ザ・ホワイトハウス
The West Wing (シーズン2)



第12話 仲間はずれ THE DROP-IN

脚本/Lawrence O'Donnell 監督/Lou Antonio
--------------------------------------------------------
大統領府のシチュエーションルームでは、国防総省や軍人ら
が集まり、これから行われる実験に緊張しながら見守っていた。
官邸の中でこの実験に一番注視していたのはレオ。

一方、ジェド大統領の元には、タイからの駐米大使を承認して
もらうべく
タダ・スマトラが訪れる。トムはタイ国王からの
信任状をジェドに渡し、それを受けてジェドが承認する事で
各国の駐米大使は決まる。

レオはジェドにも是非シチュエーションルームに来て戦況を
見守って欲しいとするが、それを聞いていたランディンハムは
人殺しのシステムだと非難。レオは
核ミサイル防衛システム
とし、ランディハムの現役の頃にはマスケット銃が有れば
済むことだが今は違うと告げる。

ジェドとレオはシチュエーションルームへいくと、
チェイス
大佐
から概要を聞かされる。ジェドはレオが熱を上げている
核ミサイル防衛システムに対して、まるで君は
チャーリーブラ
ウンとルーシーの関係
だと皮肉を告げる。
いざ大気圏内に突入したミサイルに対して、国防軍が放った
ミサイルがヒットするかどうか見守る中、ミサイルは当たらず
空しい静寂に包まれる。話を聞くと、想定していたミサイル
と迎撃用のミサイルは254kmもずれている事が判明する。
それを聞いたジェドは、"ふ〜やれやれ"と皮肉を告げる。

CJは記者達の前で、駐米大使の就任式のことを話す。
記者達の最も興味の示すところは、イギリスの駐米大使が
誰になるのかという事だった。CJは色んな質問を想定して
勉強してくるが、記者はイギリス大使が誰になるのかばかり
に気を取られ、CJはまだ誰が就任するのか分からないと告げる
とマスコミは一斉にその場から離れてしまう。

サムは、大統領が急遽
地球環境保護会議に出席することを
受けてスピーチ原稿を作成していた。サムは地球温暖化に
際して、そこでの
空気清浄化運動を積極的に推進しようと
していた。今までアメリカは温暖化に於ける立場をあやふや
にしてきたが、これからは積極的に取り組む事をその演説の
中でジェドに発表して貰おうとしていた。
サムはジェドの承認を得るために、カンザスシティに出張中
のトビーが帰宅するのを待っていた。
そしてトビーが帰宅しジェドが夕べ地球環境保護会議に出席
することを決めたことを話すと、彼は激怒する。第一に大統領
は元々は南米視察にいく予定だった為に、
労働組合との会談を
断っていること。更に地球環境保護団体は、希少動物の保護
を盾に
エコ・テロリストを繰り返している事から、大統領が
環境団体を指示すれば労働組合との折り合いが悪くなると考え
ていたのである。

そんな中、イギリスの駐米大使が決定する。
相手はレオと犬猿の仲にある
ジョン・マーベリー卿だと判明
する。ドナはレオと知り合いだと知り、イギリス人を紹介して
貰おうと張り切る。ジョシュはカウンセラーの医師からの
指導でリラックスする為に壁に背中を付けてもたれかかってい
るが・・・

--------------------------------------------------------

今日もホワイトハウスは大忙し。

ジェド大統領は今回、駐米大使の承認のために各国の大使と
面会する。タイのスマトラ氏と会ったときには、バンコクに
有るジェームズ・ミッチェナーの事が引き合いに出され、
スウェーデン大使と逢った際には、識別率100%国家の事を
話題にしていた。

サムは今回トビーとの対立。
空気清浄化運動を推すサムと、労働組合とのかねあいから、
環境保護団体に対してバランスを優先させるトビー。
トビーの出張中にサムがジェドと会議に出席することを決めて
しまった事と、トビーがサムに内緒でジェドに口沿いして
サムの力作の原稿を無効にしてしまうような発言を吹き込んだ
事。似たような感じにも見えるが、やはりトビーのしたことの
方が、卑怯な感じにも写ってしまう。それでも大統領の事を
第一に考えるとする信念は共通する物があるからね。

