続ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜) シーズン2

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11 Mar. 2013
第19話 39人の被告人 And the Band Played On

脚本/Christopher Ambrose、Devon Greggory
David E. Kelley
監督/Millicent Shelton
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雨の日、ハリーはアダムに呼び出されて一緒に大学へとやって
くる。体育館の講堂ではマーチングバンドが練習している中、
観客席にはフィービーが待っていた。ハリーは一体こんな所に
呼び出してなんなのかと問うと、フィービーはあそこでトラン
ペットを吹いているのが私の依頼人であるセス・カールソン
という。フィービーはこれからあるおかしな事件の審理準備の
会合にハリーにも来て欲しいというもの。被告が40人もいる
んて不自然だとし、40人が第一級殺人で起訴されそうなのだと
いう。

一方弁護士事務所にはオールデンという依頼人がやってくる。
対応に出たトミーは、オールデンの案件を聞いて裁判は止すよ
う告げ前に進むべきだと語る。しかしオールデンはこのことを
無視して前には進めないという。君は検事局に行き事件には
出来ないといわれのだろうと告げると、それだからこそここに
駆け込んだのだという。僕はレイプされたのだとし、合意無し
のセックスをされたこと。彼女であるセシリアにレイプされた
のだという。

セスと面会するハリーは彼から事情を聞く。
マーチングバンド部伝統で新入生たちは歓迎の意味で入場した
際にみんなからパンチされるのだとし、今回はライアンがそれ
に該当したのだという。セスは殴ってはいないとし、例え殴って
いたとしても本気のパンチではない事を語る。その場には大勢
いたのでライアンが居る方向に向けて手を出したが、誰を殴った
かに関しては分からないという。ライアンが対象者であること
は入場する際制服を着ていたので分かった事を告げ、その制服
を着たものを殴る手順になっていたとのことだった。伝統に
従って制服をきたものはみんなが待ち受けているコートを通り
抜けなければならないと。しかしそんな中ライアンは倒れて
亡くなってしまったが、セスはその時恐くて目を閉じていたと
のことだった。個別審理の申し立ては却下され全員が一斉に
裁かれることになったのだというが、その背景には裁判費用
を節約するためのものだという。個別に裁判を起こせず費用は
一億ドルにも及ぶというもの。検察側主任はアプトンである事
を告げる。

トミーは相手側(セシリア)弁護士に面会するとなんと相手は
アマンダである事が分かる。トミーはクライアントは合意では
なかった事を言っていると告げると、二人の証言録取をした
後に二人で話そうと言われる。するとトミーはキャシーと
オリーの意見も参考にしたいので立ち会わせたいと語る。アマ
ンダはオールデンの精神鑑定を受けさせるべきではないかと
問うと、ショックは受けているが至って正常な人だと語る。

バックランド判事の下、法廷前審理が開かれる。
40人の生徒の起訴に対して20人の弁護士が集まる。検察側は取引
に応じれば過失致死で懲役3年にすると言ったら受け入れた生徒
は13人で、近いウチに8人、9人は合意するだろうとアプトンは
報告。また事実審理を受けるのは17人から18人だろうと。
被告側主任弁護士は誰になるのかと問われると、突然バーマン
が身を乗り出し私がなると語る。
バーマンは控訴棄却をする事を告げあまりに馬鹿らしいと告げ
大学生の新入生しごきは伝統文化であり、誰もが通った道だ
という。フットボール選手はあれだけ危険なことをしている
にもかかわらず起訴されないのに対して、マーチングバンド部
が一度きりのあり得ない悲劇のために全員を殺人で起訴する
などあり得ないと語る。
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●大学のマーチングバンド部・新入部員歓迎式

