NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班
Naval Criminal Investigative Service (シーズン2)

製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ
企画 - ドン・マクギル




 

May 24, 2005
第23話 帰ってきた宿敵 Twilight

脚本/John C. Kelley
監督/Thomas J. Wright
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海軍大尉のディーン・ウェストフォールカーティス・ジャン
セン
は休暇に
バージニアビーチに楽しみに行く。車を走らせる
中で、突然警察官によって止められてしまう。120kmで走って
いた事を認めつつ、軍隊のIDを見せれば大目に見てくれるかも
知れないと相談する。刑事はいきなり二人に対して有無を言わ
さず射殺してしまう。

ケイトはトニーの絵を描いていた。
トニーは
ペスト菌の封筒事件以来ずっと休んでいたのである。
マクギーは何の絵を描いているのか?とケイトに問うと、
トニーと親しいのでショックでしょ?と言われる。トニーが
居ない間にマクギーがトニーの変わりに嫌がらせをしようと
いうのか?と問うと、私たちだっていつでもトニーの様に命
を落とす危機に合うかも知れない事を語る。マクギーは僕が
トニーに封筒を渡したせいだと落ち込むが、ケイトは貴方の責任
ではないと語る。これまで貴方はトニーにバカにされていたの
だから気分が良いでしょと問うと確かにあの人はウザイから
と呟くマクギー。ケイトもマクギーもただ居ないと寂しいと
いう。
ガキっぽさが恋しいとケイトも告げる。ケイトはトニー
が女性職員たちにライバルを蹴落とすために
マクギーがゲイで
有る事を触れ回っていた
事を話す。するとマクギーは僕はトニー
から
ケイトにパラグアイで言い寄られた事を聞いたと告げる。

ギブスと共にトニーがオフィスにやってくる。
ギブスはトニーに後1週間は休んでいろと言うが、トニーは
家に居てもやることがないという。ケイトやマクギーは僕が
休んでいることに関して何か話していたかを尋ねるが・・・

職場に来たトニーはケイトたちの前に現れると、おまたせ!と
ばかりに二人の前に躍り出る。しかしケイトは電話対応中で、
バージニア州警察からの電話で海軍兵士が二名、フレデリック
スバークの17号線
で殺害されたとギブスに語る。ギブスは
急いで現場に行くぞと告げると、トニーはまるで相手にされて
居ない事に気がつく。

現場に行くと二人の海軍兵士が車の中で殺されていた。
しかも全て急所に命中しており、プロの犯行で有ることは明らか
だった。身分証によるとカーティスは
フロリダ州・ペンサコー
ラ在住。金もクレジットカードも盗まれていなかった。
なんと腕を切り落とされていることに気がつく。
車は
ダレス空港で借りたレンタカーだと判明。

ダッキーが遅れてやってくる。
ジミーが道を迷ったので遅れたとのこと。

ケイトとトニーは久しぶりに楽しそうに会話する。
トニーは
ケイトの胸が天然である事を指摘する中で、ケイト
の足下に
猛毒の蛇が居ることを告げる。トニーがその蛇を
捕まえるとケイトは感謝を示すが、マクギーがやってくると
蛇はコーンスネイクで毒などないという。トニーが以前、
シェナンドーで捕まえているのを見たと聞いて、ケイトは
トニーに蹴り飛ばすと、クズ扱いする。
思いっきりすっ飛ぶトニーだが、そのお陰で車の
トランクの下に
設置して有る爆弾
に気がつく。マクギーとケイトに車から離れる
様告げ、待避させた後に、トニーも離れると爆発を起こす。

オフィスに戻る中で、ダッキーから血圧が高いので休むべき
事を告げる。トニーは僕が休んでいたら今頃みんな爆発して
いた事を指摘する。ケイトは力尽くでもベッドに引きずり込む
と告げると、表現から誤解を受けそうになる。
ギブスがやってくると、二人とも海軍大尉であり、車はディーン
が2ヶ月前から長期レンタルしていた事を知る。二人の軍歴を
調べると共に、二人の死を警察署に通報して来た人物を調べる
様告げる。

