ハリーズ・ロー 裏通り弁護士
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜)

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Mar. 28, 2011
第11話 キレた検事 With Friends Like These...

脚本/David E. Kelley 監督/Bill D'Elia
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殺人を犯した友人の弁護士ルー・ドラモンドの弁護を担当する
事になったハリーは、トミーと共にレストランに居た。
どう考えても不利な状況の弁護でありハリーは頭を抱えている
が、トミーは彼女に対してそう悲観的になるなと告げ、大きな法廷に
立つのが夢だったのだろうと励ます。殺人、そして親しい友人を
弁護するのは楽しいことだというトミーは、儲かるし美味しい
仕事だという。ルーにとっては人生最悪な状況なのにそれを
楽しむ事など出来るのかとすると、
苦しみを分かち合えるのは
幸せな事
なのだという。しかもハリーには助けるチャンスが
有るのだと。ダメもとであり、例え負けても仕方が無いことだ
という。トミーはこれから検事に会い、
計画性のない殺人にする
よう訴える
のだとし、
それがダメでも法廷で争うのだという。
必ず打つ手はあると告げる。しかしハリーは、相手を撃った後
に銃を持っている所を捕まっているのにどう弁護しろというのか
と嘆く。

ハリーは帰宅するとアダムから声を掛けられる。
トミーが言った事は全て正しいとし、射殺したのは事実であり、
死刑から救えれば最高だという。ハリーは経験豊富な刑事専門
弁護士を薦めたとするが、ルー本人が自分の事を信用してくれる
ハリーに弁護を頼んだのだと告げる。ハリーはみんな有罪と
決めつけているがそうじゃないと語る。

その頃ジェナとマルコムは、昨夜デートしたにもかかわらず、
ジェナがマルコムに対して激怒していた。貴方は
マルコム"何も
しない"デイビス
だという彼女。

レイチェルはアダムの元にやってくる。
先日アダムがレイチェルの元にやってきて愛を告白したこと。
アダムはレイチェルが現在の彼と仕方なく付き合っているよう
ならばと思い告白した事を告げる。4年間上手く言っていたこと。
そして努力もせずに別れてしまったことで、後悔の気持ちが有り
他の子と付き合って初めて気がついた事を告げる。トーマス
の事をホントに好きならばただの迷惑バカだなとするが、
別れてからも愛していることをアダムは告げる。その会話を
ジェナはドア越しに聞く耳を立てていた。

ハリー法廷へ。
同じ事務所のブランドンから当日に遭ったことの説明が有る。
帰り支度をしていた6時半頃、バンという音が聞こえたこと。
ミッチェルのオフィスで聞こえたので彼の部屋に行ったら
ミッチェルが机の上につっぷして血が流れていたこと。
そこに銃を持ったルーが立っていて、済まないと語ったこと。
ハリーはブランドンに対して、二人は親友同士だがルーは
逃げようとしていたのか?と問うと、それを否定し、彼は救急車
を呼んでいたのだという。

ジェナはアダムに対して、いつまでチュンホアに気持ちを欺して
いるのかと問うと、今日のランチに話そうとしている事を語る。

ハリーは検事のジョシュ・ペイトンの元を尋ねると、故殺と
して取引してくれないか?と頼む。決してパートナーの部屋に
殺しに入ったのではないという。しかしペイトンはせいぜい
第二級殺人が譲歩出来る限界だろうという。第二級では終身刑
になってしまう事を告げると、ペイトンはハリーに対して、
裁判開始前ならばともかく、今更故殺などと言っても遅すぎる
という。ハリーはそれならば最後に被告人質問をすることを
告げ、被告自らが最後の証人とする事を語る。一体何を企んで
いるか?と問う。

法廷へ。
ハリーはルーに当日何が有ったのか質問をする。
ルーとミッチェルは長年の親友で夫婦以上の関係だった事を告
げ、弁護士事務所のパートナー弁護士の二人の間に何が有った
のかを問う。するとその日はキツイ仕事を終えて二人でオフィス
でウィスキーを飲んでいた事を語る。ミッチェルはとても機嫌が
悪く、それも訴訟に負けた為だという。ルーは彼に飲みながら
自分は生まれた時の事を覚えていると話したら、ミッチェルから
ウソだと否定されたという。ホントに覚えているハズは無い
とし、お前は救いようのないマヌケだと言われたことる単純に
面白いと思わせる為に嘘を付いているが、お前はつまらないヤツ
なんだと言われたという。人は誰でも一度は殺したいと思う物
だが、誰を殺すかと言われたらお前を殺せると語り、銃を
取り出したという。決して撃つ気は無かったとするが、ミッチェル
からは、人を殺してもお前は存在している事。存在して
いても存在していないも同然の52年間を送って来たお前が自分
だけ生きている事に耐えられるか?と言われ、ミッチェルは銃を
取り出してきたこと。撃たないならば俺がお前を撃つと言われた
際に目が正気ではなく、彼は絶望感を持って居て、自殺を考えて
いるものに銃を向けている事を指摘されたという。相手が必ず
撃ってくると感じた為に撃ってしまった事を語る。

