クローザー The Closer (シーズン5) http://lala.tv/programs/closer/

Aug. 10, 2009
第10話 殺人のにおい Smells Like Murder

脚本／Duppy Demetrius 監督／Michael M. Robin
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ガブリエンが刑事巡査部長の昇進試験を受けるために問題に
関してテイラーは助言を出していた。"故意の移転"などよく
出る問題だという。
そんな中重大犯罪課宛に荷物が届いているという。5箱に渡る
着払いの荷物。バズは頼んでいないとするが仕方なく代金を
払って受け取る。クーラーボックスに粘着テープがぐるぐる
巻きにしてあることも有って如何にも怪しいものだった。
開ける前に慎重に警察犬や処理班にも調べてもらい、いよいよ
開けようとする。しかしプロペンザはここで開けるなとして
ブレンダのオフィスで開けることを薦める。
いざ開けると案の定遺体が折りたたんで入っていた。

ブレンダはチャーリーとフリッツと共にハリウッドの観光地を
回る。
グローマンズ・チャイニーズシアーは1927年に立てられて、
今では200名以上の俳優たちの手形・足形があると説明するが
フリッツは今の子は観光地などに興味は無くショッピングモール
に連れて行ってやれという。
そんなブレンダの元にプロペンザから電話が鳴る。

三人は署に戻ると犯罪現場がブレンダのオフィスにある事を
知る。中を開けると遺体が入っていてもの凄い悪臭を漂わせて
いた。
送って来たのはストウ・ナフ貸倉庫のグレッグ・ルイスという
人物だった。タオは気を利かせてアロマキャンドルで臭いを
誤魔化す。モラレスやDr.テレンスもやってくると、"ビック"
の鑑識を頼む。テレンスは現在解剖室で研修中だとし、ブレンダ
にマフィンを用意しておくのでいつでもきてくれと語る。
クーラーボックスは密閉されていた為に証拠は汚染されていな
いとのこと。
チャーリーとフリッツは帰宅しているとし、チャーリーは
共働きで慣れているので、食事を作って待っているという。

送り主であるルイスがやってくる。
ルイスは一ヶ月近く警察には相談して来たのだとし、ロイ市警
には4度も通報したのに全く取り合って貰えなかったのだと
いう。しかし重大犯罪課に送るよう年配の人がアドバイスを
くれたので送ったとのこと。ルイスは中に何が入って居たのか
知りたがる。遺体が入っていたとするとねやっぱりそうだった
のかと興味深く話に食い込んでくる。
荷物は貸し倉庫の943番を借りていたダグ・コートニーの倉庫
内に入っていたもので、賃貸料が支払われなくなったので
法律にのっとって処分したのだという。デビットカードでの
期限が切れたのだという。倉庫を見たらあのクーラーボックス
だけだったとのこと。契約書をFAXするという。

契約書には両親の住所が記載されていた。
トレーラーハウス用の公園に住んでいるようで、コートニー
の母・サラと義理の父・ドブソンが住んでいるという。
コートニーには前歴が有り、万引き一回、暴行二回で捕まって
いるという。所有している車き、97年型の赤のシボレーカマロ。
2006年以降車の登録更新は行われていなかった。
デビットカードが登録されていた銀行には過去三年で二度
送金の記録があるという。いずれも海外からの入金だった。
プロペンザはメキシコに逃亡しているのに20ドルだと語ると、
サンチェスはタイに20ドル、タオはクアラルンプールに20ドル
だという。ガブリエルはパスポートを調べるという。

そんな中テレンスからの電話でポケットから財布が出て来た
とのこと。指紋を見る限り、クーラーボックスに入って居る
遺体はダグ・コートニーだった。
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重大犯罪課宛に着払いで送られてきた怪しげなクーラーボック
ス。密封されていた中身はなんと遺体であり、倉庫を借りてい
たコートニーが容疑者として浮上する。しかし実際にはボックス
内の遺体こそ彼本人のものであり、彼の生前の生活ぶりを
調べていくと、元彼女、大家、高校時代の友人共にろくでもない
人物だった事を聞く。義父の男性も出会った時には既に不良で
有り、家族に溶け込もうとしたが、コートニーだけはどうにも
ならなかった事を聞く。

なかなか面白く出来た話だった。
金の流れを追うことが事件解決への近道だと思うけど、今回
のドラマでは、クーラーボックスの流れなり、手紙の流れ
を追うなりして、上手い事真相をたぐり寄せていく。

最後に取調室以外の場所で嘘をついて駆け引きしクローズさせ
ていたけど、カメラが回っていない状況の中で、情報を引き出
しても大丈夫なのかと思わせるところも有ったし、被害者の
両親の実家に行った際には、上手い事車の中から証拠品を採取
していたけど、違法に流れで掴んだ証拠品なので、大丈夫なの
かと心配してしまうところが有った。

上手いのはやはりチャーリーの流れとコートニーの流れをリンク
している点だ。
一度どうにも手に負えない人物だとするレッテルを張られると
人はなかなかそのイメージを崩すことは難しいのだろう。
ただ根底では母親に対する愛情・家族への拘りが見えたとして
も、やっぱり殺されるには殺されるだけの理由があるのかなと
思えなくもない。
チャーリーもそんなレッテルを張られて両親から見捨てられて
しまった一人なのかもしれないが、フリッツィの堪忍袋の
キレ方を見ると、結婚生活自体がクローズしてしまうのでは
ないかと思わせるものが有り、気が許せない一面も有るな。
生活が破綻するのも継続するもフリッツィの堪忍袋次第になっ
ているしね。

ブラウニーの中に入ったマリファナ。
チャーリーとしてはブレンダが甘党で有り、目にすれば食べる
ことを見越してあの場所に置いていたのだろうか?
そうだとするとちょっぴり笑えないところも有ったりするけど、
ブレンダが酔った様にして寝っ転がる姿を見ると相変わらず
不思議な魅力を振りまいている。
そんな魅力に振り回される一人、テレンス検死官が通算6度目
の登場。(以下、テレンス出演の全エピソード。)

Season 1, Episode 8
Season 2, Episode 7
Season 2, Episode 11
Season 3, Episode 6
Season 4, Episode 12
Season 5, Episode 10

残念ながら今回のエピソードがラストのようで、微妙に気持ちが
悪い辺りは、癖のあるキャラクターだったな。
一度のハグでその気持ち悪さが全快だった。
ただ彼が最後に見せた功績は、死亡推定時刻を特定するもので
新聞紙の日付からはじまり、レシートの購入内容と胃の内容物
を付き合わせて、上手く整合性を図ったことだった。

個々の流れでは、ガブリエルが昇進試験の為に勉強している事。
バズの新車・プリウスが泥だらけになってしまうだけでなく
傷ついてしまうこと。
刑事たちはみんな賭け事が大好きなようで、何かに付けては
賭けの対象にしているところがあるな。

倉庫の管理人は中身に触れなかったのは懸命だった。
ただ中身を知りたいとする心理的な一面は理解出来るところも
有った。「ビーバップハイスクール」でトオルが先輩でヤクザ
の男から拳銃らしきものを預かるけど、中身は見るなと言われ
つつ、もの凄く気になって仕方が無かったとするエピソードを
思い出したぞ。

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