NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班
Naval Criminal Investigative Service (シーズン2)

製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ
企画 - ドン・マクギル





Oct. 26, 2004
第5話 裏切りの代償 The Bone Yard

脚本/John C. Kelley
監督/Terrence O'Hara
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クワンティコの海軍練習場で航空爆撃の練習が行われていた。
いざ実践的に爆弾が投下されようとする中、車の中から人が
出て来た事で、スティンソンスターリングは中止命令を出す。
ホットゾーンに人が居ると指示を出すが、既に攻撃サインが
出ていた事もあり爆弾は投下され、男は遺体として発見される。

ケイトやトニー、そしてマクギーはトレーニングジムに来ていた。
ケイトが柔軟運動をする際にあまりの体の柔らかさに驚く
マクギーたち。
ギブスから今日は
格闘トレーニングだとして呼び出された一同。
マクギーとケイトは組み技の対決をし、トニーはギブスと
ボクシングの対決をする事になる。マクギーは高校時代レスリ
ングをしていたとするが、ケイトに投げられる。しかしマクギー
は女性と組むのは初めてなので、手加減していたとしてケイト
を投げ飛ばす。ケイトは隙があると見るや股間を蹴る。
ギブスとトニーはボクシングのスパーリングを行う。
トニーもまんざら弱くはなかったが、これはボクシングでは
なく戦闘だとして、ギブスはトニーをねじ伏せてしまう。

そんな中ギブスにクワンティコの練習基地から電話が鳴り爆撃
現場から遺体が出た事を聞かされる。

早速現場にいくと、対応に出て来たのはデルーカ一等軍曹だった。
デルーカは犯罪ではなく事故死であり、民間人が勝手に入り込ん
で死んだので自己責任だという。恐らく鉄くずを集める為に
侵入したのだろうとのこと。デルーカはこの一帯は何十年にも
渡って爆撃訓練が行われているので、不発弾が何処に埋まっている
のか分からないとし、爆破処理班が設定した区域以外には立ち入ら
ないで欲しいと言われる。
トニーはかつて
フォートAPヒル基地で同様のケースを扱った事が
有り、爆発物処理班が不発弾を見逃したので足を吹っ飛ばされた
新人が居たという。そんな中新人のマクギーが先頭で遺体の現場
まで敷地内を歩いて行くことになる。

検視官のダッキージミーは遺体を調べる。
遺体は恐らく走っている最中に爆撃されたであろう形跡がある
という。ベトナムの頃に同様の遺体を何体も見たとのこと。
手首や顔のあざは今のところ、爆撃された時に付いたものかは
分からないのでラボで解剖するという。
トニーは
イタリア製の高い靴を履いているので単なる鉄くずを
集めに来た人物ではないだろうという。ギブスは被害者の足跡
を辿っていくと、車の中に行き着き、そこには別の焼死体が
転がっていた。最寄りの一般道までは8kmあるのに一体どうや
ってきたのか。誰かが連れて来たのだろうとギブスは語る。

アザは爆死によるものではなく、
死ぬ前に激しい暴行を受けた跡
だと判明する。
またもう一体の遺体は死亡後半年以上は経過しているのだという。
死体廃棄場となっており、これは連続殺人だと語る。

そんな中、爆発処理班が処理しつつデルーカは捜査していると
別の遺体が見つかる。それと同時に不発弾が見つかり、爆発
する。デルーカは逃げる直前になんとか指の骨を手にして逃げた
為に骨は無事だった。

マクギーはアビーの元に行く。
アビーはマクギーがケイトに何度も訓練でケツを蹴られた事を
聞いていた。アビーは彼にケイトはマクギーのことが好きだから
そういう態度に出たのだと吹き込む。
そんな中、遺体を調べていると、遺体はヴィクター・ジェラ
と判明する。しかし判明した途端に、NCISのコンピュータが
突然ハッキングに合いファイアウォールが破られてしまう。
ノードを隔離して反対側写せとマクギーは指南するが、
NCISのサーバーが攻撃を受けているというよりも、ピンポイント
でこのコンピュータが狙われているという。ペンタゴンの暗号
を解読するには何ヶ月もかかるハズなのに、スーパーコンピュー
ター並みの早さでやられているという。ギブスがやってくると
咄嗟の判断でパソコンの電源を切る。
アビーは
指紋データーベースで該当者を見つけた瞬間にサイバー
攻撃を受けた
事を告げる。これだけの事が出来るのはジュネーブ
のCERNやIBM研究所、中国かも知れないと語る。ヴィクターは
ただのワルではなく、相当上層部と繋がりが有る人物だろうとい
う。調べると札付きのワルで、強盗、闇賭博、カージャック、
麻薬の密売など凄い犯罪歴だった。半年前にワシントンD.Cに
現れたものだという。ヴィクター・ジェラの本名がグイド・ヴァ
レンティーノ
というイタリア系だと知るとまるでマフィアだと
いう。トニーは自分もイタリア系"ディノッソ"だとし、マフィア
だと言いたいのか?とマクギーの事を睨み付ける。

