ハリーズ・ロー 裏通り弁護士
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜)

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Mar. 7, 2011
第8話 スラム街の片隅で In the Ghetto

脚本/David E. Kelley、Susan Dickes 監督/Arlene Sanford
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ストリートの仲裁人になったマルコム
ギャング団・
ブーンパークを抜けたいとするルイスは、リーダー
リトルDから痛み付けられたものの、ハリーが圧力を掛けた
為に命ばかりは取り留める。ルイスはハリーに感謝を示す。

ルイスはハリーの事務所の手伝いをする為にアダムと共に街で
事件の目撃者を捜していた。突然車の中からハワードという
男性がルイスに対して誰と組んで居るんだ?と問うと、
銃で
ルイスを発砲
する。すぐに救急車を呼ぶ中で、どこからともなく
二人の青年のウィリージャマールが出て来て、緊急措置を
トル。手際が良く、
救急車が来るまでに応急手当を行う。

デミエンは彼はウィリー・ブルーという16歳の青年で14歳の
頃から
闇の医療行為をしているのだとハリーに説明する。拘束
されているので助けてあげてくれと言われる。
ハリーやアダムは拘束されているウィリーの元に話を聞きに行
く。医療に関してはインターネットで覚えたのだとし、一緒に
居たジャマールは上手く逃げられた事を語る。

デミエンは何処のギャングの仕業か分からないとし、アダムと
一緒だったが彼を狙う事は無かったという。デミエンはアダム
の事は必ず守ることを約束。またデミエンはハリーに対して、
ルイスを撃った人物をどうして欲しいのか?と問うと望みを
いってくれという。

マルコムはウィリーの噂を聞いた事があるとし、病院には行け
ないギャングの客も多いのだという。
無免許の医療行為で起訴
される
だろう事を告げ、アダムに対して、不起訴に持ち込んで
欲しいと頼む。彼は人の命を助けた人だという。
ハリーはアダムの方を心配していた。間近で発砲されたもので
専門家に診てもらうべきだとするが・・・
デミエンに対して、犯人を見つけたに警察に通報するよう告げ、
決して危険なマネだけはしないでと語る。

ルイスの母・サリーはハリーに感謝する。
撃ったのは知らない人物だという。医師のクリスティーは、
とりあえず6発撃たれたが、肝臓以外は平気だという。しかし
目の前で容体が悪化すると、ロラゼパムを投与し、肝不全に
陥る。クリスティーから
移植をしないと数日以内に亡くなる
を聞かされる。ハリーはすぐに移植委員と話すと告げる。

アダムは地方検事のキム・メンデルソンに遭うと、ウィリー
の起訴の件で話し合う。アダムはあの地域の人が受けられない
医療行為をしているだけでスラム街の医療の現状を知っている
だろうと問う。温情を見せて欲しいとし、無免許による医療行為
は認めるので、未成年として執行猶予にして欲しいと頼む。
しかしキムは成人として起訴する事を告げ、その罪を
無免許に
よる医療行為だけでなく、犯罪組織の共同謀議および事後共犯
と司法妨害、そして捜査妨害だ
と告げる。普通撃たれたら
病院は警察に報告する義務が有り、あなたのヒーローはギャング
団を助けており、正義を妨げ人の命を危険にさらしているのだ
という。

ハリーは移植委員に掛け合う。
ルイスは全身を6発も受けたので
ステータスワンとして移植最優先
患者として扱うべきだという。しかしノリーンバロンは、
移植用の肝臓は容易には手に入らないのだとし、今のルイスで
は手術に耐えられない可能性が高く、移植しても無駄になる
可能性が高いという。それを聞いたハリーはもしもそんな理由
で移植しなければ不法死亡で病院を訴えると語る。

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●ウィリー・ブルー (16歳)

罪状・無免許の医療行為、犯罪組織の共同謀議
担当・アダム、トミー


スラム街で活動する無免許で医療行為を行うウィリー。
インターネットとストリートで医療知識を得ただけの彼が医療
活動することに於いての問題点を鋭く描いて行く。
人の命と法律のどちらが大切なのか?という葛藤だけど、崖っぷ
ちに立つ人たちと普通に暮らしている人たちを同じような法律
や常識の尺度で測る事は出来ないのではないかと思わせる所に
繋がっていく。

いつもはアダムのことを虫けら扱いしているトミーが、協力して
今回の一件の解決をしていく。
トミーが検事補のキム・メンデルソンと恋人関係に有ったという
辺りの設定(1994年には一緒にナパに旅行したらしい)が笑える
けど、道化師になるトミーとの付き合いを恥だと感じているよう
で、その辺の事情を使って相手に揺さぶりをかけていくところは
面白く出来ていた。
今回の場合、法廷での戦いではなく場外での戦いということも
有ったのでこう言うやりとりも面白く写るのかも。
堅苦しく法律論を語り合うよりも、スラム街ならば寧ろこういう
シチュエーションの方が楽しく感じる。
容疑者の名前も知らないという事を指摘した際には、僕ら
だって寝たときには君(キム)の名前を知らなかったというトミーが
笑える。アダムがちょっと聞いてはいけない事を聞いたみたいな
顔をしていた感じが良かったぞ。楽しく過ごした事を何故恥じる
のかとし、人生を楽しむことを誰もが望むのだとして、彼女の
心を捉え、愛した理由は人としての優しさだとするトミー
が説得してしまうところは流石だった。冒頭でアダムにキムが
相手ならば俺に任せろ的な発言をしていたのも伊達ではなかった
というところだね。

