ザ・ホワイトハウス
The West Wing (シーズン2)



第9話 火星探査船ガリレオ GALILEO

脚本/Kevin Falls、Aaron Sorkin 監督/Alex Graves
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ガリレオ5号が火星着陸を目前として、この偉業を祝うために
テレビ局では生放送で、大統領と子供達たちのテレビ教室を
行うことになっていた。ガリレオという名前に惚れ込むジェド
は、この日CJと共に生中継に於けるリハーサルを行う。
CJは子供達から寄せられた質問に対して、大統領はあくまで
司会進行役に徹し、問題を答える為に専門家に話題を振って
欲しいという。しかし大統領は博識さも有って、なんでも火星
に関する質問に答えようとする。知識をひけらかすと嫌われま
すよとCJ。当日の大統領が話すスピーチ原稿をNASAの広報官
スコット・テイトが作成して来るも、大統領はサムに手直し
するよう求める。

ホワイトハウスでは幾つかの懸案事項を語り合っていた。
一つめは、大統領が
サヤインゲンを嫌いであるという事が
何処からかマスコミにリークされた事。もう一つは民間の
切手
諮問委員会
に於いて、朝鮮戦争の英雄・マーカス・アキノ
切手の絵柄として採用されるかどうかの是非が問われている問題
だった。マーカスはプエルトリコ元代表であり、独立の強行派
としても知られていた。そんなものを採用したら国としては
中立の立場であるべきなのに国民の反発を買うのではないか
と告げる。

トビーはCJに大統領のインゲンの話を話すと、CJは問題には
ならないと思って敢えて取り上げなかった事を告げる。

ジェド大統領は、今日は定時に仕事を終えたら火星に関する
書籍を読みあさりたい事を告げるが、ランディハムがそれを
止める。今夜はコンサートに出席しなければならないとの事。
最近大評判になっているアイスランドの
レイキャビック交響楽団
のコンサートだとし、先日アイスランド大使との面談もキャン
セルしており、捕鯨禁止を唱えるアイスランドがこのままでは
日本などの捕鯨解禁派と手を組むことも考えられる為、ここら
でアイスランドとの関係をつなぎ止めておくべきだという。

そんな中、ホワイトハウスに、
ロシア石油精製所で事故が起きた
との報告が入る。
すぐに緊急会議が開かれ、軍関係者の
ジャックらが招集される。
ロシアが発表している
コゼレスク地方に石油精製所など無く
そこにあるのは
ICBMなどの大型ミサイルを格納するミサイル
サイロ
で、調べによると大陸間弾道ミサイルSS-19が有る保管
施設だという。ロシアはこの爆発に於いて隠すつもりではないか
と告げる。かつてアリストテレスが唱えた落下の法則に対して
ガリレオが勇気を持って反証した事を口にし、ロシアの態度に
苦々しさを感じる。

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火星探査船・ガリレオが偉業を成し遂げようとする中で、
ホワイトハウスでは、ガリレオの通信が途絶える事件が発生
したり、ロシアのミサイル基地で事故が起こる。
果たして無事解決に導かれるのか。

CJがやたらとバカ呼ばわりされてしまう所が面白かった。
冒頭では博識なジェド大統領に・・・そしてトビーからインゲン
の問題を話し合うときにも指摘され、サムからも言われる。
CJも凄いやり手だけど、ホワイトハウスに居る人たちって
みんなもの凄い博識な人たちだからね。

サムの前には久しぶりにマロリーが登場。
シーズン1では、#1#6#8#12#18に出演した様子。
サムがローリーという名のコールガールと関係を持っていた
事を写真誌に取り上げられた事で、有耶無耶になっていた二人。
レオの娘でも有るのでなかなか関係性は難しい物があるけど、
今回のマロリーの態度を見た限りでは、彼に怒りつつも関係
はそのままで居たい見たいな感じ。
マロリーにもリチャードというアイスホッケー選手の彼氏が
見つかったみたい。

一方CJもサムと似たような立場だった。
国務省のスタッフ採用の件で、CJが大きく関わったことで、
その関係者が出席するコンサート会場には行きたくない様子。
特にタッドとは5年前に付き合っており、彼から突然電話も
なく別れられたことを根に持って、採用を見送ったことで、
彼から恨まれている様子。トビーと電話するCJが彼に助け船
を出したのに、あっさりと電話を切るところが冷たい。

ジョシュとドナは切手諮問委員のネタでの漫才。
相変わらずジョシュはドナの言うことを全く聞いてない。
対するドナもちょっと脳天気みたいなトーンの軽さで、この
一連の件に関わっている所が笑えるものがあった。

大統領のサイインゲン嫌いに関しては、周知の事実みたい。
生産地であるオレゴン州の支持率が下がるのではないかと
不安視するCJとトビー。
チャーリーがマスコミに話していた事が明らかになるけど、
チャーリーは大統領の補佐をしているだけあって、かなり
冷静な視線を持っていたな。
結局そんな事で支持率を下げるような馬鹿な国民ではないと
いうことで、一件落着。どうじに切手の件でも似たような流れ
で処理した。

ロシアのミサイル倉庫の件。
隠蔽体質にあるロシアだけど、なかなかこういう事を海外に
助けを求める事は出来ないのだろうね。日本の福島原発の対応
を見れば、どの国にも有ること。特に国防の件になるほどに
他国に明らかに出来る物は少ない。
大統領がロシア大使に対して、何故君らはそんなに図太いのか?
と問うと大使から、ロシアの長く辛い冬からだと答える。
何だか深いものが含まれているな。

ジェド・バートレット (マーティン・シーン) 大統領、民主党
サム・シーボーン (ロブ・ロウ) 広報部次長
CJ・クレッグ (アリソン・ジャニー) 報道官
レオ・マクギャリー (ジョン・スペンサー) 首席補佐官
トビー・ジーグラー (リチャード・シフ) 広報部長
ジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ウィットフォード) 次席補佐官
ドナ・モス (ジャネル・モロニー) ジョシュの秘書
チャーリー・ヤング (デュレ・ヒル) 私設秘書
アビー・バートレット (ストッカード・チャニング) 大統領夫人

マーガレット・フーパー (NiCole Robinson) 大統領府職員
ゾーイ・バートレット (Elisabeth Moss) 大統領の末娘
ダニー・コンキャノン (Timothy Busfield) CJに好意を持つ記者
キャロル・フィッツパトリック (Melissa Fitzgerald) 報道官秘書
ボニー (Devika Parikh) 広報部長秘書
ジンジャー (Kim Webster) 広報部秘書
ドロレス・ランディンハム (Kathryn Joosten) 大統領公設秘書
エインズリー・ヘイズ (Emily Procter) 共和党員・弁護士


マロリー・オブライエン (Allison Smith) 元サムの彼女
スコット・テイト (Troy Ruptash) NASA広報部
ジャック (John Carroll Lynch) ロシア石油精製所事故関係
ナディア (Charlotte Cornwell) ロシア大使
タッド・ホイットニー (Colm Feore) 元CJの彼

--- (Duffy Epstein) 補佐官
--- (Nigel Gibbs) 補佐官
--- (Molly Schaffer) 職員・記者
マイク (Thomas B. Hall) 警察官
--- (Nina Hodoruk) 軍の補佐官
--- (Anna Lim) 記者の補佐
--- (Steve Shih) 男
--- (John Leslie Wolfe) 男
--- (Matthew Dickens) 男
--- (Brian Dragonuk) コンサートゲスト


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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