アグリー・ベティ
UGLY BETTY (2006年)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/uglybetty/


第5話 疑惑のオルゴール
Fey's Sleigh Ride

脚本/Sheila R. Lawrence 監督/Tamra Davis

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ベティはアマンダとマークに誘われ、出版業界のパーティに
出席する。アマンダたちはベティの失態を見るのを楽しみに
していた訳だが、ベティの周りには同業者達が彼女の話を
聞きたくて集まってくる。雑誌「イザベラ」の編集スタッフの
一人であるカルロもまた彼女に近づく一人。おだてられて
ベティは口も軽やかに話を始める。
帰宅するとウォルターが食卓にいることを気にしつつも、
自宅でも仕事でパーティに行ったときの事を語るベティ。

後日モードではクリスマス号の企画のコンセプトが「イザベラ」
に盗まれていることが発覚。ウィルミナは激怒し犯人捜しを
決行する。ベティは身に覚えが有るために名乗り出ようとする
が、それを止めたのはアマンダとマークだった。二人もまた
心当たりが有ったのだ。しかし我々は企画の一部しか話して
おらず他に犯人が居るはずだとして、取りあえずギリギリまで
口を閉ざすよう結託することになる。
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今回はクリスマス時期の特集号に引っかけ、ダニエルの父親の
女性関係である母親とフェイの関係を描いた話だった。

犯人捜しの件では嘘を付くことに抵抗感のあるベティが正直に
名乗り出るかどうかで苦悶する。
ドラマとして面白いのは、ベティの事を嫌っていたはずのアマ
ンダとマークがベティと手を組み同じ秘密を共通するという流れ
である。普段ならばベティを貶めようとするところを、彼女たち
自身もピンチを演出しその反応を楽しむことになる。

悪者をキャロルに仕立てようとする姑息さが見え隠れしていた
が、本当にキャロルが犯人だったとは思わなかった。
でもウィルミナは何処でその情報を掴んできたのだろうか。

いつもならば難癖を付けてでもベティを追い払おうとするのに
今回は随分と手緩かった印象もある。

またドラマの裏で進行するフェイ事件に関して、オルゴールを
使った興味深い流れが存在する。
ダニエルが12歳のクリスマスの時、ブラッドフォードは母親
に対してオルゴールをプレゼントしたという。しかし同時に
フェイにも全く同様のプレゼントをしたことに母親は失望。
逆にフェイは自分の存在を妻に知らしめるために、クリスマス
号に自らモデルとして出演し、存在を誇示したという事実が
発覚。
当時のクリスマス号はフェイ色だったが、ダニエルの計らいで
今回は母親のオルゴールが小道具の一部として使われたという
事実が印象深い。

またウォルターとベティの関係について、父・イグナシオから
母親と仲直りしたときのエピソードを聞いて、ベティにも
それを試みる。彼女の好きな映画で使われた曲を自ら歌うと
いうもの。これで仲直りできたのか?

またイグナシオについて一つ怪しげな事実が発覚してしまう。
社会登録番号が本人のものではないという事実だ。
これは一体何のことなのか。

今回職場にジャスティンを連れて行った事でドラマが面白く
なった。特にアマンダの靴を言い当ててしまった事。
ベティがその後の展開の流れの中で流行遅れの靴履いている
くせに・・と投げかけるシーンはとても笑えたシーンの一つ。

ジャスティンほどの知識が有れば社員としても十分やって
いけそうだ。

ベティ・スアレス (アメリカ・フェレーラ) 「モード」編集部
ダニエル・ミード (エリック・メビウス) 出版社会長の息子
ウィルミナ・スレイター (バネッサ・ウイリアムズ) クリエイティブ
・ディレクター
ブラッドフォード (アラン・デール) ミード出版社会長
マーク (マイケル・ユーリー) ウィルミナの部下
アマンダ (ベッキー・ニュートン) ミード社の受付嬢
クリスティーナ (アシュリー・ジェンセン) 衣装保管係
イグナシオ (トニー・プラナ) ベティの父
ヒルダ (アナ・オルティス) ベティの姉
ジャスティン (マーク・インデリケイト) ヒルダの息子

ウォルター (Kevin Sussman) ベティの彼氏
ジーナ・ギャンンバロ (Ava Gaudet) ベティ家の隣人
ゼルダ (Cicily Daniels) クリスティーナに紹介される
フェイ・サマーズ (Christine Jones)
ナンシー (Kristen Schaal) クリスティーナに紹介される
マスクの女性 (Elizabeth Payne)

アン・フレイザー (Cleo King) 保険
キャロル (Miranda Frigon) 情報を漏らす社員
ビンセント・ビアンチ (Rhys Coiro)
カルロ・メディーナ (Nicholas Gonzalez) 雑誌「イザベラ」

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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