俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)、桃井章(3)(5)(12)(17)、水木凡(13)
剣持亘(16)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)
出目昌伸(3)(4)
小山幹夫(13)(14)、土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)、恩地日出夫(9)(17)
大森健次郎(10)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第21話 親父さんも男なのです
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カースケとオメダはグズ六がアパートから出て行ったことで、
食堂いろはでのツケでの食事が出来なくなり、腹を空かせる。
今頃グズ六にはエプロン姿の紀子さんが家で待っていて、
食事を作ったりしているんだろうなとカースケは羨ましがる。
そんな中、アパートの扉を開けるとそこには洋子がすき焼きを
作って待っていた。たまには料理でも作って待っていようかと
思ったという洋子に、理想していた光景だとカースケたちは
大喜び。食事が出来るまで銭湯で風呂にでも行ってきてと
洋子。

アパートを出る所に、グズ六と奈美が仲良さそうにしてやって
くる。先輩には紀子さんが居るでしょうとオメダ。結婚すると
モテる人がいると言うが、それは俺のことだなというグズ六。
二人に就職の話を持ってきたとし、部屋で話し合おうという。
社名は忘れたが、グズ六は営業で回っている時に、募集をして
いるのを見たという。安井ビルの隣の大手企業××精工だと
言うと、カースケはオメダにお前は18社も試験に落ちている
のだから受けてこいという。
グズ六はアパートに立ち寄ると、そこには洋子がすき焼きを
作って待っていた。カースケたちが自分をアパートに入れよう
としない理由はこれだったのかと怒る。

洋子はビールを飲む。あまりにも凄い飲みっぷりに男性陣は
圧倒される。ワカメも臭いをかぎつけ食事会に参加。
みんなで盛り上がっていると階下の大五郎はあまりにも五月蠅い
と激怒し、カースケにら五月蠅いと怒鳴る。しかし奈美は
気にしなくても良いと告げに行くと、奈美も俣食事会に参加
する。洋子は奈美の手を握っているグズ六を見て、突然怒り
だし、彼の頬を平手打ちする。男の人なんて嫌いだと涙ぐみな
がら外に駆け出す彼女に追いかけて事情を聞くカースケ。
しかし何でもないとしてそのまま立ち去ってしまう。

翌日洋子の様子はただごとではなかったなとカースケとオメダ
は話し合う中、カースケはアルバイトへ、そしてオメダはグズ六
が話していた会社に履歴書を届けに行く。
するとグズ六はバス停に居るカースケの元に来て、昨日話して
いた会社の名前が分かったという。それは関東精工だと告げる
と、そこの社長はオメダの父・
長谷義隆の会社だと告げる。

オメダも会社が
関東精工だと知り、中にはいるのが躊躇われる。
そこにオメダの父・義隆が現れ、オメダの顔を一瞬見たかと
思うと素通りしてビルの中に入っていく。カースケはオメダの
元にいくと、会社の試験は受けないというオメダがいた。
カースケはお前の父の会社ならば、試験を受ければ受かるはず
だとするが・・・

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カースケたちのアパートに洋子が突然やってきて、すき焼きを
作って待っていてくれる。大喜びのカースケたちだが、グズ六
が奈美の手を握る姿を見て、結婚しているにもかかわらず他の
女性の手に触れる事を許せず思わず殴りかかる。
洋子から話を聞くと、父親に自分たちに知らされていなかった
娘がいて彼女と会っていたと告げる。

洋子の親子関係、そしてオメダの親子関係を取り上げた内容
だった。洋子がメインの話だったのでそれだけで満足感の有る
話かも。
オメダの親子関係に関しては10話"おふくろさんも女なのです"
の中でも取り上げられていたので、その続きという感じ。

カースケには両親が居ない事を引き合いに出して、そこに居る
だけでも十分だとしたことで、洋子に聞く耳を持たせたし、
カースケが洋子の父・茂夫から事情を聞くことで、父親の
心情に触れる事になる。

洋子だけでなく、オメダの父親との関係についても今回は決着
を付けた。
父親が息子の姿を見ても何故何も言おうとしないのか。
自分には家庭があるためにそれを壊したくはないのか。
それとも本当にオメダたちを傷付けたくないためなのか。

店の女将がその辺の事情を知っている辺りがなんとも言えない
ものだけど、オメダの事を認知している事の証明に、彼に合格を
出す所などなかなか良くできていた。
男は多く語らないとばかりに、言い訳しないラストの展開も
なかなか渋い作りだった。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")


長谷義隆 …… 岡田英次 (社長、オメダの父)
セキおばさん …… 文野朋子 (近所の小料理店)

玉井碧、佐久間定幸、秋山隆次郎、窪田吾朗


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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