レオとマーベリー卿。
なんで二人はいがみ合っているのだろうか。
マーベリー卿は過去に2つのエピソード、シーズン1の11話
紛争調停
12話「明かされた秘密に登場する。
かなり当時は胡散臭さが有ったけど、まさか大使にまで登り
詰めるとは思わなかった。レオのしている防衛構想を鼻で
笑ったかと思えば、レオは独立戦争に於けるイギリスの失態
を鼻に笑い、相変わらず仲がよい。
ジェド大統領も会議に出席する間、マーベリー卿に1時間
くらいレオと喧嘩でもしていてくれと語る辺りが笑える所。

CJは今回、コーリー・サイクスと逢う。
チャリティ・イベントに彼が司会者として出席するのを辞めて
貰うというのが任務。過去に大統領関係のイベントで、
ジョークとして白人警官が黒人を銃で撃ったことを引き合い
に出した所、警察関係者は大統領にサイクスに対する糾弾を
求める騒ぎになっている様だ。ただイベントの時には大統領
はそんなジョークも楽しんでいた事から、難しい立場に追い
込まれる。個人としての立場と大統領の立場の難しさを感じる
シーンだね。

笑い処としては、やっぱりレオと国防の関係をチャーリーブ
ラウンとルーシーの関係に例えたことかな。

またドナがイギリス王室の事をマーベリー卿から話を聞くも
イギリス王室の複雑な相関図が皮肉として描かれている点だ。

そしてなんと言ってもジョシュが壁に張り付いている時に
タイミング悪くドアを開け閉めされる点。

CJがサムに対して相変わらず知的な面をアピールしようとし
ていた所も笑えたな。

ジョシュがサイクスの事をモンキーズのデイビー・ジョーンズ
に似ているとした際に、CJが彼のファンでありファンレター
の返事を貰っているという辺りが興味深いかも。

ジェド・バートレット (マーティン・シーン) 大統領、民主党
サム・シーボーン (ロブ・ロウ) 広報部次長
CJ・クレッグ (アリソン・ジャニー) 報道官
レオ・マクギャリー (ジョン・スペンサー) 首席補佐官
トビー・ジーグラー (リチャード・シフ) 広報部長
ジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ウィットフォード) 次席補佐官
ドナ・モス (ジャネル・モロニー) ジョシュの秘書
チャーリー・ヤング (デュレ・ヒル) 私設秘書
アビー・バートレット (ストッカード・チャニング) 大統領夫人

マーガレット・フーパー (NiCole Robinson) 大統領府職員
ゾーイ・バートレット (Elisabeth Moss) 大統領の末娘
ダニー・コンキャノン (Timothy Busfield) CJに好意を持つ記者
キャロル・フィッツパトリック (Melissa Fitzgerald) 報道官秘書
ボニー (Devika Parikh) 広報部長秘書
ジンジャー (Kim Webster) 広報部秘書
ドロレス・ランディンハム (Kathryn Joosten) 大統領公設秘書
エインズリー・ヘイズ (Emily Procter) 共和党員・弁護士


ジョン・マーベリー (Roger Rees) イギリスの駐米大使
チェイス (David Graf) 大佐
ナンシー (Renee Estevez)
トム (Robert Clotworthy) 大統領に駐米大使を紹介
コーリー・サイクス (Rocky Carroll) 俳優、コメディアン
マイク (Thomas B. Hall) 警察官
タダ・スマトラ (Alberto Isaac) タイの駐米大使
ピーター・ハンズ (Erik Holland) スウェデンの駐米大使
カプリス (Jodie Hanson) マーベリー卿の秘書
ケイティ・ウィット (Kris Murphy) 
アーサー・リーズ (Randy Brooks)
マーク・オドネル (Timothy Davis-Reed)

--- (Eric Payne) シークレットサービス
--- (Elkin Antoniou) バーテンダー 
--- (Eliott Goretsky) 職員
--- (Brian Watt) 職員


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system