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海軍の兵士二名が殺害される。
通報者の男は被害者の事を知るよしもないにもかかわらず、
海軍の兵士であることを知っていた為に不信感を抱く中で、
兵士の腕が切り落とされていることに着眼点を持っていく。
兵士の軍歴を調べると、ジャンセン大尉もディーン大尉もペン
サコーラで海軍航空基地の教官をしていたが、ディーンは二ヶ
月前にメリーランドのアバディーン性能試験場で機密扱いの
一時任務をしていたことが判明する。
話を聞くと、航空電子メーカーと共同開発で野戦用のモジュール
テストをしており、モジュラーUAVプロジェクトという無人航空
機のテストをしていた事が分かる。

いよいよシーズン2の最終話。
もう7年も8年も前に放映されているドラマなので、シーズン2で
何が有るのかはネタとしては知っていたのだけど、それでも
最後のシーンはインパクトがある。

トニーが命を落としそうだったエピソードの直後なだけに少し
息をつかせるような展開になって欲しいところだけど、キャラ
クター間のやりとりこそ軽快なものが有ったけど、シナリオ
としてはかなりゴツい話になった。

助けたかと思えばやっぱり殺される的パターン。
ケイトがシークレットサービス時代に大統領を警護しただけの
腕を発揮したかと思えば、その直後に狙撃されるのだから
たまったものではない。

今回やたらとみんなが不幸な夢を見ており、ケイトはギブスが
撃たれる夢を見てアビーはトニーが血だらけの夢を見たという。
それがある意味どちら共に正夢になってしまうのだから怖い。
アビーがトニーの復帰アンドレ・ザ・ジャイアントばりのベア
ハッグで歓迎しつつ痛み付けてしまうところが笑えたし、
NCISのオフィスで寝ているトニーの事をマクギーとケイトで
いい気にさせて水を引っかけるところなど面白い部分も多かった。


さて敵の正体はアリだった。
これまでにも二度登場し、シーズン1のラストを飾るエピソード
ではモサドの二重スパイだとしていたけど、実際にはスパイで
はなく、海軍を狙う単なるテロリストだった。
途中の台詞の中でケイトリンによろしく伝えろとギブスに
告げるシーンが有ったけど、過去に殺されそうになったことを
根に持っていたのか?

前回ケイトとトニーの関係が上手く機能していたし、二人の
恋愛もアリじゃないかと思わせる状況を築き上げつつ有った
ので、これで退出してしまうケイトの存在はちょっぴり残念
だった。目の前でケイトの血を浴びて死ぬのを目にしたトニー
たちの心の問題も有るけどね。

上官のモローとかFBIのフォーネルはどう考えても首だろう
と小一時間だな。

事件自体は手が込んでいて金がかかりリスクの高い犯罪の割に
実害の少ないネタだなぁって感じもする。軍艦に当たっても
あの程度の爆薬ならば沈没までには至らないだろうし。

二度に渡る爆弾を回避したのに、銃弾に倒れてしまうという
のがなんとも皮肉だ。

■メモ

アリの登場するエピソード

Season 1, Episode 16
Season 1, Episode 23
Season 2, Episode 23 <---今回のエピソード
Season 3, Episode 1
Season 3, Episode 2
Season 9, Episode 14


■使用された曲


・Dominic Kellyの"Tragic Parody"

リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) "トニー"
ケイトリン・トッド (Sasha Alexander) "ケイト"
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) "アビー"コンピュータ
ドナルド・マラード (David McCallum) "ダッキー" 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視

アリ・ハサワリ (Rudolf Martin) アルカイダ
レックス・エバリー (Benjamin John Parrillo) アバディーン性能試験場
ディーン・ウェストフォール (Shane Conrad) 海軍大尉
--- (Dennis Cockrum) NSA Tech
トム・モロー (Alan Dale) N.C.I.S. Director
T.C.フォーネル (Joe Spano) Senior FBI Agent
カーティス・ジャンセン (Ryan Culver) 海軍大尉
--- (Sasha Maxime) Virginia State Police Officer

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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