クローザー
The Closer (シーズン5)

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Aug. 24, 2009
第12話 殺しの記念品 Waivers of Extradition

脚本/Adam Belanoff 監督/Kevin Bacon
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リサ・プライスは深夜自宅のプールで従姉妹の女性と電話中に
殺害される。
隣人がリサの夫・ロバート・プライス(ロブ)の悲鳴を聞いて
通報してきたのだという。
タオは被害者は頸動脈を切られており、最初に喉に刺し傷が
見られ、肩から胸にかけての傷が左側に集中している為に
犯人は左利きの可能性が高いというタオ。現場には、被害者
が殺される際に電話していた電話機と、たばこの吸い殻、そし
て血痕に付着する足跡は、夫・ロブのものだったが、目撃者
によると、ロブは当時錯乱状態で通りに出て悲鳴を上げていた
という。
ブレンダは家宅捜索令状は既に有ったが、
夫の利き手がどちら
か確かめる
為に、捜索の許可という名目でペンを握らせると
左利きだという事が分かる。

目撃者によると
黒服・黒マスクの男がプールサイドから逃げ去
るのを目撃して有り、夫の話だと
"忍者"だったという。ただし
夫は相当酒臭かったので証言に信憑性があるかは謎だった。
リサは従姉妹と電話中で船旅の 計画の電話をしている最中に
殺害され、従姉妹はリサの最後の言葉が夫の名前だった事を
証言していた。

ブレンダはサンチェスに対して、半径8kmからの通報が無かった
かどうかを調べて欲しいと頼む。また残っているメンバーには
凶器の刃物とパソコンを調べて夫と愛人がメールしていないか
どうかを調べて欲しいと頼む。

ブレンダとプロペンザはロブに対して、
被害者支援室の人間と
して接触
して、情報を聞き出そうとする。しかし
容疑者として
の権利を告知
しないと話を聞けない事も有って、プロペンザ
はさりげなく弁護士の事を口にすると、ロブは俺を疑って
いるのかと問う。
しかしそんな中、サンチェスが取調中のブレンダを呼び出すと、
リサが殺害される40分前に、裏庭から男が侵入しようとして
いるという通報が有ったことを知る。通報した際の録音記録
を再生すると、ハロウィンの様な扮装をしているとのこと。
リサの自宅から6km地点の場所からの通報で、犯人の車も
ハッキリと目撃されていた。
赤のクラシック・マスタング車
でナンバープレートは
メホレスモータースと書かれていたの
だという。その名前の販売店は
テキサス州のエルパソにだけ
しかないとの事だった。ブレンダはすぐにエルパソ市警に
電話してと語る。

サンチェスはタオに対して、"忍者"って何者なんだ?と問う。
特殊な武術を訓練しているものだと語る。

すぐにエルパソ市警のカート・ランドリーと連絡がつく。
ブレンダは事件の概要を語ろうとすると、その犯人の特徴は
左利きで、黒服・黒マスクの忍者の様な容疑者なのか?と問われ
ブレンダは虚を突かれる。忍者は夜にしか現れないので、
夜が来るまではロサンゼルス市民は安全だと語ると、今から
そちらに向かうとして、一方的に電話を切られてしまう。
カートらテキサス州でも忍者の消息を追っていて、ホワイト
ボードには被害者ジョアン・ホージーの写真が貼られていた。

ブレンダは一度自宅に帰ると、父・クレイが居ることに気がつく。
クレイは40分も空港で待たされたとしてご立腹の様子。
ブレンダは携帯に6回も電話したのだと語る。
クレイはどうせ今回はチャーリーを連れてすぐに帰るのだと
告げる。するとチャーリーが現れて、クレイがブレンダを
非難するのを急に止め始める。
ブレンダ叔母さんの仕事は
ハードでいつも命がけなんだ
という。クレイはチャーリーでは
なく
"シャーリーン"だと告げ、私の母の名前をつけたのだと
して名前に拘りを見せる。ブレンダはまたすぐに署に戻らなけ
ればならない事を告げる中、チャーリーはまだロサンゼルスか
ら離れて
自宅には戻りたくないとブレンダに訴える。両親
共に私の事を分かっていないのだとし、パパなんて私が8歳
のままだと思って居るのだという。フリッツは帰宅すると
密かに二人が会話しているのを聞き耳を立てていた。
チャーリーはここに来て私は変われた気がするのだとし、ここ
一週間でブレンダやフリッツ叔父さんとも信頼関係が築けた
事を語る。私をまだお願いだから返さないで欲しいと訴える
チャーリーに対して、
まずはお爺ちゃんを説得しないと私には
何も言えない
のだという。チャーリーは早速クレイに取り入ろう
とする。しかしフリッツがブレンダの元にやってくると、
子供は欲しいが余所の子ではないと告げ、チャーリーは両親の
元に返すようブレンダに告げる。
フリッツは
凶悪事件の資料を持って来たとして、[夜間の侵入]
[刺殺][左利き][性的暴行が無い]
という条件で調べると、
全部で85件の事件が該当した事を語る。
フリッツのかつての同僚・トム・ウェルチは現在エルパソに転勤
になったので、マスタングの販売店の事を調べてもらっている
事を語る。

