ホワイトカラー
(2010年、アメリカ White Collar) シーズン2

http://mystery.co.jp/program/white_collar/




 

Jul. 27, 2010
第3話 昔の手口 Copycat Caffrey

脚本/Channing Powell 監督/Paul Holahan
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ニールは街中で新聞に目を通す。セイヤーの絵画が盗難に遭っ
たと書かれていた。隣にいたピーターに対して、俺は盗んで
いないとしアリバイがあるだろう?と告げる。
作品はポップアート、
ルイス・セイサー作"無題 2番"という
もので400万ドルするものだった。ポップアートの価値はなかな
か難しいものがあるというニールに対して、ピーターはお前
ならばこんな作品を400万ドルを出して買うのか?と問うが、
まさか"買う"なんてとばかりに返信をする。

そんな中、FBIには作品を展示していた美術館のジェフリーズ
が非難届けを出しに来て、なんとか取り返してほしいという。
作品は額縁から切り取られていて、
額縁にはセンサーがついて
居るのだがキャンバスには付いていない
のだという。額縁に
触れない限りは警報装置が鳴らないという盲点を突いた盗み
だという。また
犯行は防犯カメラのテープの交換中に行われて
しまった為に防犯カメラに犯人は写って居ないのだという。
犯人は相当周到に計画を練っているなという。
ジェフリーズは取り戻すことは出来そうか?と問うと、ピーター
は盗難されたことをマスコミに公表しなければその可能性は
高かったが、こうも公になった状態だと難しいかもしれない
という。しかしジェフリーズ自身は全く誰にも話していない
との事だった。それを聞いたニールは恐らく犯人が情報を
流したのだろうとし、バイヤーの目を引くために流したのだ
ろうと告げる。そう考えると犯人も作品を早く売りたがっている
のかもしれないと告げる。

ピーターはニールに盗品が売られていないか調べるよう告げる。
その手の専門であるモジーに連絡すると、モジーは俺は盗んで
いないという。
モジーに直接会って話を聞くと、ニールはモジーの様子が変な
事に気がつく。もしかして隠れて誰かと取引しているのでは
ないか?とつげ、電話で報酬のことを話していたのは明らかに
不自然だという。モジーは会合は中止だとして、突然手にして
いたステッキを鳴らすが、ニールは近くにいたアレックス
事に気がつく。
アレックスは
飛行機の爆破以来あちこちから探されている身
で、逃走資金に困っている
のだという。アレックスはセイヤー
の絵ならば
ドバイで売られていた事を告げる。現在とても
ヤバイことになっていると。
そんな中、ニールの元にピーターから電話が鳴り、絵が見つかっ
たのですぐに集まるよう言われる。

ピーターに会うとニールは
ブタペストのホテル王が盗品を
購入したと自首してきたのだという。一方インターポールで
情報を集めていたダイアナたちは
ロンドン警視庁が作品を
発見したとの連絡が有ったという。ドバイとブタペストでも
作品が見つかっているというのはどういう事なのか。
ニールはすぐにそれらが
すべて贋作である事を告げ、先に
贋作を作って海外でさばいて本物が出回る際に混乱させたの
だという。恐らく
本物は国内からまだ出ていない事を告げる。
これはかつて
ニールが絵画を盗んで売ったときに使って
手口
だとし、模倣犯が現れたのだという。

ニールは売られていた贋作を鑑定してみると、これは写真
を見て模写したのではなく本物を見て模写した作品だという。
ベンデイドットで陰影を出して、ステンシルを使って
絵筆を絵の具をキャンバスに押しつける手法を使っている
という。しかし陰影がわざとらしく、上から光量がある状態
で模写した形跡が見られるとのこと。ジェフリーズに天窓
の下に作品を展示したことはあるかと尋ねると、4月の末に
展示していたことがあるという。4月の入場者のウチ、
画学生を調べるよう告げる。すると
イーストサイド大
ジャスティン・マギャリーという生徒が4月21日の午後1時
45分に来場している事が分かる。
ジャスティンから話を聞くと、募集広告を見て模写をしたことを
認める。依頼人とはメールでしか連絡せず、絵の具やキャンバス
などは自宅のポストに届けられていたという。
全部で7枚書いた事を告げ、一度誰が依頼したのか知りたくなり
受け取りにくる人物を監視していたら女性だったという。
似顔絵を作成すると、この学校の生徒・ヴェロニカだと分かる。

