ヴェロニカ・マーズ 〜私は放課後、探偵になる〜
Veronica Mars (シーズン3)

http://veronica-mars.jp/




 

Oct. 10, 2006
第2話 社交クラブ初体験 My Big Fat Greek Rush Week

脚本/Diane Ruggiero 監督/John T. Kretchmer
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マックのルームメイトだったパーカーは目覚めると、何者かに
レイプされ、髪の毛を剃られていた事が判明する


パーカーは昨夜
社交クラブのパーティーに出た後の記憶がまる
でない
という。自分がどうやって戻ったのかも分からないとの
こと。
デートドラッグを飲まされていたであろう事は明らか
だった。
ヴェロニカは夕べマックと映画のチケットを取りに来た際に、
室内にパーカーが居たことを覚えていた。しかしマックが
尻軽女だと言っていたことによって、変な先入観を持って
しまっていた事もレイプされていたことに気がつかない要因
の一つだった。

ラム捜査官が捜査にやってきてパーカーから事情を聞く。
記憶が全くないというパーカーに対して、大抵同じ事を話す
ものだというラム。大体の時間で良いので戻ってきた時間に
記憶はないのかと尋ねる。するとヴェロニカは横から割り込む
形で、多分
午後23時45分頃だろうと告げる。私が映画のチケット
を取りに来た際に、奥の部屋で息づかいとブーンという音が
聞こえた
という。ラムは何の音なのか?と問うが、ヴェロニカ
ははっきりとした答えを示さなかった。それを聞いていた
パーカーは私がバイブを使っているとでも思ったのかとして、
こうなったのもヴェロニカの責任だと非難する。

キースはコーマックケンドールを殺害した事を受けて、
一人砂漠を歩き回り人気のあるところを探す。

一方社会学教授のキニーは講義を行う。
授業は拷問に関するもので、学期末には20ページに渡る論文
を提出してもらうと告げる。テーマは
「監禁の心理的影響と拷問
について」
だという。ただし免除する方法も有るとして、
これから行う看守と捕虜の実験に参加して、看守は捕虜から
ある情報を聞き出すことが出来れば、看守役はレポートを
免除、情報を話すことなく守り通すことが出来れば捕虜側は
免除するというものだった。

ウォレスはヴェロニカの元にいく。
ヴェロニカは罪悪感を強い決意に替えている最中である事を
語る。それはレイプ犯を捕まえて張り付けにする事だという。
またヴェロニカは
新聞部でアルバイトする為にこれから面接に
行かねばならない事を語る。
そんな二人の元に、寮長のモーがやってくると、レイプ事件が
発生した事を受けて新たな寮の規則が出来たと共に、ウォレス
にもフロアミーティングに参加して欲しいという。
しかしウォレスは今夜から社会学の実験があることを語る。

ヴェロニカは大学新聞部のニッシュの元に行くと、入部希望の
面接を行う。新聞部に採用されれば金を稼ぐことが出来るので
ある。ニッシュは
「社交クラブ、シータベータ(ZOB)へようこそ」
というポスターをヴェロニカに見せて、どう思うかと問う。
この手のものには虫ずが走るというヴェロニカに対して、現在
キャンパス内で起きている連続レイプ事件に関して、
シータベータののクラブの寮に色んな噂が有る事を告げる。
現在新人勧誘が行われているので、
潜入して内部暴露をする
人を探していた
という。ヴェロニカにその役目をしてくれないか
という事だった。

クラブへの新入条件として上品な花柄を着用とのことだった。
あのクラブのパーティーでは悪名高いアルコールや酒を沢山
そろえており、
新入りを酔わせて秘密部屋に連れて行かれ
服を脱がせ、マジックミラー越しに男性に披露させているので
はないかという疑惑
が有った。

パーカーはマックに対して、学校を辞めて地元
デンバーに帰ろう
と思っている事を告げる。両親から離れた大学に通うことは
無理だと言われたが、まさにその通りだった事を語る。

ヴェロニカは50年代の主婦のような服装でクラブ・ベータシータ
へと向かう。会員のハリーはヴェロニカの名札をつけてくれて
シャナイアはヴェロニカのバッグを預かるという。ここでの決まり
こどだと。気のよさそうなマージョリーはレモネードを持って
くる。マージョリーはこのクラブは時々花柄縛りがあったり、
南部レトロ趣味が有ったりするが、良いところだと告げる。
寮母をしているカレンもシャナイアは嫌な感じに見えるが優しい
子であると告げる。

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■ヴェロニカの流れ

今回はレイプ事件の捜査の為に動き出す。新聞部を利用
して捜査するというつもりは無かったのだろうけど、新聞部
にバイトする為に入部希望を出したところ、ニッシュから
社交クラブ・シータベータへの潜入調査を依頼される。
しかしまぁ一生徒にこんな危険なことをさせるなって話だけど
ね。

全ての元凶はマックのルームメイトのパーカーがレイプされ
ている現場に居合わせたのにヴェロニカとしてはまるで
気がつかなかったとする落ち度が有った点か。


■ハースト大、社交クラブ、女性レイプ事件

この事件って過去に一度、ヴェロニカがシーズン2の16話の際に
解決した事件だったよね。
また高校生で体験入学的立場だったけど、
当時は社交クラブのパイシグが女性レイプ事件に対して得点
を付けて競い合っているというようなおバカな顛末だった
ような気がする。この件ってまた発生してしまったという
事なのだろうか?