そんな中デルーカから電話が鳴り、現場を捜索中にガレージの
砲弾が爆発したと報告が入る。

アビーはNCISのサーバーシステムのバーチャルモデルを作った
という。同様のサイバー攻撃が有った際にこのバーチャルモデル
に誘い込み、相手のIPアドレスを引っこ抜くという。早速試す
とハッキングの被害に遭い、アビーは待ってましたとばかりに
IPを抜く。するとFBIのものだと判明する。
それと同時にギブスの元にはFBI捜査官のフォーネルチャールズ
がやってくる。被害者のヴィクターはFBIの潜入捜査官だと聞かされ
るのだった。

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クワンティコの訓練所で民間人が亡くなる。
単にクズ鉄集めのこそ泥が亡くなったのかと思えば、指紋を
データベースで照合した途端に、大物がつり上がってくる。
なんと被害者はマフィアに潜入していたFBI捜査官のジェラ
だと判明する。訓練所の敷地を調べていくと、一人、また
一人の遺体が発見され、連続殺人事件である事が判明する。

FBI絡みの捜査ということで、FBI捜査官のフォーネルが登場。
NCISではこれで5度目の登場で、これからも時々ギブスと
絡んでいくようだ。フォーネルを演じているJoe Spanoと
いえば、なんと言ってもドラマ「ヒルストリート・ブルース」
のヘンリー・ゴールドブルーム役。刑事役がホント多い人だ。
ちなみに過去4度登場しているエピソードは以下の通り。

Season 1, Episode 1 大統領の警護
Season 1, Episode 3 船乗りの真実
Season 1, Episode 15 不可解なものたち
Season 1, Episode 23 目覚め


ドラマとしてはマフィア絡みだったので、かなり緊迫感が高かっ
た。CSI:マイアミのホレイショも同様だけど、あんまり
敵対する相手に屈辱的な態度を見せると、仕返しが怖い。
特にマフィアの男は、何十人も殺害している訳だし、本気で
狙われたらギブスといえども勝てないよな。

チャールズが内通者である事は明らかだったけど、トニーと
一緒に「ゴッドファーザー」ごっこを楽しんでいるお茶目さも
有ったので、その辺は多少なりともスパイスとして感じた。
イタリアンマフィア絡みという事で、イタリア系のディノッゾ
が敏感に反応し、被害者が履いていたイタリア製の靴なども
いち早く気がついていたのが印象的。

FBIの内通者探しという事も有って別組織であるNCISを上手く
使った格好だったけど、アメリカのエレベーターは重要な会話
に伝われることが多いね。それだからこそワンタッチで
エレベーターを動かしたり止めたり出来るのだろうか?

トニーの下品さが今回おとなしめだったので見やすいエピソード
だった。顔へのビンタは屈辱感を与えるが、頭ならば目が覚める
と告げるギブスが何処でトニーの頭を叩くのかが気になって
仕方が無かったぞ。

フォーネルの偽装はなかなか上手かった。
ただフォーネルがこの先のシーズンも出演しているのを知っていた
ので、偽装だと分かってしまったのがちょっぴり損したかも。

ギブスの元妻もネタにされ、トニーと二番目の奥さん、どちら
がよりギブスを怒らせるものなのだろうかという感じもしつつ、
身軽なギブスがマフィアの脅しにも屈しない様子が描かれた。

因みにギブスが言っていたアリとのエピソードは、シーズン1の
最終話#23「目覚め」の中で描かれている。

■使用された曲

・Dominic Kellyの"Goth Bots"
・Dominic Kellyの"Doppelganger"


■検索用キーワード

・アリ アルカイダ オレの部下を撃って捜査官を拉致しオレに弾をぶち
込んだヤツ
・ボスの別名 ジー・ナップス
・まさにアンタッチャブル
・「トム助けてくれ昔のよしみで」「すまないなサル」
・フランク・ピラート ジョーの公判で証言する人 5年前失踪
・チャールズにフォーネルの捜査記録を求める
・マクギー 分析よりも私に興味が有るの? (by アビー)
・雷酸水銀 1986年以降軍では使用していない
・この5年に2回 認知訴訟
・ジョーと逢うフォーネル 新聞の日付が10月17日
・改殺罪 4年の刑
・コーマンパーク プリマコード

リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) "トニー"
ケイトリン・トッド (Sasha Alexander) "ケイト"
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) "アビー"コンピュータ
ドナルド・マラード (David McCallum) "ダッキー" 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視

チャールズ (John Rosenfeld) FBI捜査官、内通者
ジミー・ナパリターノ (Robert Costanzo) マフィアのドン
ジョン・デルーカ (Chris Ellis) 一等軍曹・憲兵隊
ウェルス (Mary Pat Gleason) DNA調査会社
リッキー・ナパリアーノ (Joe Tabb) ジミーの息子
--- (Blue Deckert) Federal Marshal
T.C.フォーレル (Joe Spano) FBI捜査官、ギブスの友人
--- (Chas. Floyd Johnson) AFIP Medical Examiner
チェット・スターリング (Matthew Atherton) 兵士、中止命令
スティンソン (Laird Macintosh) 小伍長、戦闘訓練
ヴィクター・ジェラ (Michael Guarnera) 被害者
ランダル (Curt Doussett) State Trooper
サル・ハルデッチ (Oleg Zatsepin) ボディガード
ティファニー (Dawn Ashley Cook) リッキーの元彼女、ダンサー
エイヴ・ヴィゴダ (Stuart Gold) 情報提供者
--- (James Pitt) Marine Corps Captain

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