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キレるが今回のテーマだったのか、あちこちで分別のある立場の
人間がキレまくっていた。その結果、後悔先に立たずということに
ならなぬければ良いのだけど、一人は殺人、一人は法廷でパンツ
姿になるところなど、最早凄い所にドラマが陥っている感じ。
気がつくと今回のエピは、ハリーらが住むスラム街的エピソードと
いうよりも、上述した様に分別の有る立場の人間がキレるという
ことで、何処にでも人間の押し殺した感情は爆発する可能性が
ある事を示唆しているのかなと思うね。


●ルー・ドラモント

罪状・第一級殺人事件(計画的犯行)
担当・ハリー


今回の弁護は一件だけ。
ハリーの友人でもある弁護士のルーが共同経営者で弁護士の
男性・ミッシェルを彼のオフィス内で殺害してしまった
案件。

正直今までよくこの二人(ミッシェルとルー)がやってこられたな
という感じで、ルーを罵倒するミッシェルの姿がえげつなかった
けれど、酒が入っていたことと、絶望感を感じるほどの敗北を
仕事上で味わったこと故に仕方がないのだろうか。そう言い合える
関係にあるという事を示唆しつつも、実際には長い事連れ添う
夫婦でさえも別れる事が有り、人間関係はなかなか難しい。

検事のペイトンは正直無能すぎる。
トミーも道化師だけど、彼の場合法廷の場では説得力のある
主張を繰り広げるのに対して、ペイトンの場合、同じ台詞
を繰り返しているだけ。このドラマのキャラクターたちは
同じ言葉を繰り返し唱えるという傾向が強かったりするけど、
それが無意味に繰り返されるのがペイトンだと思う。

第一級かどうかを問えば違うけど、無罪にするには忍びない
案件にも思えたし、その辺の引き際を分かっていなかった
検察側の無能さがひたすら描かれたものだった。

裸になってしまうペイトンも憎めないものがあるんだけど、
司法制度が腐っているというのはよく分かる主張だったかも。
これが一番ペイトンにとっては響く主張になってしまったね。

●その他

ジェナとマルコム

マルコムに女心を分かれというのが無理なのか。
それともジェナが要求することが自分勝手なものがあるのか。
ハリーが語る様に経験の差、年齢の差が二人の間の歪みとして
存在している感じだけど、何度も記載しているように正直あん
まり興味の持てない二人の関係なので、別れようがくっつこう
がどっちでも良いかもしれない。
ジェナがマルコムを調教するとのこと。頑張ってください。

アダムとレイチェルとチュンホア

いよいよアダムが本音を告白してチュンホアと別れを告げた。
チュンホアとしてはアダムに気持ちが入り始めて意思表明を
し始めたのに、出会い頭で別れを切り出されてしまった感じ。
それでもチュンホアは正直なアダムに対して幸せになることを
願い出てくれた。まだ心の傷も癒えていないであろう二人に
とっては辛い出来事なのかも。

アダムとレイチェルの関係も微妙だった。
レイチェルとしては友達の関係になれる事に期待していた様子。
二人の別れが中途半端だったという事実があるので、未練なり
次に進もうとする意欲も中途半端なまま存在しているのかも。

ペイトン検事

過去以下の3つのエピソードに登場する。
Season 1, Episode 1
Season 1, Episode 2
Season 1, Episode 5

今回キレてしまったことで検事局を辞めたけど、次週シーズン1の
最終話にも登場するしシーズン2にも出演する。
イロモノキャラが多いな。

■偉人の言葉



■使用された曲


ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) (特許法弁護士)
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) (若手弁護士)
ジェナ・バックストローム (Brittany Snow) (ハリーのアシ、靴屋)
マルコム・デーヴィーズ (Aml Ameen) 大学生・麻薬中毒

キャシー・レイノルズ / カレン・オリーヴァ (新人弁護士・元検事)
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) (ハリーと共同)
オリバー・リチャード マーク・ヴァレー (ハリーを認める弁護士)
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) (検事から弁護士へ)
チュンホア・ラオ (Irene Keng) (アダムの元恋人)
デミエン・ウィンスロー (Johnny Ray Gill) ウィンズローセキュリティ
ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
レイチェル・ミラー (Jordana Spiro) 弁護士、アダムの元妻
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント

ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) 検事
ミッシェル・イーブス (Gregg Henry) 被害者の弁護士
ルー・ドラモンド (Mark L. Taylor) ミッチェルと共同経営・弁護士
ピーター・ブランドン (Tim Banning) 弁護士・目撃者
--- (Marina Palmier) Forewoman
ダニエル・オーティン (Tim Snay) 裁判官

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