太王四神記

脚本/シン・ジナ
演出/キム・ジョンハク

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/taioshijinki/

第1話 神の子ファヌン

西暦384年の高句麗。
2千年の間、玄武の志を受け継ぎ神器を守ってきたコムル村の
ヒョンゴ。伝書鳩によって長老・ヒョンスの元へと呼び
出されると、チュシンが近くにいることを告げられる。
それは10年前よりその訪れを告げる星が輝き始めたのである。
ヒョンゴは長老より第72代の村長に任命され、ヒョンスから
国内(クンネ)城に行きコン家のホゲを見守るよう命じられる。
そして懸念しているスジンが黒朱雀へと変わろうとしたとき
にはお前の手で殺すよう言われる。
国内(クンネ)城へといく道中で、ヒョンゴは弟子のスジンに
チュシンの伝承を語り始める。

2007年、韓国のMBCで放送していたドラマ。
昨年の年末から日本では放送が始まったわけだが、面白いことに
全く同時期に台湾での放送も始まっている。

気難しい時代劇なのかなと思ってみてみたが、ファンタジー
要素の強い時代劇だった。

今回は朝鮮という国を作った事で知られる壇君が誕生する前の
話しを、師匠であるヒョンゴがスジンに語っている内容が
ドラマとして展開される。

火を司る虎族が支配していた国に、ファヌンという神が降臨。
雲師、風伯、雨師という守護神を引きつけてきた彼は、
大伯山の神壇樹の下に神市を設けて、そこに民を住まわせ
平和になる方法を教えたという。

虎族を収めていた火の巫女・カジンは戦いの中でファヌンに
助けられて一度は戦いを辞めようとするものの、ファヌンが
セオという熊族の女と結婚し子供を作ったもんだから、嫉妬心
に火がつき、その子供を奪うことから、ドラマでは凄い展開
になっていく。

男性社会の韓国の印象とは逆に、ドラマの中では女性が部族を
率いて一人の男を巡って争うというなんとなく不可思議な設定
で有ったり、ファヌンは天命を上手く遂行できなかった事が
分かると無責任にも子供を置き去りにして天に戻ってしまったり
するドラマではあるが、とにかくCG攻めの内容は、ドラマの枠で
語るよりも映画の様な演出がふんだんに見られて、とにかく
豪快な映像を見せつけられる。

どちらかというと女性が楽しむドラマというより、男性の方が
見て楽しめる内容ではないかなという気がしないでもない。

ドラマの初期設定として面白いのは、ファヌンが降臨するのを
待つのは、熊族の末裔ばかりでなく、虎族の末裔もまたそれを
望んでいる点。
ファヌンがこの世に降り立つことで、4つの神器を奪い取り
この国を治めようとしている。

更に何故か黒朱雀としての資質を持つ女の子が身近に居る点。
如何にもこの子の能力を巡って問題が起こることが予見される。
感情が入り交じって複雑な心境にさせそうな感じだね。

しかしこの神様、職権乱用ではないか?
人間との間に子供を産むなんて。
神が産まれなければ朝鮮も無かったので仕方がないのか。

チュシン - ペ・ヨンジュン
カジン - ムン・ソリ
セオ - イ・ジア
ヒョンゴ - オ・グァンノゥ
大長老 - チェ・ミンス

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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