ホワイトカラー
(2011年、アメリカ White Collar) シーズン3

http://mystery.co.jp/program/white_collar/





Jul. 19, 2011
第7話 犯人を誘い出せ Taking Account

脚本/Daniel Shattuck 監督/Michael Smith
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サラとニールは逢う。
サラは現在自宅を改装中の為ホテル暮らしだったが、最近は
ホテル暮らしよりもやはり自宅が良い事を語る。ニールも
ホテル暮らしが長かったのではないか?と問うと、パラッツォ
サッソでの暮らしのことが今でも忘れられないと語る。あそこ
には全ての理想が詰まっていたが、コルシカの件で疑われた際
ユーロポールが捜査にくるという事で仕方なくその地から
離れたのだという。サラはホテル暮らしにはチップも必要なので
馬鹿にならない額だと呟く。サラは銀行から金を引き出すとし
て、マンハッタン相互銀行のATMから金を引き出そうとする。
ニールにはパスワードを見ないように別の方向を見ていてと
語ると、ニールはサラのパスワードなど見なくても分かるという。
絶対に分からないとするサラに対して、それならば賭けをしな
いかというニールは告げ負ければ今日一日のチップは自分が
全て払うという。ニールはサラの誕生日が11月11日、レイク
通り7310に住んでいたこと、初めて乗った車はシボレーの
ノヴァだと告げ、星座はさそり座・・・3189だろう?と語る。
サラはランダムに決めたのに当てるなんてあり得ないことだと
するが、この世にランダムなどあり得ないという。しかし
そんな中サラは口座の金の残高がゼロになっている事を知る。

FBI知能犯専門チームはすぐにチームを招集する。
マンハッタン相互銀行のサーバーが制御不能に陥っており、
銀行の預金の1億2500万ドルが消えたのだという。被害者は
何千人にも及ぶとのこと。恐らくトロイの木馬が仕掛けられて
おり、ウィルスの侵入を許したものだろうとするが、その30分
後に銀行のホームページが書き換えられていたのだという。
そこには官僚システムを非難し、世界金融という欠陥システム
を破壊するというものだった。FBIは金の流れを追うウチに
スイス銀行にキャメロン・デュポンテという名義の口座が
作られており、そこに同じ額の金が送金されていたのだという。
被害者リストを見ると金持ちだけでなく、年金受給者から公務員
まで多岐にわたるというものだった。ジョーンズに対して
ウィルスの制作者から犯人にたどり着けないかを探る様指示し、
ダイアナにはチューリッヒに電話して口座の情報を調べる様
命じる。サラは全額預金が奪われたので金が無一文だとし、
預金の保険機構に申請するがいつ金が戻るかは分からないと語る。
すると問題が片付くまではウチに来たらどうか?とニールはサラ
に語る。フォーシーズンズには劣るけど・・と。
ピーターはその発言を聞いて、俺が結婚する前を思い出すと
いう。一時的なものだというニールだが、俺たちも同様のこと
を話したのだと語る。

ニールはサラを自宅に連れて行くとモジーが居た。
今だけ引っ越しすることをモジーに告げると露骨に嫌な顔を
するモジー。サラは共同生活なんて聞いていないとする中、
モジーもまたニールに今ここに泊めるのは危険だと語る。
モジーは解決するのに手伝う事を約束すると、ぶっちゃけ早く
サラには出て行って欲しいと語る。

俺たちがFBIよりも有利なことは、犯罪者の思考回路を熟知
していることだというモジーはニューヨークの銀行の支店に
行ってデュポンテに成りすましてカードを発行してもらい、
金を使いまくれば良いのだという。金が使われていることが
分かれば相手も出てこざるを得ないという。しかしサラは
そんな事をすれば銀行詐欺・重窃盗・偽名の不正使用・共謀罪
になるという。しかし早く捕まえるには仕方が無いことだと
告げる。ニールは問題は一億ドルの金をどう使うかだと語る。
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    銀行がハッキングの被害に遭い、マンハッタン相互銀行銀行
のサーバーは完全に乗っ取られて預金額も1万ドル以上
盗まれてしまう。容疑者は常に自分のしたことの正義を
政治的レトリックとして体よく主張するするが・・・

