BONES - 骨は語る -
シーズン5




 

Sep. 24, 2009
第2話 ジェームズ・ボンド殺人事件 The Bond In The Boot

脚本/Michael Peterson
監督/Alex Chapple
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手錠付きのスーツケースを持った男性が駐車場で襲われ、男を
殺害した後手錠を切る為に腕を切断してケースを奪っていく。
そして車で遺体を踏んづけていく中で、その車に発砲するもの
が居た。

その頃ブレナンは新作の本が発売後一ヶ月ベストセラーとなっ
た為に出版社からロレックスの時計をもらったとブースに語る。
現在63万部が売れたとし、そのご褒美だという。出版社の人から
一生働かなくても生活には困らないと言われたのだという。
そんなブースの元に電話が鳴る。アパートの部屋の配管修理の
見積もりを出していたが800ドルもかかると言われたので、
ブースは自分で直すことに決めたのである。ブレナンは金ならば
貸すというが、ブースは自分で直すと告げる。しかし記憶の
欠落で直し方を忘れている事を告げる。

遺体が発見された現場へいくブースとブレナン。
ネコが遺体を食べていた。ネコは腐肉食動物だからと説明する
ブレナンは後でネコの糞をホッジンズに調べてもらうと語る。
遺体から見て成人男性・白人・体に銃創が有るとし、腕が切断
されているという。遺体の腐敗の程度から死後2日程度だという。
駐車場の管理人に話を聞くと、屋上に車を駐める人は殆ど
いないので気がつかなかったのだという。防犯カメラは切られて
いて何も写っていないとの事だった。大腿骨が粉砕骨折している
ことから車で踏まれたのだろうとし、ブースは縁石についた
車の塗料を分析させようと語る。

カムは娘のミシェルがネコを欲しがっていたが遺体を食べていたの
を知ると辞めると研究員のウェンデルに語る。彼によると飼い主を
襲って食べるのは寧ろ犬の方だと語る。カムは
遺体からスチールウールが
付着していたことを見つけると、恐らく消音装置として利用
したものだろうという。ウェンデルはイリザロク手術の跡がある
事を告げ、これは骨をのばす手術で1981年ソ連でしか行われて
いない手術だという。ロシア人だろうとのこと。そして手首
が切られたのも何か手首から抜き取ろうとした跡だと語る。

ホッジンズはネコの糞から機内食用のナッツの袋の切れ端が
出てきたとし、アエロフロートが見つかったという。ロシア
からの飛行機であることに間違いなく、身元を調べると、
ユーリ・アントノフというウクライナのダイア会社の運び人だ
という事が分かる。

FBIのブースの元に国務省のプレスコットがやってくる。
ブースはアントノフの情報を照会しようとしていたところ、
プレスコットが特別な事情が有るので貴方が信用出来る人か
査定しろと言われて来たのだという。機密情報を話しても良い
人物かどうかの査定だった。ブースは俺は陸軍レンジャー時代
には何度も表彰されているし、FBIの履歴は完璧だと語る。
しかしプレスコットはピエロを撃っている事を指摘すると、
あれは張りぼてのピエロだという。慎重さを要求する案件だと
されるが・・・プレスコットはブースの迫力に推されて許可を
出す。

アントノフは三日前に入国し空港から消えていた。
外交官用の窓口から入国していることが明らかになる。
しかし記録では外交ピザの発行の形跡は無かった。ブースは
本当に彼はダイヤだけを運んでいたのか?と問うと、最悪の事態
もあるので特別な事情だと語ったのだと言われる。

アントノフの会社のブロツキーから話を聞くと、彼はシベリア産
の200万ドル相当のダイヤを運んでいた事を告げる。
何故外交官用の入り口から入国したのかと問うと、ブロツキーは
自分にも分からないとし、入国申請はいつも通りにして税関も
いつも通りの手順を踏んでいるという。もうこの手続きで何度も
ダイヤを運ばせている事を告げる。しかしアントノフが運び人
としてやってくるのは初めてだという。ただし私たちは採用は
とても厳しく審査しているのだと告げる。しかし税関を通らず
来たのはカバンの中身を知られたくなかったからではないかと
疑問を持つ。

アンジェラは遺体の状態から現場をコンピュータシュミレート
する。車体は1680kg、152種の車と該当するという。減速バイプ
に付着している塗料はタングステンシルバーであり、
カジノロワイヤルだという。
そんな中カムがやってくるとブースの姿を探す。カムによると
ウェンデルの奨学金が不況の煽りで打ち切られるようで、ウチ
の施設での実習も打ち切られるのだという。彼のスポンサー
団体の資金繰り越しが悪化しているとの事だった。ホッジンズ
は男としても良い奴だという。なんとかウェンデルを助けられ
ないか?とするが・・・
そんな中ウェンデルがやってくると、みんな声を上擦る。
画面には照会していた車の車種が特定されていた。
カジノロワイヤル/ボンドカーであることが分かると、消音装置
まで使われていたとなると、まさかマティーニが検出される
という事は無いだろうと告げる。
「ステアせずシェイクでウォッカ・マティーニを」と、ホッジンズ
とウェンデルは二人でボンドの台詞をまねる。
本当にボンドのようなスパイが居ると思っているのかとし、
プッシー・ガロアの存在とか信じているのかと呆れるカム。
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駐車場で発見された遺体は、ロシアからの宝石商で、外交
ゲートを使って入国していることからどういう事なのかを
疑っていく。そんな彼の事を追っていたCIA情報分析官が
居る事が分かり、その男もまた殺害されて発見される。
宝石商が持っていたケースの中には一体何が入っているのか。

