クローザー
The Closer (シーズン6)

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Aug. 9, 2010
第5話 神になった男 Heart Attack

脚本/Ken Martin 監督/Roxann Dawson
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サンチェスは重大犯罪課のオフィスにルーベンを連れてくる。
今日はキャンプの日だったが断ってきたのだというサンチェス
に対して、プロベンザはサンチェスを呼び出し話をする。
ルーベンはお前の子ではないこと。タオや俺には子供がいる
あの子はあくまで人の子を預かっているだけだという。
キャンプに行かせているのか?と問うと、スポーツ教室のこと
だというサンチェスはサッカーのコーチが二度万引きの前歴が
有るので辞めさせたのだという。それを知ったプロベンザは
私用で人のことを捜査したのかと問うとサンチェスは怪しい
車が止まっていたので調べただけだと語る。あくまで母親が
見つかるまでだとし、本当に母親の行方を捜しているのか
問うとメキシコ当局に調べてもらっているところだという。
プロベンザはサンチェスに母親探しを手伝うと語る。

そんな中フリンの元にミッキー・メンドーザ刑事から電話が鳴る。
体の一部が袋の中から出てきたというものだった。

早速ブレンダたちも現場へ行くと、メンドーザから事情を聞く。
すると二ヶ月前に数ブロック先で切断された遺体がゴミ袋から
出てくる事件が有ったが遺体が見つかったのは頭と手だけだっ
たという。サンティエゴフェニックスで発見されたこと。
かつてメキシコの麻薬カルテル絡みで似たような事件が起きて
いるので関連性が有るのではないかと疑っているという。
三週間前に見つかった遺体も頭と手が無かったのだという。そ
して今回発見されたのが三件目の遺体とのこと。
二体の遺体をDNAで照合したが何のデータベースにも引っかかって
いないという。犯人ははサンディエゴからフェニックスそして
ロサンゼルスに移動しているということなのかと告げる。
ここらはギャングのシマなのでこの手の遺体もギャング絡みの
線が高いとして、サンチェスに意見を求めようとするが
彼が居ないことに気がつく。タオによるとルーベンの母親探して
しているとのことだった。
この界隈はギャングのシックスポイントが縄張りを所有して
おり、カルテルとは敵対関係にあるという。

そんな中テイラーがやってくると、メンドーザに対して何故
私に話を通さないのかと問う。そしてこの案件は重大犯罪課
によるものではないのではないかという。メンドーザによると
貴方のオフィスが無いからだと告げ、二ヶ月が三名のバラバラ
遺体が出たのだから十分に重大犯罪課案件だと語る。
メンドーザはブレンダに対して本部長選を頑張ってくれと語る
立ち去る。するとチームはブレンダの本部長選の話など初耳
だと語る。しかしブレンダは私のことよりも捜査に集中すべき
だと語る。

ポープに事件の事を報告する。
テイラーはポープにブレンダの本部長選の事を尋ねると、
ロス市警女性労働グループが推薦しているのだとし、私も断る
べきではない事を話したのだという。ポープはこの事件がマスコミ
に知られたらパニックになるので、くれぐれも大事にはするなと
語る。特に「メキシコの麻薬カルテル」「袋詰め死体」「連続
殺人」という言葉には気をつけて使えと語る。

検死官のモラレスから何か見つかったかを尋ねに行く。
すると自分は三件目の遺体しかまだ調べていないが、被害者は
ヒスパニック系でタトゥーは特にないという。一人目の遺体
に関してはレントゲンだけを見せてもらったが、足の骨折
に関して、アメリカで認可が下りたばかりのX線透過性のピンが
埋め込まれているので、これはメキシコで治療を受けたもので
はないのだという。
ブレンダは足首を折った人の中で捜索願が出ていないかを調べる
よう告げる。

自宅に捜査資料を持ちかけるとフリッツもまた似たような
案件を調べていた。フリッツはサンチェスの事を尋ねると
現場に来ておらず子供の母を捜している事を告げる。フリッツは
僕が彼の父親が殺したせいだとするが、そんな事はないと語る。
そんな中17歳の失踪者の中に一人足首にキズを負っている人物
がいる事をフリッツに指摘される。