冒頭からニールがサラのパスワードを見破り優秀さを
示すものが有ったけど、逆にニール自身も意外と抜けて
いることがあるのか、毎回のようにして、ニールに対する
疑惑というものをサラに見せつけている感じ。
ニールの事を疑い常に疑問の視線を投げかけていたサラの
姿というのがそこにはなく、夢を追っているニールの中に
こそ激しい幻想を抱き始めている様な感じにも思えるし、
やっぱりピーターが語る様に、サラを巻き込むなという
ところに繋がっているのだろう。

さて今回の事件では、容疑者から金を取り返す為の作戦
とはいえ、しゃれでは済まされないことをニールとサラは
行っていたと思う。ピーターが許す許さないの問題以上に
こんな捜査法だったとして説明しても許されるものなの
だろうか?

ハッカーが女性という設定はアメリカでは随分と多いね。
リベンジでもパーソン・オブ・インタレストでも
優秀なハッカーは女性だったし、最近の捜査系のドラマ
ではコンピュータを駆使して捜査をするのは女性の役割と
いう事が多い。まぁ現場で大鉈を振るうよりはコンピュータ
を扱う方がリスクとしても少ないとは思うけど、女性って
あんまりプログラムとかコンピュータの内部的事情に
興味を持っていない人が多いという印象も有るので日本
に於いてはちょっと違和感が有る。

そんなハッカー役をTerminator: The Sarah Connor Chron
icles
のサラ・コナー役のLena Headeyが演じていたという
のだから驚きだ。同じ日に見たSuit / スーツ」の10話の中でも
コンピューターは勝手には動かないとするドナとマイク
のやりとりの中でサラ・コナーの事を引き合いに出して
マイクが下手な物まねするシーンが有ったのだけど、
モジーはコンピュータ犯罪にも精通しているようで、
一気に関係が繋がってしまうところが違和感が有ったかも。

銀行で口座情報を書き換える作戦は強引だったかも。
モジーは何を唱えているのかなと思ったら、ウォルターゲイト
事件で裁判所が出した発行物を読んでいたと語っていたね。

最後の方もハッカーによって協力を仰いだ格好だったけど、
駅での携帯のハッキングはともかく、銀行の防犯カメラ
映像のハッキング行為などに今後も協力させるという意味
では是非抱えておきたい人材だね。

そして何よりもこのニューヨークに留まるべきかどうかの
葛藤が初めてニールの中で起きた。モジーは関係を断ち切る
のだとしてサリーの携帯番号の紙を燃やしたり、しがらみ
を捨てる事を要求していたが、ここが私たちのパラッツォ
サッソだというようにここから離れたくない後ろ髪を引かれる
思いというものを上手く持ち込んだ感じがするね。

サラはニールのコンピュータからナチス略奪の宝の画像
を見つけてしまったが(パスワードはトヴラプニル)、FBI
のピーターに話すだろうか?

■その他   

・Claire De Lune



ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

サラ・エリス (Hilarie Burton) スターリングボッシュ・保険調査員
ジューン (Diahann Carroll) ニールの家の大家
アレックス・ハンター (Gloria Votsis) 泥棒
ブレイク (Charlie Hewson) FBI捜査官

マージョリー・カウエル (Anastasia Barzee) LUCERNE銀行顧客担当
サリー (Lena Headey) "ハゲタカ"、ハッカー
カート・ブラウアー (Kahan James) 犯人
ジェイコブ (Mayank Saxena) 銀行顧客担当の助手
--- (Julee Cerda) Teller
--- (James Lloyd Reynolds) Salesman
--- (Sue Jean Kim) Woman Commuter
--- (Shorey Walker) Business Woman
--- (Gil O'Brien) Staten Island Ferry Commuter
--- (Shory Walker) Business Woman

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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