アグリー・ベティ
UGLY BETTY (2006年)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/uglybetty/


第3話 クイーンズの絆
Queens for a Day

脚本/Marco Pennette 監督/James Hayman

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人気クラブでダニエルのモード初出版を祝いパーティが催され
る。ベティも招待状をもらいクラブに入ろうとするが、店の
ものたちから止められてしまう。見た目で入場を制限する
者達に何度も説明し招待状を見せるも、全く効果無く。その横
をアマンダが顔パスで通るのをただ見ているしかなかった。
ベティは店内に入る事を諦め帰宅すると別れたはずのウォルター
が来ていた。
彼は復縁を求めており、この日も手に入りづらい人気ソフトの
プレゼントを持って来るも、ベティは彼を追い返してしまう。
店に入れなかった事を告げると姉からはそうまでしてあの会社
に勤めたいのか問われる。そしてあの会社に溶け込みたいのな
らばあなたが変わるしかなく、あの人達は絶対に変わらない
だろうと忠告される。
翌日アマンダはベティがパーティ会場に入れなかった事に早速
嫌みをぶつけてくる。
初回の雑誌は成功を収めたが次からはどんな戦略を立てていく
のか、ダニエル・ミードは頭を悩ませる。フォトグラファー
選びに於いて、天才写真家のビンセントと手を組みたいと考え
るが、先代の編集長・アレックスと折り合いが悪く、モード
とは一切仕事をしないことを宣告されていたのである。
帰宅すると父親から、ビンセントは近所で生まれ育った事を
聞かされる。急に親しみを感じたベティは、彼に直接電話で
交渉してみることに・・
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外見重視の世界に於いて、存在を誇示していくことが難しい
ベティ。周りから酷いことを言われ、どうするべきかで悩んで
いると、自分から積極的に変わるしかないと言われ、ベティは
自分を脱ぎ捨て、他の社員たちと同様に着飾る事にする。

外見では常に冷遇の極みを経験しているベティ。
そんな彼女が頑張っていけるのは、クイーンズ地区に住む
仲間達の存在と、社内に居る数少ない仲間達の存在。
そんな時、難攻不落の取引相手だと思われる写真家のビンセント
はクイーンズ出身である事を知り好感を持つ。
相手とは電話で語り合っただけなのにすぐに意気投合した彼女。
しかし電話で会話したというのが問題で、相手が自分の容姿
を見たらどういう反応を見せるのかで臆してしまう。

これだけ酷いことを言われ、これだけ冷遇を受ければ流石の
ベティも参るよね。個性だとか自分の信念だとか、そういう
のを貫き通せるのが本当に難しそうな世界。
しかしそんな世界の中でも情で通じる相手が居たこと。
彼女のことを外見で見ず、中身で見てくれた彼に嬉しい気持ち
にさせられる内容だ。

またしてもウィルミナな思惑は打ち砕かれた。

ドラマとしては兄弟としての葛藤だったり、親の子供に対する
愛情の問題も挿入された。
ダニエルには父親に溺愛されていた兄・アレックスの存在が大
きくのし掛かり、スアレス家でも姉は妹のベティの方が父親
からは愛されていると思っている。最後は同じように愛情表現
を示していたけどね。

しかし不気味なのは、父親ブラッドフォードを巡る話の顛末だ。
彼はハンドルに細工をして、前編集長のフェイを殺害してしま
った。あの覆面の女性はフェイではないのか?
車に細工をした事がバレればたちまち地位を失うブラッドフォ
ード。果たしてそれを知ったときダニエルは父のことをどう
思うのか。

ベティ・スアレス (アメリカ・フェレーラ) 「モード」編集部
ダニエル・ミード (エリック・メビウス) 出版社会長の息子
ウィルミナ・スレイター (バネッサ・ウイリアムズ) クリエイティブ
・ディレクター
ブラッドフォード (アラン・デール) ミード出版社会長
マーク (マイケル・ユーリー) ウィルミナの部下
アマンダ (ベッキー・ニュートン) ミード社の受付嬢
クリスティーナ (アシュリー・ジェンセン) 衣装保管係
イグナシオ (トニー・プラナ) ベティの父
ヒルダ (アナ・オルティス) ベティの姉
ジャスティン (マーク・インデリケイト) ヒルダの息子

ウォルター (Kevin Sussman) ベティの彼氏
ジーナ・ギャンンバロ (Ava Gaudet) ベティ家の隣人
ゼルダ (Cicily Daniels) クリスティーナに紹介される
フェイ・サマーズ (Christine Jones)
ナンシー (Kristen Schaal) クリスティーナに紹介される
マスクの女性 (Elizabeth Payne)

ビンセント・ビアンティ (Rhys Coiro) 写真家
スティーブ (Stelio Savante)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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