クローザー
The Closer (シーズン3)

http://lala.tv/programs/closer/





13 Aug. 2007
第9話 告発の余波 Blindsided

脚本/Hunt Baldwin、John Coveny 監督/Kevin Bacon
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ブレンダは殺人犯を射殺した件で、レオナルド医師のカウンセ
リングを受ける。
犯人を射殺した刑事は正当防衛で有っても
罪の意識や良心の呵責に苛まれることが有る
という。事件以降
眠れる事は出来るか?と問われると、更年期障害も始まって
確かに眠れないし、汗が噴き出す事が有ることを認めつつも
牛追い棒で襲われた犯人を銃殺した事とは関係が無い事を訴え
る。悩みはないのか?と問われ、L.Aに両親が来る事を告げ、
"パパ"には婚約者のフリッツとは未だに逢わせていない事が
気になるという。また最近新居探しをした事を語る。いつでも
話があるときは来て欲しいという医師。
ブレンダはポープに報告し、カリスマ精神科医からも復帰の
承諾を得たと嘘をつくが、ポープの元にも医師から報告が有り
ブレンダに捜査に関わらせることは無理だという。疲労困憊し
ていて、話は支離滅裂だという。自分の悩みに向き合う力もなく
自分だけでなく周りの捜査官にも悪影響を及ぼすというものだ
った。
ポープはどうせ言っても自宅で休養する事は無いのだろうから
チャンネルエイトのリポーター、グレッグ・ピアソンの密着
取材に応じて、ロス市警の激務と人材不足をカメラの前で
訴えろという。相手は頭が切れる相手なので簡潔かつ明確に
受け答えしろとし、問題だけは起こすなと言われる。

ブレンダはオフィスに戻りスイーツに手を伸ばすと、フリッツ
から電話が鳴る。もうすぐブレンダの両親が来るのに片付けし
ないと不味い事を訴えられるが、ブレンダは事件で帰れない
という。まさか僕一人で迎えに行くのか?と言うと、ブレンダ
はパパはジョークで笑わせてくれるしママとは逢っているので
大丈夫だという。
婚約のことはまだ言わないで欲しいと頼む。

そんな中ブレンダの元にガブリエルがやってくると、自分が
ポープから取材に同行するよう言われたという。ブレンダは
ガブリエルがポープの敬称を使わず話した事を気にする。

その頃プロペンザたちはアカデミー賞ノミネートした事の
有る脚本家が
ハリウッドヒルズの自宅で死んだ事件を担当
していた。密室によって亡くなっているので恐らく自殺案件
だという。ブレンダは自分もその事件を捜査したがるが
ガブリエルが止めるのだった。

ピアソンとカメラマンのビンス・ケンブルが同行する中で
運転手のガブリエルとブレンダは後部座席から質問を受け
カメラを回される。ロス市警の激務を撮影したいのだという
ピアソンは独自にタレコミ屋からの調査で、この近くには
ギャング団のたまり場がある事を告げる。
ワシントン通り
リッジリー通りに居るという事を告げると、ブレンダはガブ
リエルに対して
フランクリン通りに行って欲しいという。
ピアソンからは、多くの事件が発生しているが
事件をどう
格付けして対処しているのか?
と問われる。大抵三人以上殺害
されたり児童が行方不明の案件を担当している事を告げ
主に注目度の高いものだという。それは警察だけでなく、
マスコミにも通じる者が有るのではないか?とガブリエルは語る。
ピアソンは有色人種よりも金持ちの白人の捜査を優先するのか?
との問いかけに、それはマスコミが作り上げているイメージ
だと反論する。

そんな中、突然ブレンダたちの乗る警察車両が銃弾によって
撃たれる。ガブリエルはすぐにブレンダに対して伏せる様告げ
身体全身でブレンダを守る。後部座席に座るピアソンは銃弾
を受けカメラマンのビンスもまた銃弾を喰らう。ガブリエル
はすぐに
サンタフェ通り南400で撃たれた事を報告し応援要請
と助けを求める。ブレンダはピアソンが激しく出血している
のを知って患部を抑えて止血を試みるが・・・

一方フリッツはブレンダの両親、母・ウィリー父・クレイ
を家まで連れて来る。ブレンダの飼う猫で飛び出しそうになる
がなんとか抑えるフリッツ。男ならば犬を飼えというクレイ。
クレイたちはアイスティーやバーボンを求めるがL.Aには
無いのだろうという。
そんな中ブレンダは血の付いた服で帰宅する。一緒に居たのは
チャドロイ捜査官で、二人は暫く家に居る事になると告げる。
ブレンダはすぐにシャワー室に行き血を洗い流す。フリッツ
は何事があったのかと尋ねる。SWATとパトカーが家の前に
居るのは尋常ではないという。銃撃事件で一人が亡くなった
のだとし、自分たちが乗っている車が襲われた事を語る。
もしかするとブレンダをターゲットにした犯行だったのではな
いかとして、警護要因をつけられたのだと語る。

