レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀 Leverage 製作総指揮：ディーン・デヴリン 製作：エレクトリック・エンターテインメント http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951 http://www.fujitv.co.jp/leverage/

Feb. 17, 2009
第12話 2つのダビデ像 （前編） The First David Job

脚本／John Rogers 監督／Dean Devlin
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ネイトは酔った状態でタクシーに乗り、ある場所で降りる。
そこはイアン・ブラックプール館・設立パーティーの会場だ
った。ネイトは入り口で警備員と揉めていると、イアン本人が
現れる。ネイトはそんなイアンの額に銃を押し当てる。
殺しに来たのか?というイアンに対して、それを否定すると、
招待していないがネイトをパーティーへと案内する。
美術館の新館がオープンするというイアン。ネイトは汚い事を
して貯めた金で設立したものだろと告げると、イアンに売りたい
ものが有るとして話を持ちかける。既にイアンの傍には、
ソフィーがバチカン美術館の職員ポーシャ役として懐に入って
信用を得ていた。ネイトはイアンに耳打ちして自分が今売りたい
ものを話す。

-- 2週間前 --
ソフィーたちはレバレッジ本部でネイトの到着を待っていた。
今度のターゲットはIYS保険CEOで大金持ちのアートコレクター
のイアンにしようというソフィー。IYS保険とは、2年前にネイト
の息子・サムに治療費を支払わずに見殺しにした相手だった。
ハーディソンは、ネイトの今の現場を指摘。ソフィーはアルコ
ール依存症が酷くなっている事を告げるが、自分は社会性のある
アルコール依存症なのだと言い始める。ソフィーは今のネイト
に必要な物はリハビリではなく復讐だとして、今回の計画を話す。

-- 現在 --
イアンはルネサンスのアートコレクターとしてかなりのものが
有った。バチカン出の作品を新館に飾ろうとして今回新しい
新館を増設したので有る。
パーティーに出席しているのはソフィーだけでなく、既に
エリオットもアダム・シンクレア教授として入り込んでいた。
エリオットは金髪の女性・マギーと会話を楽しむ。

-- 2週間前 --
ソフィーは今回の計画を話す。
イアンに対してミケランジェロのダビデ像の二体の模型・ブロ
ンズ像の贋作を売りつけようというものだった。ダビデ像は
フィレンツェ市の依頼でミケランジェロが1501年から1504年に
かけて製作したもので、どの芸術家も像を造る前には必ず
精巧な模型を作るというのである。ダビデ像を造る際にもこの
模型が2体作られていて、400年の間この像が闇市場で、売買され
紛失し盗難、発見を繰り返して来たのだという。セカンドダビデ
像は10年前にバチカン美術館から盗まれた切り消息不明で、
ファーストダビデ像は、イアンが今回の施設のアトラクション
の目玉として用意し、今修復室に厳重に保管されていたので
有る。

イアンはソフィーとネイサンにファーストダビデ像を見せる
為に施設を案内する。施設は厳重な警備で、ドアは感圧式の
セキュリティと指紋認証が施され、修復室内にはレーザーグリ
ットの感知装置、壁は10cmの分厚いスチール製、赤外線検知器
と振動検知器が設置してあるという。ハーディソンはそんな会話
を外のワゴン車の中で見ていた。こんなセキュリティを突破する
のは無理だとするが、パーカーは三日準備すればフランス銀行
からダイヤを盗むのと変わりなく盗めると告げる。

ソフィーはニセのセカンドダビデ像を売れば、彼は自分の傘下
のIYS保険で盗難保険をかけるハズで、展示品がニセモノだと
知れたら自分の会社に訴えられることになり、詐欺で全ての
信用を失うはずだというものだった。問題はただ一つ、専門家
が鑑定しない限りはイアンは決して購入しない事だった。
例え自分たちが用意した鑑定士を用意しても信用するかどうか
が問題だった。