結局ドラマとしては司法取引。
ウィリーが治療した中に警察官(エルロイ巡査)を撃ち殺した人物
がいるという事が問題を大きくした感じだった。まさかその人物
がリトルD(アイザック・ロバーツ)だという辺り複雑だ。


ハートフィールドメディカルセンター

・罪状・臓器移植の是非
・担当・ハリー


ハリーが助けたルイスが銃弾に撃たれて倒れる。
肝不全故に臓器移植をするしかなく、病院としてはドナーに問題
が有り、更には倫理的な問題として、血縁者以外のドナーには
それなりの壁があるというもの。
今回の二つの案件はどちらもギャング団が絡んでいるもので、
そんな人物が助け・助けられのシチュエーションに関与し、
それに手を貸したものも同様に罰せられる可能性が高いという
ところが事態を難しくさせる。
日本のドラマでも2010年にフジテレビで放送した流れ星
同様に臓器移植の倫理的問題によって苦しむものが有った。

倫理委員会のフランクなど名目は臓器移植システムを守る為だと
しながらも、ドナーは犯罪者だとして感情的になっていたし、
逆に臓器移植のチーフスタッフのリーランドはハリーの意見
に同調してくれた感じで、裁判所の決定さえあればすぐに手術
することを約束してくれた。

ハリーが選んだ判事は、クーリエ判事。

Season 1, Episode 4
Season 1, Episode 5

に続いて三度目の登場。

ハリーの弁護士資格を剥奪の是非が問われた際に関わった判事だ
けど、敢えてその人物を選んだところが今回の面白さだったのか
な。

移植する際に、リトルDの肩口に銃弾の傷が有るところが何とも
言えなかった。ハリーの事を最後に睨んでいたブーンパークの
メンバーたちはどんな思いで彼女を眺めていたのだろうね。


その他

ジェナ

危険な地域で辛気くさい雰囲気を持ち前の明るさで照らして
いる彼女。しかしアダムさえも襲われかけたということで、
ジェナとしては精神的限界が近づく。
ハリーがジェナにこのまま尻尾を巻いて逃げ出す事なんて出来る
かと説得するも、ジェナはハリーの意見は60年の人生を歩んで
きた人の意見で、私はまだ人生をそこまで楽しんでいないこと
を指摘していた。ジェナの場合、美人過ぎることも有るので
襲われる恐怖はハリーたちとはまた比べられないくらい大きい
だろうしね。
しかし最後にマルコムとのキスは少々ゲンナリした。


大きなオバサン、クソチビ

地方検事補と16歳のストリートドクターの対決。
喧嘩すると年齢も地位もさほど変わりないという辺りが出ていた
ね。

■使用された曲

・Elvis Presleyの"In the Ghetto"

ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) (特許法弁護士)
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) (若手弁護士)
ジェナ・バックストローム (Brittany Snow) (ハリーのアシ、靴屋)
マルコム・デーヴィーズ (Aml Ameen) 大学生・麻薬中毒

キャシー・レイノルズ / カレン・オリーヴァ (新人弁護士・元検事)
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) (ハリーと共同)
オリバー・リチャード マーク・ヴァレー (ハリーを認める弁護士)
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) (検事から弁護士へ)
チュンホア・ラオ (Irene Keng) (アダムの元恋人)
デミエン・ウィンスロー (Johnny Ray Gill) ウィンズローセキュリティ
ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
レイチェル・ミラー (Jordana Spiro) 弁護士、アダムの元妻
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント

キム・メンデルソン (Camryn Manheim) 地方検事補
ノリーン (LaTanya Richardson) 医療関係者
マリリン・クーリエ (Amy Aquino) 判事
リーランド・パークス (James Eckhouse) 病院、チーフリーダー
サリー・エップス (Michael Hyatt) ルイスの母
リトルD (Marcuis Harris) ブーンパークのリーダー
ウィリー・ブルー (Trevor Jackson) 医師免許の無い16歳の少年
フランク・バーロン (Victor McCay) 医療関係者
カリーム・アンダーソン (William Stanford Davis)
エリカ・クリスティー (Sumalee Montano) 医者
シュラー (Kirk B.R. Woller) 刑事
コール (Emanuel Borria) ナイフで足を刺されて運ばれてくる
ルイス・エップス (Rashad Hood) 元ブーンパークのメンバー
ハワード (David Jackson) 街に居る男性
ラルフ (Lawrence Mandley) 負傷者
ジャマール (B.J. Mitchell) ウィリーの友達
シャーリー (Toni Torres) ウィリーの医療手伝い
ドリュー (Michael Uribes) コールを連れて来るギャング
--- (Ivan Gonzales) Gangster

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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