ケネディ家の人びと
The Kennedys

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/kennedys/index.html



第3話 ピッグス湾事件

脚本/Stephen Kronish、Joel Surnow 監督/Jon Cassar
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ジャックが寝ている間に大統領に当選が決まる。
ジャッキーは出産し、長男が生まれる。

早速閣僚人事に於いて、
マクジョージ・バンディを国家安全保障担当補佐官。
ロバート・マクナマラを国防長官。
元空軍将軍・
トーマス・ベネットを統合参謀本部議長に決定
する。司法長官は誰が行うのか。

父・ジョセフは何故ボビーだと発表しないのかとし、これまで
の事で借りがあるはずだという。

ジャッキーは退院し、ローズから就任式のドレスは決まったの
か?と尋ねられる。カッシーニのドレスにしようかと思うと
すると欧州風のドレスなのでもう少し痩せないといけないこと
を指摘される。まだ就任式までは二ヶ月有ると言うが・・・

ボビーの司法長官の件をどうすべきか。
ボビー本人はボストンに戻り法律事務所を開きたいと言っている
事。ジャックは法廷に立ったことがないので司法長官は経験
不足だとするが、父は他の奴らはキャリアの事しか考えていない
とし、信頼できる奴をそばに置くべきだと語る。
ボビーはジャックに対して、お前はどう考えているのか?と尋ね
る。やれというのであればやるというボビーだが、ジャックは
もう十分にやってくれたとし、また4年後に手伝って欲しいと
語る。父にその件を話し、司法長官に弟を起用すれば、身内びい
きだとマスコミに叩かれる事を告げる。特にFBI長官のエドガー
フーバーも許さないハズだと告げる。父はお前たちが望まない
のであれば、意思を尊重すると言うが・・・
結局ボビーが司法長官として国民の前で発表する。

FBIの
フーバーと部下のトルソン・クライドは、ケネディ家が司法長
官になると我々が築いてきたFBI組織が奪われると警戒感を
露わにする。

就任式が行われる。そこには
ジョンソン副大統領の姿もあった。
ジャックは国民の前で、
活力・信念・献身さが国や世界を照らし
出すことを告げ、国のために何が出来るのか国民一人一人の
心に訴えかけるのだった。

そんな中、
キューバ南岸のピッグス湾(コチーノ湾)では、
CIAがグアテマラで反カストロ派に軍事訓練を行っていた。
これらゲリラを使って
カストロを打倒すべきだと声が上がる。
アメリカが直接関与している証拠を残してはいけない事を告げる
と強硬派のベネット将軍は、大丈夫だという。敵は25000千人
に対してこちらは僅か1500人。相手はソビエト製の武器も
手にしているのに勝てるのか?とするが、アメリカの目の前で
共産主義の砦が築かれている事は恥だとし、作戦を実行すべき
だと声が上がる。決断が遅れる毎に外部に計画が漏れる可能性
が有るとし、今ならばソビエト・
フルシチョフにアメリカの
姿勢を示せるとすると、ジャックは実行を指示する。

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ジャックは大統領に就任する。
閣僚人事に於いてジャックは自分で決めるとし、司法長官を
誰にすべきかで悩むが、ジョセフの助言通り弟のボビーを任命
していく。
そんな中初仕事は、キューバでのカストロ派を一掃するという
事だが・・・

つい最近ザ・ホワイトハウスのシーズン2の14話麻薬戦争
で同様のエピソードを見た。キューバではなくコロンビアだった
けど、一連の顛末はこのピッグス湾での失敗エピソードを
踏襲したものだろう。

取りあえず誰が信用できる人物で誰が信用できない人なのかを
極めていくような話だった。

キューバ侵攻は完全に失敗する中で、ジャックの対応が求めら
れるものだったけれど、真摯に国民と向き合い話をしたことで
取りあえず国内の国民との信頼関係は急快復した。
変わりにソビエトとの体面を気にする者達にとっては苦々しい
結果だった。

司法長官ボビーとFBIのフーバーとの対立は今後共に不気味な
ものとして描かれているし、ジャックとベネット将軍との対立
も興味深い要素。また大統領になった今でも父・ジョセフ
の影響が強く、なかなか独り立ち出来ない様子が描かれる。

果たしてジャックが関係を持ったジュディスという売春婦の
女性との件で、フーバーはどう攻勢に出てくるのか。

ジャック・ケネディ (Greg Kinnear) 大統領、ローズの息子・次男
ボビー・ケネディ (Barry Pepper) ジャックの弟 "ロバート"
ジャックリーン・ケネディ (Katie Holmes) ジャックの妻 "ジャッキー"
ジョセフ・ケネディSr.(Tom Wilkinson) ジャックの父
ローズ・ケネディ (Diana Hardcastle) ジャックの母
エセル・ケネディ (Kristin Booth) ボビーの妻
ジョー・ケネディ (Gabriel Hogan) 長男
キャロライン・ケネディ (Ava Preston) ジャックの娘


サム・ジアンカーナ (Serge Houde) マフィア
Mrs.ショー (Tedde Moore) 家政婦
トーマス・ベネット (Barry Flatman) 総合参謀本部議長
マクジョージ・バンディ (Dan Lett) 国家安全保障担当補佐官
ロバート・マクナマラ (Jonathan Whittaker) 国防長官
エドガー・フーバー (Enrico Colantoni) FBI長官
クライド・トルソン (Kevin Jubinville) FBI、フーバーの部下
アレン・ドゥレス(Allan Royal) 
ディーン・ラスク (Glen Gaston) 国務省
ジュディ・キャンベル (Megan Vincent) ジャックと密会
エブリン・リンカン (Janelle Hutchison) 秘書
本人役 (Fidel Castro)


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