ネイトはイアンに対して、800万ドルでこの幻のセカンドダビデ
像を売るという。石油業社も欲しがっているとのこと。
イアンはネイトに対して何故私にそんな大事な物を売るのか?
と問うが、相手が誰でアレ、現在金もなく路頭に迷っている
状態である事を告げる。
イアンの横で話を聞いていたソフィーはバチカン美術館からの
派遣という事になっていた為に盗難品を買うのは不味いと指摘する
が、イアンは自分が亡くなった後にはダビデ像二体を寄贈する
ので見逃すよう告げる。するとソフィーもあくまで非公式での
取引をしてくれと語る。しかしそうなると名の知れた鑑定士は
使えなかった。ソフィーはシンクレア教授を紹介しようとする。
エリオットが声を掛けていた金髪の女性と共にイアンの元に
やってくると、その女性が何とネイトの元妻で、かつて一緒に
美術品の鑑定調査をサポートしていたマギーだと知り、ネイト
の心は揺れる。それを見ていたソフィーは嫉妬することになる。
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シーズン最後は二話跨ぎの話。
チームを揺るがすに至るチーム間の信用問題が引き合いに出され、
それぞれの恋愛に揺れ動く様子が面白く描かれている。

何と言ってもネイサンの妻が出て来た事と、ネイトがこれまで
してきた事の意味が発覚すること。そしてソフィーの正体が
分かるという所だろうか。

ネイトのかつての同僚で小憎らしい態度を見せ続けているスター
リングが三度目の登場。今後もスターリングとも絡み続けていく
役柄の様だ。

-- ジム・スターリングが登場するエピ一覧 --
Season 1, Episode 3
Season 1, Episode 10
Season 1, Episode 12 <-今ここ
Season 1, Episode 13
Season 2, Episode 12
Season 2, Episode 14
Season 2, Episode 15
Season 4, Episode 10
Season 5, Episode 10
Season 5, Episode 15
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そんなスターリングが引き連れている男の一人は「CSI:科学捜査班」
のバルタン刑事でお馴染みのAlex Carterが演じている。

パーカーとハーディソンのコンビで像を盗む為にセキュリティを
突破していく過程というのが一番面白かった。
ダビデ像が裸である事を利用した細かいやりとりが何とも言えない。
パーカーが所構わず着替えをし始めたり、ハーディソンとキス
するシーンなどを見ると、完全にハーディソンとしてはパーカー
を意識する作りだよね。

エリオットが珍しく相手に負けそうになるというのも驚きだ
った。正直あんまり相手が強そうに見えなかったけど、
やられたらやり返す的な方法で、エリオットだけはジムの思惑
通りには行かなかったと所が面白いね。計画通りに事が運ぶことは
無いという事を示唆している様だ。

ジムさえ邪魔が入らねば意外とあっさりと相手を破滅に追い込む
事が出来た感じがするけど、ジムを雇っているイアンもネイト
の思惑に気がついていたのだろうか?

ソフィーは泥棒としての本能を発揮し、ネイトたちも欺してダビデ
像を盗もうとしていたとする衝撃シーンが描かれたけど、
ソフィーの裏切りは根っからのものではなく、この像限定という
感じなので、とりあえずは一安心。ただ小さな事でも一度でも
裏切ると後々に響くことはあるからね。

ソフィーの本音も聞かれた。
ネイトに対して
"貴方は誠実な男で汚れたのは世の中の方"
だとしたり、またソフィーの正体がバレた時には、

"ネイトだって私たちを復讐のために利用していた"ことや、
"貴方にとって私たちはいつも犯罪者であり自分を上だとして
私たちを見下している"
と吐露していた。

ソフィーが本気でネイトを好きなどうかがこれで益々分からなく
なってきた感じだし、ネイトにとって元妻・マギーとの関係は
未だ忘れられないものとして存在しているようなので、ソフィー
がネイトを本気で好きだとしたらまた色々と複雑なものが有りそう
だね。

声でソフィーのウソを暴いていたけど、ソフィーは演技しよう
とする時には下手くそな一面が有るので、誰にでも分かる人
には分かってしまう所が有るのかも。