再び署に戻るとポープの共にはカートが来ていた。
これ以上犠牲者を増やさない為にも来たのだというカート。
しかしブレンダは地元テキサスの新聞では、容疑者が忍者だと
いう事を市民に知らせていない事を指摘すると、敢えて忍者だ
という事は伏せたのだという。犯人に知られたら犯人は扮装
を変えるかも知れないからだと。公開していない情報は
他にも有るのか?と問うと、4ヶ月前にジョアン・ホージーが
同様の手口で殺害されたという。エルパソの
ウエストサイド
住んでいて末期癌の父の介護をしていたという。またその2ヶ月
後にはファニタ・ヒメネスが刺殺されたとし、3人の子の母だ
ったという。顔が切りつけられていたので指紋から特定する
しかなかったとの事だった。カートは
犯人は恐らく白人の
男性25歳から40歳で自尊心の異常に高い男
だと告げる。なんと
してでも
テキサスに連れて行き電気椅子に座らせて死刑に
したい
のだという。しかしブレンダたちは被害者はテキサスだけ
でなく、カリフォルニアでも多数事件は起きているのだと告げ、
容易に容疑者を渡す事は出来ないという。それならば決定的
証拠を持つ捜査機関が自分の管轄の裁判を受けられるように
しようと提案する。

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女性が首元を切られて殺害されるという残虐な事件が発生する。
目撃情報を集めていく内に容疑者は黒服の忍者のような格好を
しているという事を掴んでいくと共に、容疑者が逃走に使った
車が、テキサス州エルパソにある車の販売店のナンバープレー
トだった事を受けて、現地のエルパソ市警に問い合わせると
同様の事件が既に発生している事が分かり、ランドリー刑事
がやってくる。彼は彼でテキサス州の裁判所での罪に問いたい
事を告げ、死刑に値する人物である事を唱えていく。ブレンダ
は容易に死刑にするテキサス州の野蛮さに異議を唱えて、
カリフォルニア州での法律にのっとって裁く為に、より有力な
証拠を求めて奔走する。

今回のドラマの監督を担当をしたのはケビン・ベーコンだった。
このドラマでは

Season 2, Episode 15
Season 3, Episode 9
Season 4, Episode 7
Season 5, Episode 12


の4エピソードを担当した訳だけど、どれも秀逸なエピソードで
そのフィナーレを飾るものだった。
何よりも凄かったのは、 サンチェス捜査官が容疑者が逃走する
トラックに乗り込み、バッドで殴られつつも、それを止めよう
とする一連のシーンである。まさにドラマの枠を超える様なカーアク
ションシーンで、映画俳優として名を馳せたケビン・ベーコン
もその辺の演出では妥協出来ない所が有ったのかも知れない。
勿論このシーンに於いて、テキサスとカリフォルニアの州境で
起きている逃走劇ということも有って、何処の場所で逮捕する
かによって事件解決の末路が変わってしまうという意味合いが
含まれている辺りも上手い演出なんだけどね。

忍者を容疑像として祭り上げる辺り、日本ファンに向けた
アピール性も有るのだろうし、アメリカ人の持つ忍者の神秘性
を加味しつつ、その手口の残虐性を示した格好だったのだろう
けど、忍者に対する視線の違いは面白く現れていたな。

職種柄事件以外のところでもブレンダの話術・交渉術は光るものがあるの
だけど、お爺さんにチャーリーの件に於いて悪者だということを
押しつけようとしている駆け引きとか、なかなか面白い。
そして何といっても、今回はテキサス州とカリフォルニア州の犯罪者に
対する視線の違いも見られて、捜査を主導したのはブレンダだったけど、
最後にランドリーが美味しいところを持って行くという駆け引きがとても
上手く出来ていた。お手上げかと思ったけど、写真を見せてブレンダの中の
犯罪者に対する怒りを引き出す辺りホント旨かったですね。

テキサス州の刑事・ランドリー役を演じたのは、NIKITA / ニキータ
パーシー役、24のシーズン2では、ジョージ・メイソン支局長役、
CSI:科学捜査班のシーズン4ではローリー・アトウォーター保安官役と
して複数話に出演していた。
残念なのはこのドラマでは単発で終わらせるのには惜しいキャラだったと
いう事かも。アメリカの刑事ドラマに於けるテキサスレンジャーの存在は
ミディアムなどを見ても特異なものが有るけど、面白いアクセントとして
利用されるね。

そしてチャーリーがこれが最後の出演というのが残念だ。
ブレンダは遊びに行くと約束していたけど、叔母さんって約束守らないし・・
と言われていた。人間誰にでも間違いはあるもので、変わるチャンスが欲し
いとの事。
さぁこれでフリッツィーと子作りをガンバって下さい!!

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニタ
ー室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父
リカルド・ラモス (Stephen Martines) タイムズ誌・記者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局
チャーリー (Sosie Bacon) ボビーとジョイスの娘、ブレンダの姪

ジェシー・レイ・ムーア (Geoff Meed) "忍者"、輸送トラック運転手
ジェフリー・ウェブ (Connor Trinneer) クラシックムスタング所有者
リサ・プライス (Fiona Gubelmann) プールで殺される16人目の被害者
ロバート(ロブ)・プライス (Cory Tucker) 夫
カート・ランドリー (Xander Berkeley) テキサス州・エルパソ警察
--- (Steve Roussell) Tactical Flight Officer
ジョアン・ホージー (Amanda Musso) 4ヶ月前の被害者

ファニタ・ヒメネス () ジョアンの2ヶ月後の被害者
ダイアナ・バーンズ () 被害者
トミリー・リー・ホーキンス () テキサス州で死刑
マイケル・ジャックローリー () テキサス州で死刑
タイロン・デリック・ジョンソン () テキサス州で死刑

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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