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殺人鬼の牛追い棒で殺されかけたブレンダはなんとか射殺
して助かる。しかし署の規定により、カウンセリングを受ける
事になり、そこで色々と最近の不満を述べて、早く仕事に
復帰しようとするが、カウンセラーはブレンダが問題と向き合
っていないとして復帰に待ったをかける。
そんな中でブレンダはポープの命令で広報のような事をさせ
られるが、不運なことにテレビクルーを乗せて同乗している
際に銃で襲撃され危うく命を落としかける。
しかも最悪なことに、実家からブレンダの両親が出てきて
フリッツを紹介することになるが・・・

またしてもブレンダが襲撃されるという不運に見舞われ、更に
実家からも両親の襲撃にあうという最早天中殺ではないのか
という位の不幸の連鎖。

ドラマを今回製作・監督を担当したのが、ブレンダ役の
KYRA SEDGWICKの旦那さん、Kevin Baconだった。
シーズン2の15話「灰色の任務(後編)の時にも言及した
けど、ケヴィンがクローザーシリーズで監督を担当した4話中
の2作品目。

ブレンダの母・ウィリーはクローザーの全109話中16話に出演
していて、今回はs2 #2「親子のきずな#3「絡みすぎた糸
s3 #2「殺人の埋め合わせに続いて4話目。父親役のクレイは
思わず"ヒ〜ハ〜"と言いそうな西部時代の保安官を彷彿と
させる恰幅の良さとテンガロンハットを被ったパパさん
だったけど、今回が初登場。現在日テレで放送されている
One Tree Hillのコーチ・ダーラム役のBarry Corbinだ。

カウンセリングによると、ブリンダの心の中にパパとの関係が、
何らストレス要因として働いていた様だけど、このパパの性格
からして、ブレンダに求めているものがお姫様っぽい所がある
のだろうか。
捜査を禁止されたブレンダが意気消沈している際に、常に私の
意見には反発して来ただろう?とナイスなアドバイスを受けて
いたけど、ブレンダが子供のようなピンクのパジャマ姿を
見ていると、なんとなくパパの求める娘像と自己の確立との
間で揺れ動いていた様な感じが見て取れる。
ポープと過去に付き合っていたのは、そんなパパの姿を投影
している一面も有るのだろうか。
このパジャマ姿を見られたら上に立つ指揮官としての威厳が
保てなくなるような感じもする。

母親の性格がブレンダに及ぼしている影響というのも今回
大いに見て取れるものが有り、父親も含めて、女性陣によって
飼い慣らされているであろう男性陣の姿が、なんとも言えない
ものが有った。
従順な犬と気まぐれな猫の関係に象徴される男女の性格の
違い。父親が妻にも娘にもそっぽを向かれ、犬に逃避したくな
る理由も分かる気がする。そういう意味で、フリッツという
男性に初回からジョークとばかりにビビらせようとする辺り、
主従関係を分からせようとしたのかもしれないし、ある意味では
話の出来る仲間が出来てパパとしても嬉しいのかも。

恋愛関係が随分ドラマに於けるウェイトを占めた感じの話で、
今回取り調べと称してガブリエルとダニエルズが付き合っている
事がみんなに発覚。
何よりも面白かったのは、やはり取り調べのプロに対して、
取り調べなければならない状況を描いた所だろうか。
ガブリエルを取り調べたのはプロペンザで、ブレンダを取り調
べたのは、コイントスで負けたフリンだったけど、完全に
位負けしていた感じだったね。

事件は初動捜査の段階で、後部座席の男である事は明らかだと
思うけど、過保護になるポープの姿が何とも言えない良さが
あった。
223口径という特殊な銃が使われている事。
このリポーターが"ヤラセ"を使う人物であるとした事から、
ギャング団も仕込みで、流れ弾に当たってしまったのだろうか
というネタなのかなとも思っていたけど、リポーターが暴露
した食品衛生の件で店が潰れた事に対する恨みが全てだった。

全く関係ないけど、今回の犯人ビルの父親はディークだった。
ディークを英語で表記するとDeke。ドラマ「デカワンコで、
水上剣星さんがデューク・タナカ役で出演していたけど、
コマさんからデュークではなくデークと呼ばれて居たのも
なんとなく分かる気がする。最初なんと読むのか分からなかっ
た。


■検索用キーワード

・更年期障害 カウンセラー
・アカデミー賞 ノミネート 脚本家 ハリウットヒルズ
・使用された銃 M16 AR15 223口径 ギャング 4.3秒で21発
・ダニエルズとつきあい始めたのは一年ほど前
・フリッツのベッドが無い
・ブリンダの経歴 ジョージタウン大学 国務省 ワシントンD.C
・ヨウ素剤 漂白剤
・ゲッティー美術館 サンディエゴの海洋博物館

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニ ター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダ母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダ父
グレッグ・ピアソン (Steve Braun) テレビリポーター
ビル・ホーソン (Blake Shields) 息子、犯人
ビンス・キンブル (Brian Goodman) カメラマン
レオナルド (Michelle Clunie) カウンセラー
チャド (Jason Grutter) 護衛
ロイ (Brendan Wayne) 護衛
--- (Kia Skrine) LAPD Uniform
ディーク・ホーソン (Frank Kopyc) ステーキハウス"ホーソン"

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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