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有名な現代ポップアート、ルイス・セイヤーの絵画が
盗まれて、美術館からその捜索を依頼される。
捜査の過程で手口を見ていると、ニールが過去に美術品を
売りさばく際の手口と類似しており、彼としては自分の手口
が真似られたことに仄かに喜びを覚える。しかもそれらの
犯罪者たちが大学の犯罪学を学ぶ教授と生徒たちだと分かり
その教材でニールの事件の手口が紹介されていて、
教科書ではニールの事を「21世紀を代表とする犯罪者の一人
で、新時代の偽造犯、技巧に長けた名手、古典芸術の基礎知識
を持っている」と書かれていたことで完全に舞い上がるが・・

シーズン1で後半3度登場した、アレックスがシーズン2で初登
場。因みに過去の登場回は以下の通り。
Season 1, Episode 11
Season 1, Episode 13
Season 1, Episode 14


今までキャンパスライフを味わったことのないニールが擬似的
体験をすることと、特別ゲスト待遇で教壇にまで立ち、生徒
たちに自分の経験を語るところなど、ニールにとってはご満悦
って感じのエピソード。美術部では美人のブロンドのヌード
モデルも見られたね。

エピソード自体は相変わらずよく分からなかったけど、詐欺師
という事も有って、相手を如何に信用させて、おとり捜査官
として取り入っていくのかが描かれていく。
犯罪者チームに新しいメンバーを入れる際には、相当気を遣う
ところが有ると思うのだけど、その辺が容易に入り込んで
しまうという流れはこのドラマのウィークポイントでやや説得力
に欠ける。今回の様に学生が関わっているのであれば、多少
相手の警戒感に対する障壁も少ないのかも知れないが、
少なくともクルーガーランドを盗む際に、ニールが持ち逃げする
という可能性を考えなかったのだろうか?

相手に自分の能力を知らしめるために、クラブ・グローブでの
マジックと窃盗・詐欺を交えたやりとりはなかなか面白く
出来ていた。生意気そうな生徒エリックを手込めにして
ぎゃふんと言わせるところなど、格の違いを見せつけた様で
見ている方としても嬉しい。

ただアレックスの流れが関わったことで、ドラマでは彼女の
FBIに対する視線とか大丈夫なのかという感じもしたし、
容易に逃がしてくれるところは、ピーターは優しいのか元々
犯罪者を逮捕する気がないのかよく分からなかった。

ピーターをマフィアに見立てて、上手い事、盗んだ金貨と
絵画を引き出させたところは上手かったし、照明が暗い状況
の中、ピーターがマフィア役としてすごみを利かせたり、
ジョーンズもまた意図的にアタッシュケースを盗まれる役
を演じて喜んでいるところなど、誰にでも変身願望が
有るのかなと思わせるものが有った。

そしてオルゴール事件に関しても、ダイアナたちはオルゴール
に必要なパーツの存在を発見したし、そのパーツをピーター
たちの知らないところで手に入れたニールはどう二つの流れ
を接続させていくのか気になるね。


・DopeのI'm Back
・Piano Sonata No. 12 in F, K. 332, 2nd Movement

ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

アレックス・ハンター (Gloria Votsis) 窃盗
Miss.ジェフリーズ (Rosa Arredondo) 美術館オーナー
ラッセル・スミス (Michael Boatman) 盗品売買
ジョージ・オズワルド (Aidan Quinn) 教授
ヴェロニカ・ナイロン (Christine Evangelista) 生徒
エリック・テイラー (Scott J. Campbell) 生徒、一番だと思ってる
マニー・ベセリック (Ari Brand) 生徒
ジャスティン・マギャリー (Cal Robertson) 模写した生徒


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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