THE O.C.
(シーズン4)

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第7話 クリスマカーの幻 The Chrismukk-huh?

脚本/J.J. Philbin、John Stephens
監督/Ian Toynton
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クリスマスが近付く。
ライアンはクリスマスの飾り付けのために大忙し。
そんなライアンの元にキキが来ると、ディナーに誰か招待した
のか?と尋ねる。テイラーを呼ぶのかと聞かされると、ライアン
はイヴに招待すると言うことは告白するようなもので、まだ
そういう関係ではないという。しかしキキは我が家で祝うのは
クリスマカーで有って、ルールも独特であることを強調する。
そんなライアンの元に、マリッサからの手紙が届く。
彼女が亡くなる直前に出されたものだった。

ジュリーは娘・ケイトリンに対してクリスマスは
リバーサイド
で過ごす事を告げる。あんな庶民的な所は嫌だというケイトリン
に対して、あそこは私が生まれ育った土地だとし、家族らしい
ことをしたいことを訴える。
テイラーがやってくると、ケイトリンたちはイヴの事を尋ねる。
母はメキシコに行くので私はライアンの家に行く予定だという。
しかしまだ誘われては居ない事を告げる。

テイラーはライアンの元に行く。
マリッサの手紙が届いたことを知り、封を開けられずにいる彼。
テイラーが来るとそれを隠す。テイラーはライアンの為に、
ジョージ・フォアマンの卓上グリルをプレゼントとして持って
来たとし渡そうとするが、ライアンは受け取ろうとしなかった。
テイラーはライアンがイヴに誘ってくれないことに対し、喋る
筋肉だけは相変わらず発達していないとし、面倒な手順は省いて
良いから誘ってとアピールする。しかしライアンは俺たちの
関係はまだハッキリしていないだろうと告げ、彼女を誘うことを
拒む。ライアンはクリスマスの飾り付けのために屋根に登る
とテイラーもハシゴを登ってついてくる。そしてライアンの為
に用意したプレゼントだとして、彼に手渡そうとすると、それを
押し返すライアンと共にはしごから落ちてしまう。
ライアンは暫く気絶した後に目が覚めると、横に倒れている
テイラーに大丈夫か?と声を掛ける。怪我は無いが心は大怪我だ
とテイラーは激怒して出て行ってしまう。

ライアンはプレゼントをプールハウスに持って行く。
するとキキがライアンの元にかけより、責任者にはプールハウス
に入らないよう告げているでしょうとライアンに対して激怒する。
話をしているウチにキキはライアンの事を全く知らない感じの
話しぶりだった。セスは何処にいるのか?と尋ねると、コミック
ブックの店だと聞く。キキはライアンに今すぐウチから出て行
きなさいと言われる。

ショッピングモールに行くと、そこではジュリーが慈善事業活動
に熱を上げていた。彼女に話しかけるもやっぱりライアンの
事を知らない。
セスの元に行くと、ワード兄弟に財布を取られて虐められる
姿があった。ライアンは財布を取り返すとセスに話しかける。
しかしここでもやっぱりセスはライアンの事を知らなかった。
セスにサンディについて尋ねると、父は今頃記者会見をしている
ハズだという。セスは向かいの店にいるサマーの事を眺めながら
ため息をついていた。サマーは結婚式用のドレスに身を包んで
いたのである。しかし相手はセスではなく、ウィンチェスター
だった。

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クリスマカーには毎年奇跡が起こる物。
マリッサが居なくなった年のクリスマカーにも奇跡は起きるの
か?
ライアンはマリッサからの手紙が届くことで再び迷走してしま
う。

気絶した際にライアンとテイラーが体験するパラレルワールド
の話。
偶然に昨日見たアグリー・ベティシーズン4の17話でも
全く同様の展開になっていた。

パラレルワールドに送られた理由は、何かの軌道を修正させる
ためのもの。

キキはサンディと離婚し、ジュリーと再婚。
しかもサンディはジュリーの政治力を利用して市長選で見事
当選している役柄。
キキはなんとジミーと結婚して、会社も軌道に乗せていると
いう感じ。

面白いのはライアンとテイラーが存在しないことで、彼らの
居ない影響力から物語というものが形づけられているという事。

チェがニューポートに居るのも、ライアンが養子としてこの町
に来ていない事で、ちょうどライアンの空きの部分に彼が入り
込んで、サマーとの関係を成就している感じだが、相当女った
らしとして存在しているところが笑える。

ドラマとしては二人に科せられたミッションが何かを探って
いくもので、現実の世界と同様に軌道を修正するだけで本当に
元の世界に戻れるのかという展開だった。

結果的にテイラーは母親と向き合い、今まで現実社会で言えない
事を母親に告げる事だった。ライアンに科せられたものとは、
マリッサからの手紙を読んで前向きになるというものだった。

パラレルワールドを経験して、自分たちの存在の価値を知ると
いう何ともおしゃれな話だったし、ライアンとテイラーが互いに
取って大切な存在であることを上手く実感させるエピソードで
流石アメリカンなドラマらしく脚本が上手くできているな。

テイラーの処世術というか、その場をやり過ごす能力だったり
的確な洞察力を持つ事が、彼女のマシンガントークの中から
うかがい知れて面白かった。

マリッサ・クーパー (ミーシャ・バートン) 隣人。長女
ライアン・アトウッド (ベンジャミン・マッケンジー) 次男
セス・コーエン (ダム・ブロディ) ちょっとオタクで奥手
サマー・ロバーツ (レイチェル・ビルソン) セスの女神

サンディー・コーエン (ピーター・ギャラガー) 弁護士
キルスティン・コーエン (ケリー・ローワン) サンディの妻
ジミー・クーパー (テイド・ドノバン) マリッサの父
ジュリー・クーパー (メリンダ・クラーク) マリッサの母

テイラー・タウンゼント (Autumn Reeser) ソシアルチェアー
ニール・ロバーツ (Michael Nouri) サマーの父、医者
ヴェロニカ・タウンゼント (Paula Trickey) テイラーの母

ケイトリン・クーパー (Willa Holland) マリッサの妹
チェ (Chris Pratt) 環境活動家。本名:ウィンチェスター
ブラッド・ワード (Wayne Dalglish) 双子
エリック・ワード (Corey Price) 双子


ダリル (Scott Krinsky) テイラーの変わりの子
ホリー・フィッシャー (Ashley Hartman) サマーの友人
ミマ (Patty Onagan) クーパー家のお手伝い

--- (Craig Susser) ハム売り、サンタ、ジャーナリスト
--- (Mark Daniel Cade) ガードマン
--- (Jeff Witzke) ニュース特派員
--- (Kim Evey) 医者
--- (Lily Rains) 看護師
--- (Dan Jongebloed)
--- (Stephen O'Mahoney) 警察官
--- (Dan Jongebloed) パラレルワールド・テイラー


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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