■潜入捜査で掴んだこと

シータベータ自体は比較的まともなクラブだった。
しかしアメリカの社交クラブってちょっと危ないところが
多いね。殆どが健全なんだろうけど、話を聞くと有名大学
なんかでも同じ社交クラブに入っていると就職の面でも
繋がりが出来ると一生物の付き合いみたいな感じになる
ところがある。

シータベータが隠しているものといえば、寮母の女性が
がん治療の為に地下で大麻を育てていたことだった。
決して悪用していたわけではないのだけど、結果的に違法
だった。監視カメラの設置はその為に設置されていた
寮母の部屋から見られたことに関してもそういう事情が
有った様子。

■ローガンとウォリックの社会学

学生たちに捕虜と看守ゲームのような形で講義していた。
前回の犯罪心理学でもヴェロニカに対して、問題を出して
いる教授が居たりとして面白い学校ではある。

捕虜が持っている情報を引き出す言葉出来るのか。
看守としては捕虜に程よい尋問が許されていたみたいだけど
実験とはいえ、相当エグイことをしていた事は明らかなので
訴えられなければ良いけどね。

看守のリーダーのレイフはユダヤ教徒で身長の低い、ホーシャ
ックを切り崩そうとしていた。拷問といえばゲテモノの食事
とか、ユダヤ教徒の豚肉・豚足を食べさせるとか。安眠を
妨害するとか。トイレは一日3度だけとか。言葉の暴力は
相当だったけど、いざ実験が終わった後にはレイフと
ワーシャックが仲良くしていたりするのだからまた皮肉だね。

ウォリックとローガンは勝負に賭けていたけど、結局捕虜側
が単純な引っかけ問題に捕まって言葉を吐いてしまった。
刑事ドラマでも時効を巡って、取調室に入れて置いて時間
的感覚を抜けさせて自供させるというパターンは目にする
ものである。

■リアムとキース

ケンドールからの依頼で、コーマックに遭わせて一緒に逃げる
ハズが、コーマックはリアム側だし、リアムはコーマックが
金を持ち逃げしようとしているとおもっているらしい。
現金は何故か「ゴッホの恋人たち」という作品に変えられて
おり、結局キースがそれを撃ってネプチューンフードバンクに
寄付していた。リアムがキースに対して殺意を向けないかどうか
心配するものが有るけど、とりあえずネプチューン保安官事務所
以外の捜査機関が動いた感じなのでその辺の解決は時間の問題か。

■社交クラブ

10つあるという社交クラブ。その一つを今回壊滅させたようだ。
キャンパスタクシーなるものがある辺り、バブルっているネプチ
ューン高校じゃあるまいし・・・って感じもするのだけど、
タクシーが何ら事情を知っていてもおかしくはないかな。



・Rupert HolmesのEscape (The Pina Colada Song)
・Josh KramonのVeronica Mars End Credits
・The Dandy WarholsのWe Used To Be Friends
・Brad OrmandのIn tha Den
・Maurice ChevalierのThank Heaven for Little Girls
・Zeta Theta Beta Sorority GirlsのTrue Colors

ヴェロニカ・マーズ (Kristen Bell) (探偵)
キース・マーズ (Enrico Colantoni) (父:元保安官)
ウォレス・フェンネル (Percy Daggs III) (友達)
ダンカン・ケイン (Teddy Dunn) (ヴェロニカの元彼)
ローガン・エコールス (Jason Dohring) (嫌な奴)
イーライ・ナバーロ (Francis Capra) “ウィーヴィル”
ディック・カサプランカス (Ryan Hansen) 生徒。ローガンの友

パーカー・リー (Julie Gonzalo) マックのルームメイト、尻軽
ストッシュ・ピズナースキー (Chris Lowell) "Piz"、ウォレスのルームメイト
シンディ・マッケンジー (Tina Majorino) "マック"。PCオタク
ドン・ラム (Michael Muhney) 保安官
ヴィニー・バンロウ (Ken Marino) 探偵
ハンク・ランドリー (Patrick Fabian) 教授
--- (Creagen Dow) Ferret Boy
モー・フラッター (Andrew McClain) 寮長
コーマック・フィッツパトリック (Jason Beghe) リアムの兄
リアム・フィッツパトリック (Rodney Rowland)
ケンドール・カサブランカス (Charisma Carpenter) 水着美女
ファーン・デルガド (Cher Ferreyra) ナンシーの仲間
ティム・フォイル (James Jordan) 教授の助手

チップ・ディラー (David Tom) 社交クラブ・パイシグ
サミュエル・ホーシャック (Samm Levine) 囚人役、ユダヤ教徒
レイフ (Rider Strong) 看守役、嫌なヤツ
ニッシュ・スウィーニー (Chastity Dotson) 新聞部
ハリー・ピアット (Keri Lynn Pratt) 社交クラブ・シータベータ
マージョリー (Rachelle Lefevre) 社交クラブ・シータベータ
ケニー (Dan Castellaneta) 社会学・教授
--- (Erin Frigo) Female Officer
ジュリア (Delilah Andre) 看守役生徒
オマー (Jonathan Halyalkar) 囚人役生徒
シャナイア (Robyn Richards) 社交クラブ・シータベータ
カレン (Mary Chris Wall) 社交クラブ・シータベータ・寮母
クラプトン (Randy Mulkey) 保安官
--- (Norman Black) Deputy
--- (Jovi Olivas) Female Prisoner
Mrs.リー (Cindy Hogan)
--- (Koury Brown) Curator


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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