 押しという感じだ。 今回はそんなケンジーが容疑者とされる為に、彼女の捜査が 封印された為に変則的に男3人で行動することが多かった。 (俺が)「助手席!」と宣誓するディークスとそれを完全に無視する カレンという構図が面白かった。 ドラマは捜査していくウチにケンジーの父には裏の顔が有ったとい うことでケンジーの中で複雑な思いを喚起していくというもの。 今まで思い描いてきた父親像とは違う一面を見せられていくウチ にこれまで信じてきたものというものが全て壊れていく思いが するだろうし、彼女がNCISに来た理由が父親の死の真相を探る 為だったとするならば、一応の成功を収めるも、下手すると パンドラの箱を開きかけないというリスクも存在する。 ミイラ採りがミイラになってしまうなんてシャレにならない事態 もある中でのエピソード構成ではある。 何が有ってもチームのことを信用するというだけ有って、チーム自体 の信頼感を揺らぎないものだと思うけどね。 特にディークスのケンジーに対する愛情は相当なものが有ると思う。 アレックスが最後にディークスに対してそのことに言及するけど、 愛情を示せばコンビは解消しなければならないので難しいところ。 ケンジーの自宅までディークスがコーヒーを届けるシーンまで有 った。「昼は捜査官で夜は殺し屋か?映画ならばヒットするな」とか 「気の利いたことは言えないけど "何が有っても上手く行く" ラテン語で言えば良かったかな」と語るやりとりはホッとさせられる 部分だね。 相棒でも秘密にしていることがあるというのが、一つの相棒に対する ミステリアスさを醸し出してより魅力的に写るところはあると 思うんだけどね。 同じ日に見た「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班3」16話でも同様に ブレーキがいじられたことによる事件だったので妙に重なって見えた し、やっぱり同じ日に見た日本のドラマ「隠蔽捜査」の9話が カルテル絡みで特殊任務についていた時のことを隠蔽しようと して話が動いていたので、妙に共通性を感じた。 グレンジャーとハリスはCIAで同じ部署にいたということで、 ハリスが真実を語るというのであれば自然とグレンジャーが犯人 という事にもなりそうな気がするけど、どうなるのか。 ・CIAに書かれている言葉 ヨハネ福音書「真実を知れば真実が人を自由にする。」 ・ケンジーのパソコンのパスワード 「キング・オブ・ザ・ワールドを大文字で!」 映画「タイタニック」のファンなんだ。ディークス談 ・シェルターを作るなんて変わり者だろう 「俺の家にもシェルターはある」サム談 G・カレン (Chris O'Donnell) 特別捜査官現場対応チーム主任 ケンジー・ブライ (Daniela Ruah) 下級捜査官 サム・ハンナ (LL Cool J) 上級捜査官。SEALs出身 ヘンリエッタ・ラング (Linda Hunt) "ヘティ"、OSP管理部長 エリック・ビール (Barrett Foa) OSPのITオペレーター レオン・バンス (Rocky Carroll) NCISワシントン本部 マーティ・ディークス (Eric Christian Olsen) 元LA市警・引き抜き ネル・ジョーンズ (Renee Felice Smith) NCIS情報分析官 オーウェン・グレンジャー (Miguel Ferrer) ワシントン本部新副局長 アレックス・ハリス (Gregg Henry) CSI捜査官、グレンジャーの元同期 カーター (Billy Smith) NCIS捜査官・ケンジーの見張り ベル (Samantha Smith) NCIS捜査官・ケンジーの見張り マーク・クロッキー (Mark D. Clookie) NCIS捜査官 ピーター・クレアモント (Spencer Garrett) ドナルドと同じ狙撃班チーム ダン・エバンス (Matthew Grant Godbey) 捜査官 ブビッド・ブレイク退役曹長 () ドナルド・ブライ () ケンジーの父 パトリック・フィアソン () ジェイ・フィッシャー () ジェイソン・クレンプ () レイ・デュヴォン () 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)