冒頭から相変わらずシラーっとブレナンの自慢モード。
本の売れ行きが絶好調で、収入の格差と知的レベルの差に関し
て、ブースとブレナンの間に蟠りを生じてしまうのかが一つの
問題の提起となっており、幸せとは金とか知性によるところが
大きいのかどうかを精査していく流れで有った。

ブレナンのさりげない自慢と嫌みが何とも言えないけど、
彼女は本で得た印税の殆どの利益をいつも財団を通じて寄付して
いる姿が有る。以前にも大金を手にした際には、街にかかる
橋の修繕費用として自腹で払う姿が有った(S3 #12「悲しき子
守歌
より)。

今回は施設の中でも一番の優秀な研究員のウェンデルが
奨学金を失われるということで、匿名でその金を捻出する
という流れに繋がっていく。
三人分の奨学金が有るとしていたけど、これって全額ブレナン
が出したということなのか?カミールも奨学金関連の理事を
しているという事だったし、ホッジンズに関しても相当な
金持ちである事は以前の中でも描かれているので三人が捻出
したのだろうか?
ここにいる研究者たちってみんな裕福で心に余裕があるか
と思いきや、恋愛に関してはいつもチグハグなところで
幸せを掴めずにいる。全てを手にすればそれだけ視聴者から
も同情も感情の移入も求められないから、せめて恋愛だけは
不遇さを味わせているのか?

しかしそんなに金が有るのであればブレナンが支払って上げ
れば良いとするシーンが至るところに有るのだけど、そうは
しないところは一応ブースのプライドにも配慮している
という事なのだろうし、本来そんなに教わりたくも無さそうな
配管修理に関して、ブースに指導を仰いでいくところは
ブレナンもブースの扱いに慣れてきたというところなのだろう
か。

事件自体はよく分からないものが有ったけど、ウェンデルの
優秀性が描かれたものだった。特に残り10分で捜査権をCIAに
引き渡さなければならないとなった時に、骨の穴がダイヤを
削るレーザーによるものだとした事で、容疑者をダイアの職人が
使うものだとされていく。

容疑者としては被害者が偽証によって一年間拘留されたペドロ
に向けられたり、グレッグの浮気を疑った恋人ではないかとされ
たり、ラトリッジではないかと疑われていく。
次官になる前にロシアで工作員をしていたり、2004年にはアフガ
ニスタンの収容所で取調官をして拷問に長けていたという事と
被害者がスワローと呼ばれるウクライナ式の拷問を受けて殺されて
いる状況が犯人を示唆しているのではないかとされたこと。
そして決定的な証拠である税関職員を身内のものにすり替えて
入国させていた事から、ラトリッジ次官に間違いないかと思われた
が、話を聞くと2000万ドルのダイヤをパキスタンに送って政治犯
の釈放・引き渡しのために使わおうとしていたことが分かる。

ネタ的には、ブースの事を下に見ていたブレナンだけど、
ブースがレベル3の捜査権を持つFBI捜査官だということで機密
情報アクセス、そしてそれを知るだけのラトリッジから話を
聞く事になるけど、ブレナンは退室させられるという状況によって
負け惜しみのように"私口が固いのに・・"と告げたり、
カミールがウェンデルが落ち込んでいるのを慰める為に発言したのか
どうか分からないけど、画像の暗号を解読している状況の中で
突然"ヘタレのフニャチン"発言をして笑わせていた。

象がグレーでもグリーが全て象ではないとするたとえ話をした
歳にはよく分からないけど、ブースを褒めていたのか?って感じ
だったし、スイーツくんが子供扱いされ、今回は国務省のプレス
コットもまた幼い顔をしていたのでブースは子供扱いしていたところ
が有った。

途中からブースとブレナンの間で俺たちの間ではウソは無しだと
していたけど、気持ちに嘘をついていることは明らか。
ウソと言うよりも言わないだけって感じなのかも知れないけどね。
最後に配管修理をしながら手を握るだけの二人の関係が有る意味
一番しっくりと来るのかも知れないね。

それにしてもまだブースがピエロを撃ったという事がネタにされるんだ
ね。シーズン2の13話「沼に沈んだ青春のこと。まぁ銃を持つ捜査官
なので常に心理分析の際には引用されるのだろうけどね。

■使用された曲

・"Fearless" by Cyndi Lauper

■検索用キーワード


テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

ウェンデル・ブレイ (Michael Grant Terry) 研究員、一番優秀
アーサー・ラトリッジ (Christopher B. Duncan) CIA・情報担当次官
ハロルド・プレスコット (Michael Arden) 国務省職員、若い
マンディ・サマーズ (Riki Lindhome) ドリットの恋人
レネ・ブロツスキー (Emily Baldoni) 宝石店
ペドロ・マルケス (Joseph Julian Soria) 局の方針で有罪にされた男
リサ・コーペック (Katherine Kamhi) 捜査官
--- (Jon Paul Burkhart) Parking Lot Attendant
グレッグ・ドリット (Josh Levy) CIA捜査官
--- (Tom Riordan) Bomb Squad technician
--- (Matt Sigloch) Swat Team Leader


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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