罪状・第一級殺人
担当・フィービーとアダムとハリー他

検察側の常套手段なのかも知れないけど、冒頭では第一級殺人
で起訴することをちらつかせてびびらせ、司法取引に応じれば
過失致死での3〜5年の刑期をちらつかせた。
現場に39人もいればなかなか何処に誰が居たのか説明するのも
難しいと思うけど、費用がかかるからと言って現場にいた人物
全てを同じ罪で一括りに処分しようとするのは流石に強引だ
った。重大謀殺に限り、現場にいるだけで同じ罪に問われる
とされることは、アメリカのドラマでは度々遭遇する。
「クローザー」なんかの取調室では、そこから事件関係者を
脅して自白を引き出すことはしょっちゅうあるので珍しくない
のだけど、今回の事件の場合、動機なき殺人だったからね。

このエピソード、S2-9話の「危険な伝統」での裁判を引用して
いる。
フットボールは国民的スポーツであり、試合中に倒れて亡く
なった遺族がフットボールの危険性を訴えて裁判沙汰になった
が、アメフトはアメリカの伝統的スポーツだとして、反論する
ものだった。

問題を複雑にさせたのは、重罪謀殺化の法理の概念自体に異議
を唱えたいのであれば、この法廷ではなく議会でやるべきであ
り、判事はこれまでの慣例に従って裁くべきことを唱えたこと。
そして何よりも一人の若者が亡くなったという事実を持って、
誰にも罪の責任を取らせないとする無責任な解決というのも
決断出来ない状況にあることだと思う。


●男性レイプ被害者

罪状・強姦罪
担当・トミーとオリーとキャシー

このネタ、先週の「LAW & ORDER : 性犯罪特捜班」S3-10
似ていて男性が女性にレイプされるというネタ。
全く同様に体は感じていて射精もしてしまったとすることから
体は感じていたので証明がしづらい事件だった。
不利なことにキスもして、そして部屋までいき、途中までは
セックスの関係を容認していると感じられる部分が有り、
証明するのは難しいものが有った。
逆に有利な点は、金を求めるものでもなく、彼はこれを法廷に
持ち込めば浮気した事実が知られて家庭が壊れる状況にある
にもかかわらず訴えを起こしているという点だ。

L&Oのところでも書いたけど、こういう性犯罪に関わる
人物は一人では済まないところが有り、必ずボロが出るという
ところなのだろう。
L&Oと違って薬を混入していたとする事実が有ったのでより
証明はし易かった。
トミーは本当に起訴するつもりはなかったのだろうけど、
女性にも恐怖を味わせる為にあのようなVTRを使って掟やぶり
のことをしたのだろうけど、被害者が居る前でちょっと不謹慎
だったようにも感じる。

■その他



■使用された曲



■検索用キーワード


ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) 特許法弁護士
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) 若手弁護士
キャシー・レイノルズ (Karen Olivo) 新人弁護士・元検事
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) ハリーと共同
オリバー・リチャード (Mark Valley) ハリーを認める弁護士
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) 検事から弁護士へ
チュンホア・ラオ (Irene Keng) アダムの元恋人
ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント

フィービー・レイノルズ (Justine Lupe) 個人事務所・弁護士

セシリア (Meagan Good) オールデンを襲った女性
サム・バーマン (Christian Clemenson) 弁護士、釘が刺さりイカれた人
アマンダ (Melinda McGraw) 弁護士、トミーの彼女
アプトン・クイックシャンク (Matt Cook) 地方検事
エイブリー・ベックランド (Derek Webster) 判事
ヘクター・ウォルシュ (Jose Zuniga) 弁護士
オールデン・ミルズ (Pej Vahdat) レイプ被害者
ジョン・ドーディ (Ian Reed Kesler)
セス・カールソン (Henry Monfries) 大学生
Mrs.ドイル・ロス (Jodi Harris)
本人出演 (Nancy Grace) テレビでハリーを引き下ろす人
Mrs.カールソン (Susan Leslie) セスの母
Mr.カールソン (Cory Blevins) セスの父
ジュード (Luis Avila) 大学生、ライアンの死に駆け寄る生徒
--- (Kathryn Collins) Cheerleader
--- (James Francis) Band Defendant
--- (Tom McLaren) Lawyer
--- (Dingani Beza) Loft Assistant



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