被害者はペトロ・モタ。10日前に母親が捜索願いを出している
事が分かる。しかし一人目の被害者は随分前に失踪している
のに何故今頃捜索願いが出ているのか。更にモタには12歳の
少女を集団でレイプしたことで嫌疑を掛けられていることをが
分かる。サンチェスはモタの母を見つけて既にここに来るよう
連絡を入れた事を告げると、プロペンザは皮肉混じりにこっちの
母親を捜すのは随分と早いなと語る。
サンチェスによるとこの件はギャングの仕業ではないと語る。
シックスポイントは処方薬のオキシコドンやバイコディンなど
を流通させ、カルテルはコカインとマリファナなどを扱って
いるので抗争する筈はないとし、このような殺し方はしないと
告げる。
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三件の殺人事件が発生し、いずれもビニール袋に詰められた
バラバラ遺体だが、当初ギャング団による犯行を疑うが、
調べていく内に臓器が抜き取られていることが分かる。
ギャングが臓器の裏売買に手を出したのかも知れないことを
疑っていくがギャング団にそのような技術や販売ルートは
無いとして、臓器ネットを調べていく。

やはりギャングの土地勘、ギャングの心理などを知るには
サンチェスを於いて他ならない。サンチェスのような人物が
重大犯罪課に於いて必要だとすることが描かれ、そんな彼が
ルーベンの件でフラフラしてしまっていることでの、不安感
を感じる流れだった。子供のためとはいえ、一歩間違えば
サンチェスのしている事も違法であるし、良い事をして
いるのだけど、プロベンザが語る様に自分たちは法を遵守
すべきことを語っていた。プロベンザからそんな言葉が
聞けるなんて・・・って感じでは有りますが。

臓器を狙った犯行である事は比較的早い段階で描かれてい
たけど、何処まで根深いものが有るのかは未知数だった。
そしてそれが売買されているものではなく、犯罪者を
殺害して、困っている人に臓器を移植するというのだから
また凄い事をやらかしている医師である。

一人で殺人を犯してドナーと患者を見つけるなんてことは
無理だろうと思っていたところ、実際には一人でほぼ関与
していたところが凄い。

無料クリニックで摘出した後に、また自分が勤めている
聖セバスチャン病院で移植をするというのだから強靱な人
だった。

「警察に何が出来るのか?一年くれたら警察よりもこの町を
安全にする。」という医師に対して神になったのかと問う
ブレンダ。人の命を自らの手で操る事への違和感を唱える
と同時にブレンダにもその選択を与えていくのだから
辛いものがある。「アンタが神になる番」だとした際に、
殺してしまったんだから仕方が無いと開き直るのかと思った
けど、移植した患者が生きている限りは、それが証拠として
存在していることにもなる。患者は臓器が犯罪者・殺人を
犯しての提供だと知ったらまた卒倒しそうだけどね。

サンチェスの流れはサンチェスの杞憂に終わった。
ルーベンの母がとても良い人で良かった。サンチェスが
あのまま育てていたら寧ろ後悔させる結果にも繋がった
のかも知れない。
シングルですか?と問うけど、夫をフリッツが殺したばかり
なのだからシングルだとは思うのだけどね。
子供がなついている分、サンチェスと母が結ばれるという
可能性は高いのかな。(残念ながらこれ以降のクレジットは
無いけどね。)
プロペンザに息子がいると聞いたので是非見てみたいですね。


■検索用キーワード

ルイス・ナバーロ役のBruno Campos

Royal Painsのシーズン1に登場するチャーリー・ケイシー役、
「Nip/Tuck マイアミ整形外科医」では、第3シーズンに登場する
形成外科医・クェンティン・コスタ役。
ER 緊急救命室ではシーズン9でエディ・ドーセット医師役で出演。

メンドーサ刑事

Season 5, Episode 2で初登場。
Season 5, Episode 7Season 6, Episode 5の3エピソードに
出演。
メンドーサ役のPaola TurbayについてはS5 #2のところで書いて
有るので以下略。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父
リカルド・ラモス (Stephen Martines) タイムズ誌・記者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局

ルイス・ナバーロ (Bruno Campos) 医師
ミッキー・メンドーザ (Paola Turbay) 刑事
Mrs.モッタ (Anna Khaja) ペドロの母、息子に手を焼く
Ms.リード (Merrin Dungey) OPO (臓器斡旋機関)
Mr.リッテン (Blake Robbins) 患者の父
ルーベン (Quinton Lopez) サンチェスが保護
マリア・ヘルナンデス (Carla Ortiz) ルーベンの母
オスカー・ガルシア (Bobby Soto) 16歳、移植を受けた
ジョージ・ガルシア (David Labiosa) オスカーの父
Mrs.ウィッテン (Kelly Galindo) 被害者・メアリーの母
--- (Ryan Van de Kamp Buchanan) Detective

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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